ゲームボーイの『ポケットカメラ』で交換式レンズを使えるようにした、『2BitToy Camera+』を入手しました。このアイテム自体は、公式サイトより3Dプリント可能なファイルなどを購入して自分で改造することができますが、今回はめんどうだったのでebey(セカイモン)で完成品とレンズが付属したものを入手しています。
●2BitToy Camera+
https://2bittoy.carrd.co/

この『2BitToy Camera+』は、CSマウントに対応したレンズなら、基本的に一般に販売されているものをそのまま利用することができます。今回購入したものには小ぶりなレンズが付属していたのですが、これでは通常の『ポケットカメラ』と変わらないということで、日本のアマゾンでHilitandの1.3MP HDズームレンズ『CW-VM05100-1』を別途入手してみました。
●CW-VM05100-1(アマゾンのリンク)
https://amzn.to/3Iwjdbm
5,494円

レンズの交換方法は結構簡単で、くるくると回すねじ込み式になっています。少々耐久性は気になるところですが、あまり無理をしないように交換するといいでしょう。

ズームレンズ独特の調整が必要
オリジナルの『ポケットカメラ』では、調整できるのは明るさとコントラストだけでした。『2BitToy Camera+』でもそれらの項目は調整することができますが、基本的にはデフォルトのままでほぼ触りません。その代わり、マニュアルでレンズの調整を行っていきます。
今回入手したズームレンズには、全部で3つのつまみが付けられています。T-Wと書かれているつまみは、ズームの距離を調整するもので、T(テレ)側に寄せるほどズームされ、W(ワイド)側にするほど広角になります。


このズームでどれぐらいの距離にするか決めたあと、O-CとF-Nのつまみで、焦点距離や被写界深度などを調整していきます。ぶっちゃけ、ズームの距離以外は、ちょっとずらすと画面が真っ黒になるなどかなりピーキーです。このふたつのつまみをいい感じの位置に合わせて、そこそこ綺麗な映像になったときにシャッターを押すという感じになります。
事前にテストで近所をいろいろと撮影してみたのですが、そもそも『ポケットカメラ』などで撮れる写真は、あまりごちゃごちゃしたものは向いていないようです。どちらかというと、スタバのロゴのようなデザインがハッキリしたもののほうが撮りやすいことがわかりました。


だいたい使い方がわかったのでアキバへゴー!
ということで、だいたいカメラ……というかレンズの使い方がわかったので、さっそくゲームボーイと『2BitToy Camera+』を持って秋葉原に出かけて写真をいろいろと撮ってみることにしました。
こんなゲームボーイで写真を撮っているやつがいたら、いろいろ声を掛けられてしまうんじゃないかと少し心配しましたが、結果的に唯一声を掛けられたのは宗教の勧誘だけでした!?

最初に雑感だけお伝えすると、案外このセットでアキバなどの街に繰り出しても、ズーム側で撮ることはあまりないなという印象でした。というのも、街中のロゴなどを全景を収めようとするとどうしても近くなりすぎてしまうのです。

たとえば、秋葉原のレトロゲームの聖地でもあるスーパーポテト秋葉原店の外観ですが、ズーム全開にしてしまうとポテトの顔ぐらいしか写りません。この看板などを全部入れようとするとどうしてもワイド側になってしまうという感じですね。

ってことで、いろいろなスポットに移動して写真を撮影してきました!




やはりアキバで写真を撮ってて感じたことは、ポスターのような文字など情報が圧縮されたようなものを撮るのにはあまり向いていないということです。それ以外は、写真というよりはドット絵化しているような感じになり、これはこれでかなり面白いですね。





少々かさばるものの旅行に持っていくのにもいいかも!?
ということで、いろいろと秋葉原で写真を撮ってきたわけですが、通常のカメラのように瞬時に撮影ができるわけではなく、絵を調整するためシャッターを切るまでに結構時間が掛かります。しかし、写真の完成度とは別に、思い出としていい感じに残すことができることがわかりました。
昔の使い捨てカメラの『写ルンです』ではありませんが、撮影できる枚数が限られているところも、逆にいい味を出しています。それに加えて、IPS液晶化したゲームボーイはそれほど電池が長く持たないため、こちらもいつまで持つのかという緊張感がありました。
また、この初代ゲームボーイと『2BitToy Camera+』を持ち歩くのは、思った以上に荷物がかさばるのですが、こうした不便なところがいろいろとあるところも、なんだか昔ながらといったスタイルでいいですね!?
