初代『バイオハザード』がドリームキャストに移植! 非公式プロジェクトのベータ版が公開、実機での動作も報告

初代『バイオハザード』がドリームキャストに移植! 非公式プロジェクトのベータ版が公開、実機での動作も報告

1996年にプレイステーション向けに発売された初代『バイオハザード』を、セガのドリームキャスト向けに移植する非公式プロジェクトが登場しました。

開発を手掛けているのはandruxaster氏で、2026年10月14日に海外フォーラム「Dreamcast-Talk」でベータ版の公開を発表しました。すでにドリームキャスト実機で動作させたユーザーからの報告も寄せられています。

ただし、現時点では開発途中のバージョンであり、ジル編を最後まで進められない不具合も残されています。

●GitHub:Resident Evil Dreamcast Port(ソースコード)
https://github.com/andruxaster/resident-evil-dreamcast-port

初代『バイオハザード』をドリームキャスト向けに移植

『バイオハザード』といえば、1996年にカプコンから発売され、サバイバルホラーというジャンルを広く知らしめた名作です。洋館を舞台に、限られた弾薬や回復アイテムを管理しながら、ゾンビなどのクリーチャーに立ち向かっていくゲーム性が大きな話題となりました。

今回のプロジェクトが興味深いのは、そんな初代『バイオハザード』を、当時とは異なるゲーム機で動作させようとしている点です。

実はドリームキャストでは、過去に『バイオハザード2 Value plus』や『バイオハザード3 ラストエスケープ』、さらにはドリームキャストで初登場した『バイオハザード コード:ベロニカ』などが発売されています。しかし、シリーズの原点である初代『バイオハザード』は、ドリームキャスト向けには正式に発売されていませんでした。

今回のプロジェクトは、その空白をファンの手によって埋めようとする試みともいえます。

1997年のWindows版をベースにドリームキャストへ移植

今回の移植には、1997年に発売されたWindows版『バイオハザード』のプログラムを解析・再構築した「resident-evil-pc-decomp」というプロジェクトが利用されています。

これは、元のゲームを解析してプログラムの処理を再現する「デコンパイル」と呼ばれる手法を用いたものです。ゲームの仕組みを再構築することで、元々対応していなかった環境でも動作させられる可能性が生まれます。

andruxaster氏は、このプロジェクトをベースに、ドリームキャスト向けの移植作業を進めています。

GitHubの説明によると、ドリームキャスト向けの開発環境には「KallistiOS」を採用。グラフィックスにはドリームキャストに搭載されている「PowerVR2」、音声には「AICA」を利用しています。

さらに、Mapleコントローラーへの対応や、Cinepak形式のムービー再生、ビジュアルメモリ(VMU)へのセーブ機能なども、移植版の機能として挙げられています。

単にPC版をエミュレーター上で動かしているわけではなく、ドリームキャストのハードウェアに合わせたネイティブ移植を目指している点も、今回のプロジェクトの特徴です。

なお、GitHubで公開されている説明には、Windows版やLinux版について全編プレイ可能という記述がありますが、これはドリームキャスト版の完成を意味するものではありません。

現時点ではジル編に進行不能の不具合も

Dreamcast-Talkでは、公開されたベータ版をドリームキャスト実機で試したユーザーから、好意的な反応も寄せられています。一方で、ゲーム全体を最後までプレイできる状態には、まだ到達していません。

andruxaster氏は10月15日の投稿で、現在の目標は移植版を最後まで遊べるようにすることだと説明しています。特にジル編については、シナリオのクリアを妨げる不具合が存在しているとのことです。

この問題については、移植元となったPC版のソースコードが更新されるのを待っている状況だとしています。そのため、現段階ではあくまでも開発途中のベータ版として捉えておく必要があります。

今後はビジュアルメモリを活用した独自機能も?

今後の展開として注目したいのが、ドリームキャストならではの機能の追加です。

開発者によると、まずはゲームを最後までプレイできる状態にすることを優先し、その後にドリームキャスト独自の要素を追加していく予定とのことです。

そのひとつとして挙げられているのが、ビジュアルメモリの液晶画面にキャラクターの体力状態を表示する機能です。これは『バイオハザード2』のドリームキャスト版でも採用されていたもので、ゲーム中にコントローラー側で体力を確認できるようになります。

もっとも、これは現時点では今後の構想であり、今回公開されたベータ版に実装されているわけではありません。

今回の移植プロジェクトは非公式のもので、カプコン公認の作品ではありません。また、開発者が案内しているゲームイメージには、商用ゲームのアセットが含まれていると説明されています。著作権上の問題もあるため、ゲームイメージの取り扱いには注意が必要です。

現在、GitHubでは移植用のソースコードが公開されています。興味がある人は、こちらから開発状況を確認することができます。

まだ完成には至っていないものの、かつて発売されなかった初代『バイオハザード』をドリームキャストで遊ぶという、レトロゲームファンにとって興味深いプロジェクトです。今後、どこまで完成度が高められていくのか注目したいところです。

via.Dreamcast-Talk

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