EmuDeck 2.7でコントローラー自動設定「AutoMap」追加。SteamOS/Linuxで最大4台に対応

EmuDeck 2.7でコントローラー自動設定「AutoMap」追加。SteamOS/Linuxで最大4台に対応

Steam DeckやLinux PCなどで複数のエミュレーターをまとめて導入・設定できる「EmuDeck」の最新版「EmuDeck 2.7」が公開されました。今回のアップデートで注目したいのが、SteamOS/Linux向けに追加されたコントローラー自動設定機能「AutoMap」です。

外付けコントローラーを使う場合、エミュレーターによってはボタン割り当てなどを個別に設定する必要があります。AutoMapを有効にすることで、こうした設定をEmuDeck側から自動的に行えるようになり、テレビにつないで遊ぶ場合や複数のコントローラーを使ったローカル対戦などで、セットアップの手間を減らせそうです。

●EmuDeck Desktop v2.7.1(GitHub)
https://github.com/EmuDeck/emudeck-electron/releases/tag/v2.7.1

●EmuDeck公式GitHubリポジトリ
https://github.com/EmuDeck/emudeck-electron

ゲーム起動時にコントローラーを自動検出

AutoMapは、コントローラーを自動認識しないエミュレーターに対して、EmuDeck側から操作設定を行うための機能です。SteamOS/Linux版では最大4プレイヤー分のコントローラー設定に対応し、Steam Controllerや8BitDo製品、Xboxコントローラー、DualSense、Steam Deck以外のLinux搭載携帯ゲーム機なども対象として案内されています。

さらにEmuDeck開発者はReddit上で、AutoMapについて「ゲームを起動するたびにコントローラーを検出して設定する」仕組みだと説明しています。コントローラーを一度外して別のものにつなぎ直した場合などでも、自動的に再設定することが想定されています。

とくにリビングのテレビにつないだPCで、そのときによって異なるゲームパッドを使い分けているような環境では便利そうです。ただし、すべてのコントローラーとエミュレーターの組み合わせで問題なく動作することまで確認されているわけではない点には注意が必要です。

AutoMapはSteamOS/Linux向け。Windows版とは機能が異なる

ここで注意しておきたいのが、AutoMapは今回SteamOS/Linux向けの新機能として案内されている点です。Windowsを含めた全プラットフォーム共通の機能ではありません。

実際にRedditでは、Windows版に一部のコントローラー関連機能がないという質問に対し、開発者が「まだWindowsにはない」と回答しています。今後のリリースではSteamOS/Linux版とWindows版のバックエンドを統合し、機能差を減らしていく予定とのことです。

DolphinのRetroAchievements設定なども改善

SteamOS/Linux/Windows共通では、RetroAchievements関連の設定も更新されています。EmuDeckが新しいRetroAchievements APIを利用するようになったほか、Dolphin向けのRetroAchievementsセットアップにも対応しました。

これはDolphin自体が今回初めてRetroAchievementsに対応したという意味ではありません。あくまでも、EmuDeckからDolphinのRetroAchievements環境をセットアップしやすくなったという変更です。

また、EmuDeck内から解像度を変更できるエミュレーターとして、PPSSPP、Xemu、Vita3K、Azahar、PrimeHackが追加されました。インストール時に設定した解像度が正しく反映されない問題についても修正されています。

こちらも各エミュレーターそのものに新しい高解像度表示機能が追加されたわけではなく、EmuDeckから設定を変更できる対象が増えたものです。

EmuDeckの環境を別のPCへ移行しやすく

もうひとつ実用的なのが、インポート/エクスポート機能の改善です。現在利用しているEmuDeck環境を別のデバイスへエクスポートできるようになり、Steam DeckからSteam Machineへ移行したり、LinuxとWindowsの間で環境を移したりするといった用途が案内されています。

PCの買い替えや、新しい携帯ゲームPCへの移行では、複数のエミュレーターを一から設定し直す作業が負担になりがちです。今回の更新はAutoMapと合わせて、EmuDeck環境を複数の機器で使いやすくする方向のアップデートといえそうです。

このほかSteamOS/Linux版では、一部エミュレーター向けに1080p/4Kのデフォルト設定を追加するなど、Steam Machineを想定した改善も行われています。Steam DeckでRyujinxをセットアップする際には、ジャイロ操作に利用するSteamDeckGyroDSUが自動的にインストールされるようになりました。

Windows版ではEmuDeck Compressorの問題を修正

Windows版では、EmuDeckアプリから「EmuDeck Compressor」を起動できなかった問題が修正されています。また、スタートメニューにEmuDeckのアイコンが表示されない問題への対策として、スタートメニューのキャッシュをリセットする仕組みも追加されています。

なお、GitHubでは9月29日にデスクトップアプリ「v2.7.1」も公開されていますが、リリースページに記載されている変更内容は「fix changelog」となっています。そのため、今回紹介したAutoMapなどの2.7全体の新機能と、v2.7.1単独の変更内容は分けて考えたほうがよさそうです。

EmuDeckは、ROM用フォルダーの作成や必要なエミュレーターの導入、それぞれの設定などをまとめて行うためのツールです。今回の2.7では新しいエミュレーター機能を追加するというよりも、コントローラー設定や解像度設定、別デバイスへの環境移行といった、普段の使い勝手を改善する部分に手が入っています。

なかでもAutoMapは、複数のゲームパッドを使ったり接続するコントローラーを頻繁に変更したりするユーザーにとって、設定作業を減らせる機能になりそうです。

via.Reddit

ABOUT US
アバター画像
retrogamer