初代『Unreal Tournament』がMeta Quest 3でネイティブVR化!PCなしでオンライン対戦にも対応

初代『Unreal Tournament』がMeta Quest 3でネイティブVR化!PCなしでオンライン対戦にも対応

1999年に発売された対戦型FPS『Unreal Tournament』を、Meta Quest 3単体でVR化する非公式プロジェクト「UT99 Quest」が公開されました。

●UT99 Quest公式ページ
https://ut99vr.pages.dev/

PCから映像をストリーミングする仕組みではなく、初代Unreal Engineを64bit ARM環境へ移植し、Quest 3上でネイティブ動作させているのが大きな特徴です。

Quest 3単体で初代『Unreal Tournament』が動く!

「UT99 Quest」を開発しているのは、VR関連の開発を行っているGHWST氏です。同氏は2026年8月4日、Quest 3単体で『Unreal Tournament』の練習試合をVRプレイできるようになったと報告。その後、APKファイルや導入方法などを掲載した公式ページが公開されました。

本プロジェクトは、VRヘッドセット内に仮想スクリーンを表示するタイプではありません。左右の目に別々の映像を描画する立体視に対応し、OpenXRを利用した本格的なVRゲームとして動作します。

開発者によれば、ゲームエンジンを32bit x86環境から64bit ARM環境へ移植。もともと1画面で動くことを前提としていたUnreal Engine 1へ、左右の目に対応した描画処理を組み込んでいるとのことです。

銃を手に持って照準を合わせられる

VR化に合わせて、Touchコントローラーを使ったモーション操作も実装されています。ゲーム内の銃はコントローラーの動きに追従し、向けた方向へ射撃可能。頭の向きとは別に武器を動かせるため、オリジナル版とは大きく異なる感覚で戦えます。

ルームスケールにも対応しており、現実の身体を動かして物陰から顔を出すといった操作も可能です。プレイヤーの当たり判定から大きく外れないよう、移動範囲には制限が設けられています。メニューやHUD、コンソール画面など、平面表示を前提としていたインターフェースは、VR空間内に浮かぶパネルへ変換。コントローラーをレーザーポインターのように使って操作できます。

さらに、スナイパーライフルのズームもVR向けに再現されています。オルタネートファイアを使用すると実際に視界が拡大され、最大8倍ズーム時には頭と照準の向きを中心とした操作へ切り替わります。

ボット戦だけではなくオンライン対戦にも対応

現在のバージョンでは、オリジナル版に収録されているマップや武器を使ったボット戦が動作します。それだけではなく、サーバーブラウザーや追加ファイルのダウンロード機能も実装されており、オンライン対戦にも対応。開発者は実際の公開サーバーに接続して試合をプレイできたと報告しています。

互換性を確保するため、初回起動時にはコミュニティによる公式互換パッチ「OldUnreal 469」がGitHubから自動的にダウンロードされます。現在稼働しているサーバーで使われているパッケージへゲーム環境を揃える仕組みです。

ただし、オンライン機能はまだ広範囲なテストが行われた段階ではありません。接続するサーバーや導入されているMODによっては、正常に動作しない可能性があります。

導入には製品版のゲームデータが必要

「UT99 Quest」はMeta Quest Storeで販売されているアプリではなく、個人が開発した非公式のホビープロジェクトです。利用するには、開発者モードを有効にしたMeta Quest 3へAPKをサイドロードする必要があります。また、マップやテクスチャ、サウンドなどのゲームデータは配布物に含まれていません。

プレイヤー自身が所有する『Unreal Tournament』製品版のインストールデータを、Quest 3へコピーして使用します。GOTY Editionを含むフルインストール版に対応しています。

ゲーム本体の容量は約2GB。インポート時にはデータを複製するため、一時的に2セット分の空き容量が必要です。初回のみ約106MBのOldUnreal 469パッチをダウンロードするため、Wi-Fi接続も必要になります。

現在は開発途中、VR酔いにも注意

静止した場面では90Hz動作を維持できる一方、ボットが参加する試合ではフレームレートが74~90fps程度まで変動することが確認されています。左右の目それぞれにゲーム画面を描画しているため、負荷が高い場面にはまだ最適化の余地があるようです。

移動方法はスムーズロコモーションのみで、テレポート移動には未対応。移動時の視界を狭めるビネット機能も実装されていますが、開発者自身が効果はまだ不十分だと説明しています。高速移動や激しい撃ち合いが特徴の作品だけに、VRに慣れていない人は短時間から試したほうがよさそうです。

25年以上前のPCゲームを、PCなしのスタンドアロンVR機で立体視化し、モーション操作だけでなくオンライン対戦まで可能にした「UT99 Quest」。古いゲームエンジンを現代のVR環境へ移植するという点でも、非常に興味深いプロジェクトといえるでしょう。

※「UT99 Quest」はEpic Gamesの公式製品ではありません。導入は自己責任で行い、必ず合法的に入手した『Unreal Tournament』のゲームデータを使用してください。

via.UT99 Quest公式ページ

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