デコデコデコデデーン♪ という、生まれて初めて耳にした独特のBGMが頭から離れなくなるぐらい、結構苦労しました今回のゲーム。
つーわけで、日本では発売されてない海外ゲームをレビューしていく本コーナーの第1弾としてピックアップしたのは、1989年9月にLJNから発売された、Nintendo Entertainment System向けゲームの『バック・トゥ・ザ・フューチャー』です。
ご存じ、マイケル・J・フォックスが主演を務めた映画をゲーム化した作品ですが、映画の脚本を担当したボブ・ゲイル氏からは、「史上最悪のゲームでそれを買うべきではない」という烙印を押されてしまったのだとか。ボブ氏はこのゲームを見た後でLJNにゲーム内容の変更を求めたそうですが、すでにとき遅しの状態になっており、そのままリリースされたようです。
ゲームの基本は道路を移動→映画の名シーンを元にしたミニゲームの繰り返し
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』をビデオゲームにしたらどんな風になるだろう? と思い浮かべてみると・・・・・・おなじみのテーマ曲またはヒューイ・ルイス&ザ・ニュースの『パワー・オブ・ラヴ』が流れるなか、スケボーを操りながらドクの家に行きといったストーリーを思い浮かべるのではないでしょうか。ということで、いきなりストリートの移動から本作は始まります。
といっても、映画であったドクの家や過去に向かうといった下りは一切なく、たぶんいきなり過去にいる状態でカフェに向かうところからゲームは始まります。
本作では、基本的に交差点がひとつのチェックポイントになっており、そこに到達するまで様々な妨害をしていくるキャラクターたちの攻撃や障害物を避けながら、先を目指していくというゲーム内容になっています。
画面下に何やら人の顔が3人映っていますが、これは写真を表しており、時間が経つにつれてひとりひとり消えていってしまいます。それを防ぐために、道に落ちているタイマーを拾い集めていく必要があります。
ちょっとわかりにくかったのが、お助けアイテムの存在です。道に落ちている丸い玉を拾うと何かは分かりませんが、弾が撃てるようになります。これで目の前に現れた敵を倒すことが可能です。また、これまた初見では気が付かなかったのですが、スケートボードを拾うとかなり高速で移動ができるようになります。
もちろん途中でミスしてしまうとこうしたアイテムはなくなってしまい、ジャンプで交わすことぐらいしかできなくなるので注意しましょう。
先ほどもデコデコデコデデーン♪というBGMについて触れましたが、基本的にプレイ中、この曲がず~っと流れ続けています。それも、もはや洗脳レベルで。クリア後も気が付かなかったのですが、後で調べてみたところ、実はこの曲『パワー・オブ・ラヴ』の超高速バージョンだったようで。まったくわからないアレンジになっていたため、てっきりオリジナルソングかと思っていました。
ルーズカフェでビフを追い返せ!
最初に登場するのは「ルーズカフェ」。劇中では、過去の父親とビフたちと出会うシーンで登場する喫茶店です。・・・・・・が、そうしたシーンはだいたい省略されており、ここではカウンターに向かってくるビフを攻撃して近づかせないようにしていきます。そんなシーンあったっけ? と思いつつも、あまり細けーことは気にしてはいけません。
ここでは、99人までカウントを稼ぐか、最低でも50以上抑えることができると次のステージに進むことができます。
ロレインのキスをすべてブロック
ルーズカフェクリア後、ふたたびストリートをクリアしながらヒル・バレー高校にたどり着くと、そこでは若き日の母親ロレインが登場し、マーティに向かってキスの攻撃をしてきます。ん~と、それ映画のどのシーン? といろいろと想像を働かせながら、五月雨式に打ち込まれてくるハートマークを全てキャッチしていき、クリアを目指しましょう。
ジョニー・B・グッドで観客のボルテージを上げよう!
映画の名シーンのひとつ。マーティがギターを手にし「ジョニー・B・グッド」を演奏する場面ですが、こちらでは原作通りに楽曲も「ジョニー・B・グッド」が流れます。基本的には、『魔界村』のゆらゆら揺れながら飛んでくる敵のような動きをする音符に合わせて、ギターを上・中・下段と左右で入力分けしながら受け止めていけばいいというもの。なんですが、これが初見ではかな~りムズイ。
しかし、16分音符が中段、シャープが上段、フラットが下段ということに気が付いてからは、ある程度楽にクリアができるようになりました。右側に表示されている温度計のメーターがマックスになれば、いよいよ未来に変える旅路へと向かいます(まぁ、その前にゲームの中でいつ過去に来たんだよっていう話しもありますが)。
デロリアンでお家に帰ろう!
最後にやっと登場するのがデロリアン。ここでは、雷をよけながら88マイル(142キロメートル)の速度を出して、雷から得られる1.21ジゴワットの電力をパワーにして未来に帰る名シーンが再現されています。・・・・・・んが、スピードを出すことよりもうまく雷を避けているとよくわからないうちに88マイルになってポイントを通過し、ゲームクリアに!?
さぞかし感動的なエンディングが流れたり、あるいはおなじみの「To be continued」の文字が出たりなんかしちゃったりしてと思ったらそんなことはなく、メッセージが1枚表示されてタイトル画面へ! ま、映画の「To be continued」自体は後で追加されたものですしね(笑)。そんな期待を最後まで裏切ってくれるというところも、ある意味期待通りの作品といえそうです。
おまけ:チートコード集
PEXEGAGA
1ライフで開始
AEXEGAGE
8 ライフで開始
SZKEGOVKヒルバレー
ゲームで命を失うことはありません
SXOELOVK
ルイーズカフェのゲームで命を失うことはありません
SXKALOVK
高校のイベントで命を失うことはありません
SXVELOVK
ダンシングホールゲームで命を失うことはありません
AVVOUZSZ
すべてのタイマーを無効にする
ATEENUOZ
無敵状態
LTUGTAAA
ルイーズカフェでスコアが99に
VKUKZYAA
高校のイベントでスコアが99に
TM*& 1989 LJN Toys.Ltd.
TM & ©1985 Universal City Studios Inc.
All Rights Reserved.
Nintendo® and Nintendo Entertainment System® are
trademarks of Nintendo of America Inc.
今回初めてNESのゲームカセットを購入したのですが、箱やマニュアルは付属していなかったものの、スリーブが付属してきてかなり驚かされました。ツイッターのフォロワーの方に教えていただきましたが、NESやSNESにはこうした防塵用のカバーが付属していたようですね。また、NINTENDO純正ではないものには、黒いスリーブが付いていたようです。