無料のオープンソースROM管理・プレイ環境「RomM」の開発版「5.3.0-beta.1」が、2026年9月19日午前6時59分ごろ(日本時間)に公開されました。
前回当サイトで紹介した「5.3.0-alpha.3」では、ブラウザープレイ中にゲーム内でセーブしたデータを数秒後にサーバーへ自動同期する機能などが追加されていました。今回のbeta.1ではそこからさらに一歩進み、通信エラーなどで送信できなかったセーブデータやセーブステートをブラウザー側に一時的に保持して、あとから再送する仕組みが追加されています。
また、新しいv2画面ではプレイ中のセーブデータ読み込み操作も整理され、ゲーム内セーブとセーブステートをひとつの画面から選択できるようになっています。
●RomM GitHub Releases
https://github.com/rommapp/romm/releases
送信できなかったセーブをブラウザー側に保持
今回追加された大きな変更のひとつが、サーバーへの送信に失敗したセーブデータやセーブステートをブラウザー側に保持する仕組みです。
これまでの開発版では、ゲーム内でセーブが行われるとデータをサーバーへ自動的に送信する仕組みが追加されていました。一方で、接続が切れていた場合やサーバーが一時的に応答できなかった場合など、アップロードに失敗したデータの扱いについては改善の余地がありました。
今回の変更では、アップロード対象となるセーブデータやセーブステートを、まずブラウザーの「IndexedDB」に保持してからサーバーへ送信します。サーバー側で正常に受け取られると保持対象から削除されますが、一時的な通信障害などで送信できなかった場合にはデータを残し、接続が戻ったあとなどに再送を試みる仕組みになっています。
保存した瞬間の画像も一緒に保持
セーブデータとともに保存される画像についても改善されています。ゲーム内でセーブが行われたタイミングで画面を取得し、セーブデータと一緒にブラウザー側へ保持する仕組みが導入されました。
そのため、通信が復旧してから再送する場合でも、再送時のゲーム画面ではなく、本来セーブが行われたタイミングで取得した画像が使用されます。通信が不安定な環境でプレイしている場合でも、セーブデータとサムネイルのタイミングがずれにくくなる変更といえそうです。
また、ブラウザー側に保持されたデータはRomMのアカウントと関連付けられています。ひとつのブラウザーを複数のユーザーが利用するケースでも、別のユーザーでログインした際に前のユーザーの未送信データを送信しないよう考慮されています。
プレイ中にセーブとセーブステートを選んで読み込めるように
もうひとつの変更が、プレイ中の保存データ読み込み操作です。新しいv2画面では、EmulatorJSの「Load State」だったボタンが「Load save or state」に変更され、ゲーム内セーブとセーブステートをひとつの画面から選択できるようになりました。
セーブステートを選択した場合は、これまでと同じように現在のプレイ中の状態へ復元されます。一方でゲーム内セーブを選択した場合は、選んだデータを読み込んだうえでゲームを再起動し、そのセーブデータからゲームを開始する仕組みです。
ゲーム内セーブとセーブステートでは読み込み時の動作が異なるため、どちらを選んだ場合も実行前に確認画面が表示されます。なお、この統合された読み込み画面はv2側の変更で、旧v1画面では従来どおりセーブステートのみを選択する仕様が維持されています。
自動同期を使わない場合は手動の「Sync save」も利用可能
EmulatorJSの自動セーブ同期を無効にしている場合には、手動で現在のゲーム内セーブをアップロードする「Sync save」ボタンも利用できます。この場合も、現在のセーブデータとその時点の画面をサーバーへ送信する仕組みになっています。
複数のPCやスマートフォンなどから同じRomM環境を利用している場合、ゲーム内セーブをサーバーへ集約しておくことで、別の端末から続きのデータを選択しやすくなります。今回の変更では、そこに通信失敗時の保持と再送が加わったことで、セーブ同期まわりの使い勝手がさらに改善されています。
5.3.0-beta.1は正式版ではなくプレリリース
注意しておきたいのは、「5.3.0-beta.1」は正式な安定版ではなくプレリリースとして公開されている点です。また、ブラウザー側にデータを保持する仕組みが追加されたからといって、あらゆる状況でセーブデータが保護されることを保証するものではありません。
たとえばプライベートウィンドウなど、ブラウザー側でIndexedDBへの保存が正常に行えない環境では、未送信データを保持できない場合があります。その場合には、同期できなかったことに加えてブラウザー側にも保持できなかったことを知らせる通知が表示される仕組みになっています。
また、「5.3.0」系列ではライブラリーのフォルダー構造を設定ファイルで明示する変更なども行われています。こちらは以前の開発版から導入されている変更であり、今回のbeta.1で新たに追加された機能ではないため、既存環境から更新する場合は5.3.0系列全体の変更点もあわせて確認しておくのがよさそうです。















ダンジョンズ&ドラゴンズ ビジュアル大全 半世紀を超えるその歴史とアート









ゲームコンソール2.0