RetroRGBのBob氏は2026年9月24日、Lumacode改造を施したゲーム機を「OSSC Pro」で利用するための新たなセットアップガイドを公開しました。あわせてNES(海外版ファミコン)、セガ・マスターシステム、Atari 2600向けにあらかじめ設定されたProfile Packも配布されています。
Lumacodeは対応するゲーム機からデジタル化した映像情報を出力する仕組みですが、OSSC Proで利用するには複数の設定項目を調整する必要があります。今回公開されたプロファイルを利用することで、それぞれのゲーム機に合わせた初期設定を一から行う手間を減らせるようになります。
●OSSC Pro Lumacode Setup / Profile Pack
https://retrorgb.com/osscprolumacode.html
NES、セガ・マスターシステム、Atari 2600向けプロファイルを配布
今回公開されたOSSC Pro用Profile Packには、現時点でNES、セガ・マスターシステム(SMS)、Atari 2600向けの設定済みプロファイルが収録されています。
Bob氏によると、これらは自身が実機でテストできたゲーム機向けに用意したもので、今後も新しいLumacode対応機種をテストするたびにプロファイルを追加していく予定とのことです。従来のOSSC向けLumacodeガイドやProfile Packについても整理・更新されていますが、すでに以前のプロファイルを利用している場合は変更する必要はないとしています。
microSDへコピーしてOSSC Proから読み込む
Profile Packの導入には、FAT32またはexFATでフォーマットされたmicroSDカードを使用します。配布されているZIPファイルをPCで展開し、利用したいプロファイルをmicroSDカードのルートへコピーします。
プロファイルファイルはOSSC Proで使用している空き番号に合わせてリネームする必要があり、まだプロファイルを登録していない場合は「prof00.bin」「prof01.bin」といった名称に変更します。その後OSSC Proの「Settings」→「SD Load Profile」から、使用するゲーム機に対応したプロファイルを読み込みます。
プロファイル読み込み後は入力を選択し、Sampling phaseなどを実機に合わせて調整します。安定して映像が表示される範囲を確認したうえで位相を設定し、240p処理時の出力解像度などを選択。最後に設定をmicroSDカードへ保存すれば、次回以降はそのプロファイルを読み込むことで同じ設定を呼び出せるようになります。
つまり、配布プロファイルをコピーするだけですべての調整が自動的に完了するわけではありませんが、ゲーム機ごとのLumacode設定を一から組み上げる必要がなくなるため、導入時の手間を大幅に減らせる仕組みとなっています。
Lumacode対応にはfirmware v0.82以上、Profile Packはv0.86以上が必要
OSSC ProでLumacodeを利用する場合、本体のfirmwareは少なくとも「v0.82」以上が必要です。RetroRGBによれば、v0.82からLumacodeへの完全対応が含まれています。
一方、今回公開された設定済みProfile Packのインストール手順では、firmware v0.86以上を前提としています。そのため、Profile Packを利用する場合はOSSC Proをv0.86以降へアップデートしておく必要があります。
また、NESなど一部の機種ではカスタムカラーパレットにも対応。microSDカードに「lumacode」フォルダーを作成してパレットファイルを配置することで、OSSC Pro側から任意のパレットを読み込めます。NESの場合はMiSTerで使われているものと同じ形式の「.pal」ファイルを利用可能です。
プロファイルだけではLumacode出力はできないので注意
注意しておきたいのは、今回のProfile Packがゲーム機そのものをLumacode対応にするものではないという点です。利用するには、あらかじめLumacode出力に対応する改造を施した実機が必要となります。
Lumacode改造済みゲーム機からの信号をOSSC Proへ入力し、それをデコードするための設定を簡単に呼び出せるようにしたのが今回のProfile Packです。未改造のファミコンやセガ・マスターシステムなどにプロファイルを適用するだけでLumacode出力が利用できるようになるわけではありません。
先日のRGB/コンポーネント変換アダプターとは別のアプローチ
当サイトでは9月22日にも、c0pperdragon氏によるLumacode信号をRGBやYPbPr(コンポーネント)へ変換するアダプターを紹介しました。こちらはLumacodeの映像をCRTやPVMなどへ出力するためのハードウェアでした。
今回公開されたものは、新たな変換ハードウェアではなく、Lumacode信号をOSSC Proへ入力して利用する際の設定データとガイドです。同じLumacode関連ではあるものの目的は異なり、OSSC Proを所有しているユーザーにとってはこちらのほうが直接的なセットアップ改善となります。
Lumacodeは対応機種やハードウェアが徐々に増えている一方で、機種ごとの設定にはある程度の知識が必要でした。今後Bob氏によるテスト済みプロファイルが増えていけば、Lumacode改造機をOSSC Proにつなぐ際のハードルもさらに下がっていきそうです。














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