『Meta Quest 3』レビュー! 話題のVRゴーグルを自腹で購入してぶっちゃけどう感じたのか?

『Meta Quest 3』レビュー! 話題のVRゴーグルを自腹で購入してぶっちゃけどう感じたのか?

Metaより、2023年10月10日に発売されたスタンドアロンタイプのVRゴーグル『Meta Quest 3』。9月30日にアマゾンで注文したものの、すっかりkonozamaを食らって届いたのは発売から3日経った10月13日でした。ということで、届いたその日から1日中いじり倒していたわけですが、今回はそこから感じたファーストインプラッションをお届けします!

●『Meta Quest 3』128GBモデル(アマゾンの販売ページ)

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▲パッケージは前モデルよりもコンパクトに。しかし、箱自体は結構な重量があります。

シンプルなパッケージとまーまー不親切なセットアップ

スティーブ・ジョブズが2000年にアップルに復帰して以来、商品に付ける分厚いマニュアル類は排除して極力シンプルなパッケージ構成になりました。以降、多くの企業がそのスタイルを踏襲しており現在まで続いていますが、こちらの『Meta Quest 3』もご多分に漏れずすっきりとしたパッケージとなっています。

箱は両端の紐を切ることで開けることができるようになっており、中には『Meta Quest 3』本体とふたつのコントローラー、マニュアルとUSB、電源アダプターといった構成になっています。

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▲左右のひもを切ってパッケージを開けることができます。
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▲パッケージを開けたところ。
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▲こちらが『Meta Quest 3』のパッケージの中身。

本体前面部分には、ふたつのRGBカメラと深度プロジェクターが設置されておりいます。『Meta Quest 3』の特徴のひとつがフルカラーのパススルーに対応しているところですが、このパススルーとはデバイスのカメラで取り込んだ現実世界の映像をVRゴーグルを付けた状態で見られるようにしたものです。

ARやMRデバイスは最初からサングラスのような透明なグラスにCGを重ねて表示するといった感じのものですが、VRゴーグルはそれをカメラの映像で実現していると思えばいいでしょう。

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本体左側面には、充電やデータのやりとりなどで使用するUSB Type-Cのポートと、電源ボタンが設置。レンズは購入したばかりの状態では保護シートが取り付けられています。本体右側は特にボタン類は設置されていません。

本体背面側には、ボリュームボタンとレンズ間の距離を動かして瞳孔間距離が調整できるつまみが用意されています。

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▲ストラップ部分に付けられているのが、USBポート。その下が電源ボタンです。
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▲ゴーグル内部にもボタンがあり、前後に動かせるようになっています。
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▲底面にはボリュームボタンと瞳孔間距離の調整ができるつまみが設置されています。

QRコードをスマホで読み込んでセットアップ

実際に使い始めるにはセットアップしていく必要がありますが、特に何をしろという説明はなし。そこで、説明書に記載されていたQRコードを読み取ってアプリをダウンロードして、セットアップを行っていくことになります。

フェイスブックのアカウントがある場合は、そちらでログインして進めていくことができます。後は基本的に画面に従っていけばOKです。

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セットアップ自体は概ね順調だったのですが、最後の最後、スマホと本体をペアリングするところで詰まってしまいました。アマゾンのレビューを見ていても、特にAndroidユーザーはこちらでペアリングできずに止まってしまっているという意見が散見されました。

ちなみに筆者の場合はiPhoneでしたが数回試したところなんとかペアリングすることができました。

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結構使いにくいデフォルトのストラップ

中身の話に入る前に、少しの間使っていて、どうしても気になったのがデフォルトで付属しているストラップです。結構重ためのデバイスを東部に設置して支えるためのものですが、これがなんとも使いにくい。

特に筆者の場合はメガネユーザーなので、そもそもこうしたゴーグルを付けるのが結構めんどいのですが、それに加えて、頭に固定するのにも時間や手間が掛かってしまいます。

そこで速攻でアマゾンにアクセスして購入したのがZybervrというところから出ている『ヘッドストラップ Meta Quest 3に適用するヘッドストラップ 調整可能なQuest3ストラップ 人間工学に基づきクエスト3アクセサリー』というヘッドストラップです。こちらはこの時期を書いている時点でまだ装着していないため、別記事でご紹介する予定です。

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ちなみに価格は4232円ですが、記事を書いている時点ではすでに売り切れになっている模様。アマゾンには同様のストラップが大量に売られているので、良さそうなものを見つけて入手することをオススメします。

●[Zybervr] ヘッドストラップ Meta Quest 3に適用するヘッドストラップ 調整可能なQuest3ストラップ 人間工学に基づきクエスト3アクセサリー

