ゲームキューブ用HDMIアダプターの『GCHD Mk-II』などを出しているEON Gamingから、NINTENDO64向けのHDMIアダプター『EON Super 64』がリリースされました。
以前からアマゾンで見かけることができましたが、その時は約2万円とやや高めなお値段になっていたのですが、あるとき1万4000円台に値下げされ売られているのを発見して、思わずポチってしまったというわけです。ということで、今回はこちらのレビューをご紹介したいと思います。
使い方は至ってシンプル。本体のマルチアウト端子にそのまま差し込むだけ。後は電源不要で、HDMIケーブルを接続することで、そのまま最新のディスプレイに映像と音を出力することができます。ちなみに映像的にはSビデオで出力されている映像を、480pにスケールアップして出力しているようです。
なかなか使えるスリックモード
このHDMIアダプターの特徴のひとつが、「スリックモード」と呼ばれる機能が搭載されているところです。通常の映像をそのまま出力すると、NINTENDO64とはいえ、ややジャギー感の残る3Dグラフィックになってしまいます。この「スリックモード」では、それを滑らかにしてくれる機能です。
最初はアンチエイリアスみたいなものは余計な機能じゃないかなと思っていたのですが、いざ使ってみるとたしかに映像が滑らかになり、目が痛くなる感じを抑えることができます。慣れてくると、もはやこの「スリックモード」なしでは辛い感じになってくるぐらいかもしれません。
ついでに、RGB改造したNINTENDO64と映像比較もしてみました。RGBのほうは、『FRAMEMEISTER』経由でHDMIに出力。『EON Super 64』のほうは「スリックモードON」にしてあります。映像の印象としては、 「スリックモード」以外に関してはあまり大差はないといった感じですね。
この手のアップスキャンコンバータで気になるのは、ラグがあるかどうかというところでしょう。厳密にいうとまったくのゼロになることはありませんが、』をプレイしてみた感じでは、まったく気になりませんでした。
劇的に映像が良くなるわけではないがまずまずといった感じ
実際に使用してみた印象としては、劇的に映像が綺麗になるということはないものの、オリジナルの良さを失わず簡単にHDMIで映像出力ができるところが魅力の製品だと感じました。ややお値段が高めではありますが、お手頃なHDMIコンバーターをお探しの人は試してみるのもアリかもしれません。