ScummVMが1993年のDOSアドベンチャー『Der Schatz im Silbersee』の公開テストを開始

ScummVMが1993年のDOSアドベンチャー『Der Schatz im Silbersee』の公開テストを開始

ScummVMプロジェクトは2026年9月17日、1993年に発売されたポイント&クリック型アドベンチャーゲーム『Der Schatz im Silbersee』について、ScummVM上でのPublic Testing(公開テスト)を開始したことを発表しました。現時点では正式対応が完了したわけではなく、一般ユーザーから広く動作報告を募るテスト段階となっています。

今回のPublic Testingで対象となっているのは、DOS向け製品版とDOS向けデモ版、そしてAmiga向けデモ版です。このうちAmigaデモ版については既知の問題が存在しており、Amiga製品版まで対応したというわけではありません。テストに参加する場合は、ScummVMのDaily Buildを入手してゲームを追加する形となります。

●ScummVM公式:Public Testing告知(2026年9月17日)
https://www.scummvm.org/news/20260917/

カール・マイの小説を原作にした1993年のポイント&クリック型アドベンチャー

『Der Schatz im Silbersee』は、LinelとSoftware 2000が手掛けた1993年のポイント&クリック型アドベンチャーゲームです。ドイツの作家カール・マイによる同名小説を原作としており、タイトルは英語では「The Treasure of Silver Lake」と訳されています。

ゲームではOld Firehandを操作し、WinnetouやAunt Drollらとともに伝説の宝を追っていきます。冒険は蒸気船「Dogfish」から始まり、最終的にはSilver Lakeへと向かう、西部劇を題材にした内容となっています。オリジナルのDOS版はドイツ語のみでリリースされた作品です。

なお、Amiga版については製品版も計画されていたものの発売には至らず、デモ版のみが存在しています。今回ScummVMでテスト対象となっているのも、このAmigaデモ版です。一方、DOS版については製品版とデモ版の両方が対象となっています。

英語翻訳も進行中。ドイツ語と英語に詳しい協力者を募集

今回の対応と並行して、ScummVMチームでは『Der Schatz im Silbersee』の英語翻訳作業も進めています。ただし、現時点では翻訳が完成しているわけではなく、公式ではドイツ語と英語の両方を理解できる協力者を募集しています。

そのため、Public Testingで利用できるオリジナル版は基本的にドイツ語となります。日本語版や日本語翻訳についても今回の発表では触れられていないため、日本語で遊べるようになったというものではない点には注意が必要です。

Daily Buildを利用して実際にテストへ参加可能

テストに参加したいユーザーは、ScummVM公式サイトから最新のDaily Buildを入手し、手持ちの『Der Schatz im Silbersee』のゲームデータを使用して動作を確認できます。公式ではテストガイドラインも案内されているほか、プレイ中にスクリーンショットを撮影して提供することも呼びかけています。

ScummVMは、クラシックなアドベンチャーゲームやRPGなどのオリジナルデータを、現行のさまざまな環境で実行できるようにするプロジェクトです。一般的なハードウェアエミュレーターとは異なり、ゲームに付属していた実行ファイルの役割をScummVM側で置き換える仕組みを採用しており、公式もScummVMを「エミュレーターではない」と説明しています。

現在では『Monkey Island』シリーズや『Myst』『Blade Runner』などを含む多数のクラシックゲームに対応しています。

今回の『Der Schatz im Silbersee』についても、まだPublic Testingという段階ではありますが、30年以上前に登場したPC向けアドベンチャーゲームを、現在の環境でも動かせるようにするための取り組みがまたひとつ進展した形です。

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