やたらMR推しだが体験出来るコンテンツは見当たらない

『Meta Quest 3』は、PC不要でスタンドアロンでVRコンテンツが楽しめるデバイスですが、当然のことながらそれらを活かすためのストアも用意されています。500種類ほどコンテンツが用意されているものの、Steamなどになれてしまうと若干少なく感じるかもしれません。

とはいえそこそこ魅力的なコンテンツも用意されているといった印象でした。それよりも少しだけ残念に感じたのは、せっかくMR推しのデバイスであるにもかかわらず、それを活かしているのがメニュー程度で、コンテンツとして用意されているものを見つけることができなかったところです(あるのかもしれないけど!?)。

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もうひとつ、こちらのデバイスでは部屋の床面を読み取ってコンテンツを利用するときの範囲などを指定できる「境界線」というものが用意されているのですが……筆者の部屋ではものがあちらこちらにちらばっているということもあり、床面が腰のあたりぐらいになってしまいました。

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とはいえ、シースルーでメニュー画面などを配置できるのはなかなか便利そうな印象です。

無線でもPCと接続できるAir Linkにも対応

スタンドアロンタイプのVR用コンテンツだけではなく、Steamなどで配信されているVRコンテンツを楽しむには「Meta Quest Linkケーブル」を利用してPCと接続する必要があります。『Meta Quest 3』ではそれに加えて、Wi-Fi経由で接続可能なAir Linkにも対応しているため、コードレスでPCに接続できるところも魅力です。

じつはPCとリンクするのには専用のケーブルが必要だと思い、本体よりも先にあらかじめUSBケーブルを購入しておきました。オフィシャルで販売されているものは両方USB Type-Cのものでしたが、それでは接続できないため、片方がType-Aのものを購入しています。

●Syntech Link 対応用 ケーブル 6メートル 2899円

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購入したケーブルは6メートルもあるため、若干長すぎてしまった間はあるものの、これはこれで結構役に立つことがわかりました。

この「Meta Quest Linkケーブル」で当初迷ったのは、いったいこのケーブルをPCのどこにさせばいいのか? ということでした。実は『Meta Quest 3』関連では、知っている人にとっては当たり前と思われるような情報が著しく掛けていると感じた部分でもあります。

結論から言えば普通にUSBポートにさせばいいのですが、もしかしたらグラフィックボードに用意されているポートにささなければ有効にならないとかだったどうしよう!? と迷ってしまったというワケですね(笑)。

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PCと接続することで、PCで表示しているコンテンツを映し出すこともできます。一部制限などはありそうですが、このあたりは初日ではよくわからなかったため、今後追求していきたいと思います。

もうひとつ、このPCVR時にわからなかったのが、背景などのカスタマイズです。可能ならシースルーにしたかったのですが、そうした項目は見当たらず。しかし技術的にできないというわけではなさそうなので、おいおい情報を追いかけていきたいと思います。

大画面での映画鑑賞は実感疲れる!?

実は初日はほとんどVRコンテンツは触っておらず、とあるセットアップに加えて、大画面で映像を観るということを試してみました。ストアにNetflixとAmazon Prime Videoのアプリがあったので、そちらを試してみることに。

どちらも映画館で観ているような没入感があり、映像を観るにはかなり良さそうといった印象です。しかし、Amazon Prime Videoを観ていたときに気になったのは、クッキリハッキリとした映像というだけではなく、ときおり映像の輪郭がJPEGファイルを高圧縮したときのようなシュワシュワした感じになることがあるということでした。

ストリーミング配信であるため、この辺りは回線の状況も影響しそうですが、ある程度そうした部分を加味して視聴したほうがいいでしょう。

それよりも、普段あまりVRゴーグルを付けていないということもあってか、VR酔いまではいかないものの、脳に負担が掛かるのか軽く頭が痛くなってきたので、映画は途中で視聴するのを辞めてしまいました。この辺りは、若干慣れも必要なのかもしれません。

ガジェット好きには追求しがいのあるデバイス

ということで、まだまだわからないことだらけなのですが、何はともあれガジェット好きにはいろいろと試したいことや実現したいことが多いので、結構楽しめています。何よりも、こうした新しいデバイスは触っているだけでも気分が上がってくるところがいいですよね。

今回はあまりコンテンツ自体には触れていませんが、何かの参考になれば幸いです。

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高島おしゃむ
ライター/編集者。コンピューターホビー雑誌「ログイン」の編集者を経て、1999年よりフリーに。 現在はゲームやホビー、IT、XR系のメディアを中心に、イベント取材やインタビュー、レビュー、コラム記事などを執筆しています。