FPGAアーケードコアの開発で知られるJotego(José Tejada)氏が、公式GitHubリポジトリ「jtcores」で「GAE1」と「Pocket Gal」のβ指定を解除する更新を行いました。
2026年8月29日に公開されたコミットには「gae1 and pktgal go public」と記されており、これまでβ版として扱われていたふたつのコアを、public扱いへ移行するための変更であることがわかります。GitHub上では8月29日のコミットとして記録されており、コミットメタデータの日時を日本時間に換算すると8月30日2時23分20秒となります。
●「gae1 and pktgal go public」コミット
https://github.com/jotego/jtcores/commit/9a30b574e1b22c4cbc3e97485c938d02a5d0ad85
●Jotego「jtcores」コミット履歴
https://github.com/jotego/jtcores/commits/master/
●JTGAE1公式ソース
https://github.com/jotego/jtcores/tree/master/cores/gae1
β対象リストからGAE1とPocket Galを削除
今回のコミットでは、合計3ファイルが変更されています。中でも大きなポイントとなるのが、どのコアをβ版として扱うかを指定している.beta.yamlの変更です。ここから、
gae1: [ pocket ]pktgal: [ mister, pocket ]
という2行が削除されました。この変更から、GAE1についてはAnalogue Pocket側、Pocket GalについてはMiSTer FPGAとAnalogue Pocketの両方がβ対象リストから外されたことが確認できます。
「Beta version」「Do not distribute」の警告も削除
単にβ対象リストを書き換えただけではありません。GAE1とPocket Galそれぞれの設定メッセージからも、β版であることを示す案内が削除されています。
これまで表示されていた「Beta version」や「Do not distribute」といった警告に加えて、MiSTer FPGAでjtbeta.zipを使用するための案内も削除されました。Pocket Galについては、Analogue Pocket向けのjtbeta.zipに関する案内も削除されています。
こうした変更内容と、コミット自体に付けられた「go public」という名称を合わせて考えると、今回の更新は単なるバグ修正などではなく、両コアの公開区分をβからpublicへ変更するためのものだと判断できます。
GAE1はGaelcoのアーケードハードウェアをFPGAで再現
GAE1は、Gaelcoのアーケードハードウェア「GAE1」をFPGAで再現するためのコアです。Jotego公式リポジトリのREADMEでは、MAMEのGaelco GAE1用ドライバーをベースにしつつ、クロックや映像周波数などを検証するために実際のPCBを計測して開発していると説明されています。
なお、GAE1やPocket Gal自体が今回初めて登場したわけではありません。JotegoのPatreonでは、2026年7月24日に「Operation Wolf, Pocket Gal」、7月5日にはGAE1系タイトルの『Thunder Hoop』を含む更新が掲載されており、以前からβ段階で開発・提供が進められていました。
今回のニュースで重要なのは「新しいコアが公開された」ということではなく、これまでβ扱いだった既存コアの公開設定が変更された点です。
実際の配布物への反映状況は現時点では未確認
注意したいのは、今回確認できたのはJotego公式「jtcores」リポジトリ上でβ指定を解除するソース変更が行われたという点です。JTBINやMiSTer Downloader、Analogue Pocket向けの実際の配布ファイルに今回の変更がすでに反映されているかどうかについては、現時点では確認できていません。
そのため、「最新版のバイナリが誰でもダウンロードできるようになった」とまでは断定できません。
少なくとも公式ソース上では、Pocket GalについてMiSTer FPGA/Analogue Pocket双方のβ指定が解除され、GAE1についてもAnalogue Pocket側のβ指定が解除されるという、public化に向けた明確な変更が行われたことになります。















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