ブームからかなり遅ればせながら、話題の中華エミュ機『Miyoo-mini』を入手しました。正式名称は不明ですが、ショップでは『Miyoo-mini V2』と表記されることも多く、筆者が入手したにも新たに追加されたスケルトンブラックとスケルトンブルー(カラーリングの正規表記は不明)の後者になります。
●Miyoo Mini(スケルトンブルー)アマゾンの販売リンク
え? なんでスケルトンブルーを選んだかって? だって、なんかカッチョイイじゃないですか、スケルトンブルーって。これからの暑い季節に涼しそうな色だし。
というわけで、こちらでは『Miyoo-mini V2』のレビューをお届けしていきます!
『Miyoo-mini V2』のスペックと外見をチェック!
もはや散々見飽きていると思うので、『Miyoo-mini V2』のスペックに関しては他のサイトを参考にしよう! といいたいところですが、一応オマケ的に載せておきます。ま、ぶっちゃけ、中華エミュのスペックって、PCとかと違ってなんかあんまりピンとこないんですよね。ま、ある程度ゲームが快適に遊べるなら、それでいいんじゃ? みたいな。
●Miyoo-mini公式サイト
https://lemiyoo.cn/product/143.html
モデル名 | Miyoo-mini |
CPU | ARM Cortex A7デュアルコア1.2g |
液晶ディスプレイ | 2.8インチIPS液晶 |
解像度 | 640×480ドット |
OS | Linux |
メモリー | 128MB |
拡張ストレージ | 最大128GBまでのMicroSDカードをサポート |
センサー | 振動モーター |
重量 | 108.4g |
サイズ | 93.5mm×65mm×18mm |
電源 | 充電インターフェース3.7v 2000mah/5v 1a互換 |
インターフェイス | 3.5mmオーディオポート、micorSDカードスロット、USB Type-C |
アクセサリー | USB Type-Cケーブル、カードリーダー、マニュアル、専用ケース、専用保護シート |
全体的な手触り感は、シェル自体がべたつかない素材が採用されていることもあり、なかなか心地いい感じです。指をL字に曲げてすっぽり収まるサイズ感も、これまでにあまりなかったオンリーワンな感じですね。
本体の1/2以上の面積をディスプレイが占めているということもあり、サイズの割には画面が小さく感じず、ゲームの中の文字も思った以上に見やすい印象です。ボタン類は下側にコンパクトにまとめられており、完璧とはいいがたいですが、操作性に関してはまーまーの及第点といったところです。
インターフェイス類は、本体底面部分に集中しており、3.5mmオーディオポートとmicorSDカードスロット、USB Type-Cポートが並んでいます。電源ボタンは上部に設置されており、起動中は緑色のLEDが点灯します。
ひとつ前のモデルでは、パーツ不足のためか電池が別のモノに交換されていました。今回はそちらを引き継いでいるのかと思いましたが、しっかり『miyoo』のロゴマークが入ったもので安心しました。スケルトンで中身が透けて見えるボディなので、やはりちゃんとしたロゴマークが入っているのはうれしいですね。
邪魔なソフトを消して入れ直したらPS1のゲームだけ認識せず?
今回購入したのは、日本のアマゾンではなくAliexpressで価格は7277円でした。注文したのは2022年5月19日ですが、船便のためかかなり時間がかかり、到着したのは2022年6月7日です。最初から32GBのMicroSDカードが付属しているのはいいのですが、これがくせ者で邪魔なソフトが大量に詰め込まれています。まずはそれらを削除して入れ直したのですが……。
とその前に、最初に使ったときに戸惑ったのが、MicroSDカードにコピーしたはずのゲームがどれもこれもまったく認識されないということでした。これはゲーム(エミュレーター)選択画面Menuボタンを押した後で、「Rom更新」を選ぶことでリフレッシュことがわかりました。
しかし、どうやってもPlayStationのゲームだけなぜかまったく認識されず!?
PlayStaitonのROMフォルダの中を見てみると、どうやっても消すことができないファイルがいくつか存在しており、どうやらそれが悪さをしているようでした。とりあえずファームウェアのアップデートをしたあと、新規にSDカードに環境を作り直したところ、あっさりとゲームが認識されました。
ちなみに、PS1のファイルは「.pbp」形式に対応しており、これがなかなか便利でした。吸い出した.cueなどのファイルをフォルダごと『PopstationMD Free GUI』というツールにドラッグし、「ID取得」ボタンを押した後で「変換」ボタンを押すだけで、サクッとひとつのファイルにまとめてくれます。
まだしっかりと使い方を把握しているわけではありませんが、何かとファイル数が多くなってしまいガチなPS1のゲームでも、これなら管理するのも楽になりますね。
●PopstationMD Free GUIのダウンロード先
https://ux.getuploader.com/keishi0303/download/13
https://ux.getuploader.com/Sh0ki0017/download/2
https://w.atwiki.jp/improper_code/pages/50.html
PS1以外のゲームの音が出ない!?
とりあえずゲームは認識して動くようになることを確認。ゲームによってはZipで圧縮したままでも認識してくれるのはありがたいところですね。『Miyoo-mini』のエミュレーターがどんな拡張しに対応しているのかについては、Githubのページで確認することができます。
●Onion Emulators & Ports · jimgraygit/Onion Wiki · GitHub https://github.com/jimgraygit/Onion/wiki/2.-Onion-Emulators-&-Ports
ま、それは良かったのですが……なぜかPS1以外のゲームの音がまったく出ていないことに気が付きます。いったいこれは? といろいろと触っていたところ、「設定」の「フィックス」が影響していることがわかりました。その中の「オーディオフィックス」が「開く」になっていると音が出なくなるので、とりあえず「閉じる」にしておくことに。
ディスクシステムも遊べる! 縦画面のワンダースワンのゲームは横画面に切り替えてプレイ可能
PS1のゲームは概ね快適に遊ぶことができますが、細かいことをいうとファミコンもディスクシステムに対応しているなど、なかなか使い勝手はよさそうです。ためしに『ゼルダの伝説』を起動してみましたが、サウンドもバッチリディスクシステムの音がちっちゃなボディから鳴っていました。
ちなみにディスクの入れ替えは背面のRボタンでできましたが、ディスク2枚組などの場合どうするのかは今のところ不明です。
ワンダースワンの『Gunpey』など、縦持ちゲームには残念ながら対応していませんでしたが、セレクトボタンを押して横画面に切り替えることで問題なくプレイすることができました。
まとめ:お手軽でどこにでも持ち歩けるような手軽さが魅力
トータルでは非常にコンパクトで遊びやすいゲーム機の『miyoo mini』。たしかに、普段あまりこうしたゲーム機になれていない場合は、若干躓きやすいポイントもいくつかあります。逆に、この『miyoo mini』をきっかけに、中華ゲーム機のノウハウを少しずつ学んでいくのもいいかもしれません。
エミュレーター部分に関しては、あえて複雑なメニューは表示しておらず、ゲームを選んですぐにプレイできるようになっているところも魅力です。ゲームプレイ中もMenuボタンを押すことで、セーブステートやロードステートも行えます。こうした機能を活用することで、初期のファミコンゲームなどパスワード式のゲームもメモを取ることなく、好きな時に中断してやめることができるのは素晴らしいですね!