MiSTer FPGAで起動しているゲームのボックスアートや各種情報を、ESP32搭載液晶に表示できるオープンソースプロジェクト『MiSTer Monitor』。2026年9月21日朝、日本時間で確認したRedditへの投稿で、最新版となるv2.11の公開が告知されました。
今回紹介されている大きな変化は、MiSTerを使用していないときに時計などを表示するスタンバイ機能や、ゲーム画像を画面いっぱいに表示できるキオスクモードなどです。公式GitHubの現行ドキュメントでも、これらの機能や設定項目が追加されていることを確認できます。
なお、Redditの投稿はv2.11だけの変更点ではなく、v2.9以降に追加された機能をまとめて紹介した内容となっています。10.1インチ液晶「Guition JC8012P4A1C」への対応や、ブラウザーから設定ファイルなどを操作できるWebインターフェースについては、2026年9月に公開されたv2.10.0ですでに実装されています。
●MiSTer Monitor GitHubリポジトリ
https://github.com/chipster6502/MiSTer_monitor
MiSTerの電源を切ると時計付きのスタンバイ画面に
MiSTer Monitorは、MiSTer FPGAで現在起動しているゲームやコアを検出し、それに合わせてボックスアートやゲーム情報、RetroAchievementsの進捗、CPUやメモリーなどのシステム情報を表示するためのサブディスプレイです。
新たに追加されたスタンバイ機能では、MiSTer FPGAとの通信が途切れ、設定した時間が経過すると画面を暗くしてスタンバイ表示に切り替えられるようになりました。MiSTer FPGAが再び応答すると、自動的に通常の画面へ復帰します。
スタンバイ画面は、大きな7セグメント風の時計と日付を表示する「clock」と、MiSTerロゴを表示する「minimal」の2種類を用意。時計を利用する場合はタイムゾーンの設定が必要で、日本についても「japan」が用意されています。スタンバイ時のバックライトの明るさや、MiSTerが起動したまま一定時間操作がなかった場合にスタンバイへ移行する時間なども設定可能です。
これまではゲームをプレイしていない時間には情報表示用の画面としての役目が薄くなっていましたが、時計として利用できることで、MiSTerの横に常設するサブディスプレイとして使いやすくなっています。
ゲーム画像を画面いっぱいに表示する「キオスクモード」も追加
ゲーム画像の表示方法についても設定項目が増えています。
「kiosk_mode」を有効にすると、通常画面の下部に表示されているフッターを隠し、ディスプレイ全体を使ってアートワークを表示可能です。画面をタップすると一時的にフッターが表示され、初期設定では5秒後に再び隠れる仕組みになっています。
このほか「image_mode」では、ゲーム画像とシステム画像を交互に表示する従来の「rotate」に加えて、ゲーム画像だけを表示する「game」、システム画像だけを表示する「system」を選択可能になりました。
サイズの小さな画像を拡大する「image_upscale」も用意されています。とくに解像度の高いM5Stack Tab5や10.1インチのGuitionでは、小さなアートワークをより大きく表示したいときに利用できます。ただし、元画像の解像度が低い場合は拡大によって粗さが目立つ場合があるため、最大倍率も設定できるようになっています。
さらに、システム単位の画像として画面を横長に使う「screenmarquee」も追加されています。ゲームごとのアーケード筐体用マーキーとは別のもので、システム画像をディスプレイいっぱいに表示するための選択肢となっています。
10.1インチのGuitionにも対応。現在は6種類のディスプレイをサポート
今回のReddit投稿では、MiSTer Monitorが対応するディスプレイが合計6種類になったことも改めて紹介されています。
新たにラインアップへ加わっているのが、ESP32-P4を搭載した10.1インチの「Guition JC8012P4A1C」です。現在のWeb FlasherにもGuition向けの項目が用意されており、1280×800ドットのディスプレイとして利用できます。
ただし、このGuition対応自体はv2.11で初めて追加されたものではありません。GitHubのv2.10.0リリースノートですでに対応が発表されており、これまでのM5Stack Tab5と4種類のCheap Yellow Displayに加わる6種類目の対応デバイスとなっています。
当サイトでv2.7.1を紹介した時点では最大5インチのM5Stack Tab5まででしたが、10.1インチへの対応によって、ゲームのパッケージ画像などをより大きく表示できる選択肢が増えた形です。
ブラウザーからconfig.iniやmicroSDカードの内容を操作可能
もうひとつ、v2.9以降の大きな変更として紹介されているのがWebインターフェースです。こちらもv2.10.0で追加された機能で、同じネットワーク上のPCなどからMiSTer MonitorのIPアドレスへアクセスすることで、「config.ini」の編集やmicroSDカード内のファイル管理が行えます。
これにより、設定を変更したり自分で用意した画像へ差し替えたりするたびに、ディスプレイからmicroSDカードを取り外す必要がありません。ファイルのアップロードや削除、フォルダー作成などもブラウザーから行えます。
ただし、v2.10.0のリリースノートによると、このWebインターフェースはローカルネットワーク上のHTTP接続を利用し、初期状態ではパスワードが設定されていません。「config.ini」にはWi-FiやScreenScraperの認証情報も含まれるため、必要に応じて「web_password」を設定するか、Webインターフェース自体を無効化することが推奨されます。
MiSTer FPGA側のサーバーについては、Update AllまたはMiSTer Companionから導入可能です。Update Allでは「Tools & Scripts」からMiSTer Monitorを有効にでき、以降のサーバー側の更新もDownloader経由で取得できます。ディスプレイ側のファームウェアは、デスクトップ版ChromeまたはEdgeからWeb Flasherを利用して書き込む仕組みです。
ゲームを起動しているときにはボックスアートやRetroAchievementsなどを表示し、遊んでいないときには時計として利用できるようになったMiSTer Monitor。とくに10.1インチ版への対応とキオスクモードの組み合わせによって、MiSTer FPGAの横に置く専用のアートワークディスプレイとしても、より使いやすくなっています。
via.Reddit














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