『アクトレイザー』の世界が球体マップに!非公式「ActRaiser Recomp」が言語パックと導入用Builderにも対応

『アクトレイザー』の世界が球体マップに!非公式「ActRaiser Recomp」が言語パックと導入用Builderにも対応

スーパーファミコン版『アクトレイザー』をネイティブ環境で動作させる非公式プロジェクト「ActRaiser Recomp」の大型アップデート、v0.49(タグ名:v049)が2026年9月14日2時頃に公開されました。開発を手掛けているのはDerrickGold氏で、今回のアップデートでは、これまで平面だった世界マップを球体化。すでに実装されていた3Dの街と世界マップをつなげて表示するなど、ビジュアル面が大きく強化されています。

その後、同日5時44分頃にはキャッシュの不具合によって発生していた一部のクラッシュを修正したホットフィックス、v0.491(タグ名:v0491)も公開されています。これから導入する場合は、こちらの修正版を利用するのがよさそうです。

●最新版・v0.491(ホットフィックス)
https://github.com/DerrickGold/ar-recomp/releases/tag/v0491

●v0.49リリースノート
https://github.com/DerrickGold/ar-recomp/releases/tag/v049

●プロジェクトページ
https://github.com/DerrickGold/ar-recomp

平面だった世界マップが球体に!3Dの街ともつながるように

今回のアップデートで、とくに目を引くのが世界マップの球体化です。従来は平面だったナビゲーションマップが丸い惑星のような形になり、起伏のある山脈や各地域に合わせた3Dの建物なども表示されるようになりました。さらに、上空には雲やその影、大気表現などが加えられ、星空を背景にひとつの世界として眺められるようになっています。

ただし、ゲームそのものの移動方法まで別物になったわけではありません。地域間の移動や街への進入には、引き続き原作のメニューが使用されます。球体を眺めるためにカメラを動かしたりズームしたりできるほか、天空城の背景として選択中の街を見下ろすような表示も用意されています。地形や建物、山、ライティング、雲、大気などは個別に調整可能です。

「ActRaiser Recomp」では、以前からクリエイションモードの街を起伏のある地形や立体的な建物で表現する3D表示が実装されていました。今回新たに追加されたのは、こうした既存の3D街と球体化された世界を接続する仕組みです。オプションを有効にすると、活動中の街の外側にも周辺の地形や簡略化されたほかの街が表示され、街の端から世界がそのまま続いているような景観を楽しめます。

言語パックに対応。Builderや設定画面には日本語UIも用意

v0.49では、.arlang形式の言語パックにも対応しました。ROM自体を書き換えることなくゲーム内のテキストを変更できる仕組みで、Unicodeやフォントフォールバック、右から左に記述する言語のレイアウトなどにも対応しています。会話だけではなく、メニューやHUD、世界マップの地名、名前入力、スタッフロールなども翻訳対象に含まれています。

翻訳用のWorkshopには、原文と翻訳文を並べた編集機能や検証機能、使用する文字がフォントに含まれているかを確認する機能、言語パックの出力機能なども用意されています。また、Builderとゲームの設定画面については英語、フランス語、ドイツ語、日本語のUIが利用できます。

ここで注意しておきたいのは、この日本語UIとゲーム本編の日本語化は別物だという点です。言語パックで日本語テキストを扱える仕組みは実装されていますが、完全な日本語翻訳が標準で収録されているわけではありません。また、現在の「ActRaiser Recomp」は北米版をベースとしており、日本版独自のゲーム仕様についても引き続き対応が進められている段階です。

導入を助けるデスクトップBuilderも登場

今回のアップデートでは、新たにデスクトップ向けのBuilderも用意されています。「ActRaiser Recomp」はROMそのものを配布するプロジェクトではなく、利用者が自分で用意した北米版『ActRaiser』のROMデータを変換し、各OSで動作するゲームを生成する仕組みになっています。Builderには必要なコンパイラなども含まれており、指定したROMを検証したうえでゲームをビルドできます。

配布物はmacOS、Windows、Linux、Steam Deck向けに用意されています。生成後はmacOSではアプリ、Linux/Steam DeckではAppImage、Windowsでは実行ファイルとして起動可能です。ただし、現時点で主に動作が確認されているのはApple Silicon搭載MacとSteam Deckで、Windowsや汎用Linuxなどについては、引き続き検証が必要とされています。

なお、導入には利用者自身が用意した北米版カートリッジのROMダンプが必要です。生成されたゲームにはROM由来のデータが含まれるため、開発者は完成したゲームを再配布しないよう案内しています。

原作そのままの表示も選択可能

こうした3D表現やCRTエフェクトなどは、あくまでも追加機能として用意されているものです。新規環境ではこれらの拡張機能は任意となっており、原作に近い表示を選択することもできます。ワイド画面やアクションステージの3Dジオラマ化なども以前から実装されており、今回のv0.49で初めてPC向けに移植されたり、街が初めて3D化されたりしたわけではありません。

開発自体も現在進行中で、北米版のアクションステージについては一通り通しで確認されている一方、クリエイションモードではNorthwallの検証などが残っています。また、クイックステートからの復元機能は現在無効化されているため、セーブには通常のゲーム内セーブを使用する必要があります。

球体化した世界と3Dの街が連続した風景として表示されるようになったことで、原作とはかなり異なる視点から『アクトレイザー』の世界を眺められる今回のアップデート。原作表示との比較や、Steam Deckでどの程度動作するのかなども、実際に試してみたくなる内容となっています。

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