【90年代PCゲーム男】『スター・ウォーズ エピソード1』公開に先駆けて発売された2大タイトル『スター・ウォーズ エピソード1 レーサー(日本語版)』&『スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス(日本語版)』

【90年代PCゲーム男】『スター・ウォーズ エピソード1』公開に先駆けて発売された2大タイトル『スター・ウォーズ エピソード1 レーサー(日本語版)』&『スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス(日本語版)』

遠い昔、遙か彼方の銀河系で・・・・・・のキャッチフレーズで始まるSF映画『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(※1)。1999年5月19日に全米2970館で公開され、5日間で102,700,000ドルの累計興収新記録を記録した作品だ。日本でも同年の7月10日より全国東宝洋画系で公開されている。

今回は、その映画公開に先駆けて発売されたスター・ウォーズゲーム2作品を紹介していく。どちらもゲームとしての完成度が高く、遊びやすい作品に仕上がっている。

スピード感に酔いしれる『スター・ウォーズ エピソード1 レーサー(日本語版)』

劇中登場する「ポッド・レース」のシーンをゲーム化したのがこの、『スター・ウォーズ エピソード1 レーサー(日本語版)』だ。プレイヤーは、アナキン・スカイウォーカーをはじめとする23人のレーサーの中からひとりを選択し、レースに挑んでいく。

登場するコースも様々で、8つの惑星で合計20種類ものコースが用意されている。それぞれのレースには賞金が用意されており、獲得した金額によりパーツをアップグレードしていくことも可能だ。自分の操るポッド・レーサーをより強力なモノにしていくのである。

この作品をやって最初に思ったのは、とても遊びやすいということだ。レースゲームというと、コーナリングだなんだのと車の動きをリアルな方向に持っていくかわりに、ゲーム初心者にはとても遊びづらいものになってしまいがちである。

だが、本作にに登場するポッド・レーサーはとても動きがよく、操作性も優れている。視点が低いせいか、ものすごいスピードを感じることができ、コースを疾走しているだけでも心地いいのだ。

各レースには要注意のライバルキャラクターが存在し、プレーヤーの行く手を遮ることがある。レース中、他のポッド・レーサーに車体をぶつけられて、思わぬところで順位を落としてしまうといったこともしばしばだ。こういった、ライバルとの駆け引きもゲームを熱くさせている理由だろう。普段のストレスもろとも超高速レースでぶっ飛ばせる1本だ。

【90年代PCゲーム男】『スター・ウォーズ エピソード1』公開に先駆けて発売された2大タイトル『スター・ウォーズ エピソード1 レーサー(日本語版)』&『スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス(日本語版)』
▲ポッドレーサーの能力は7段階で表示される。修理性能が高いと、レース中に故障個所を直す時間が短いのだ。
【90年代PCゲーム男】『スター・ウォーズ エピソード1』公開に先駆けて発売された2大タイトル『スター・ウォーズ エピソード1 レーサー(日本語版)』&『スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス(日本語版)』
▲レースは極悪無情。ライバルをけ落としてまで前に進もうとするヤツらばかりだ。複雑なコースほど危険が伴う。

映画のストーリーを忠実に再現した『スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス(日本語版)』

映画のストーリーを忠実に再現し、プレイヤーが主人公になった気分で遊べるのが、この『スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス(日本語版)』だ。ゲームは映画同様、ふたりのジェダイが惑星ナブーで襲われるシーンからスタートする。全部で13のステージからなっており、すべてを攻略すると、ストーリーがわかるようになっているのだ。

序盤に操作できるのはオビ=ワン・ケノービのみで、ステージが進んで行くに連れて、クワイ=ガン・ジンやクイーン・アミダラなどのキャラクターを操作できるようになるのだ。

ふたりのジェダイには特別な能力がいくつか持っている。気功のような力で敵を気絶させるフォースや、ジャンプ力を伸ばす宙返り、そして忘れてはならないライト・セーバーによる立ち回りだ。

これら以外にも、マップ上には様々なアイテムが隠されている。キャラクターの操作も単純で、キーボードやコントローラーのボタンを押すだけで、技やジャンプなどのアクションを簡単に繰り出せるところも魅力だ。

【90年代PCゲーム男】『スター・ウォーズ エピソード1』公開に先駆けて発売された2大タイトル『スター・ウォーズ エピソード1 レーサー(日本語版)』&『スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス(日本語版)』
▲ふたりのジェダイが襲ってくるドロイドに立ち向かう。ジェダイの証であるライトセーバーを駆使して難局を乗り越えろ。

ゲームを始めてすぐに、多数のドロイド達がプレイヤーを待ちかまえている。それらを相手に立ち向かうジェダイの姿には、思わず感動してしまった。特にライトセーバーが快感になるほどよくできており、敵のレーザーを跳ね返して倒したりといったこともできるのである。

あの、「ブォォオ~ン」っといった低いサウンドもオリジナルそのまま(※2)。なんだか、長年夢に描いていたライトセーバーを、我が手にしたような満足感である。

ステージ7のタトゥイーンには、旧シリーズで人気を博したジャバ・ザ・ハットが登場。そして、ゲーム後半にはあの恐ろしい顔をしたダース・モールがプレーヤーを待ちかまえている。新旧取りそろえた人気キャラクターが登場することで、満足度も高い仕上がりだ。

【90年代PCゲーム男】『スター・ウォーズ エピソード1』公開に先駆けて発売された2大タイトル『スター・ウォーズ エピソード1 レーサー(日本語版)』&『スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス(日本語版)』
▲アクションだけではなく、様々なキャラクターとの会話シーンもある。本編とは関係ないサイドストーリーも多数用意されている。
【90年代PCゲーム男】『スター・ウォーズ エピソード1』公開に先駆けて発売された2大タイトル『スター・ウォーズ エピソード1 レーサー(日本語版)』&『スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス(日本語版)』
▲各ステージの合間には、映画のシーンを彷彿させるムービーも収録。ますます気分が盛り上がる。

※1
スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
公式サイトはhttp://www.starwars.com/。これまでのスター・ウォーズのデータやメイキング情報などが見られる。

※2
オリジナルそのまま
ゲーム中に使われているサウンドは、映画で実際に私用されたモノだ。細かいデティールにまでこだわりが見える。

(高島おしゃむ)

ゲーム概要

タイトル:スター・ウォーズ エピソード1 レーサー(日本語版)
メーカー:エレクトロニック・アーツ・スクウェア
対応ハード:Windows95/98
ジャンル:レース
発売日:1999年7月2日
価格:7800円(税別)

必須環境
CPU:Pentium 166MHz以上
メモリ:32MB以上
HD空き容量:200MB以上
CD-ROM:4倍速以上
ディスプレイ:Microsoft Direct X6.1以降と100%互換のあるドライバを備えた、
ハイカラー(16bit)対応のPCIまたはAGP 3Dアクセラレーター(4MB以上のビデオRAM)必須
サウンド:Microsoft Direct X6.1以上に対応したサウンド機能

ゲーム概要

タイトル:スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス(日本語版)
メーカー:エレクトロニック・アーツ・スクウェア
対応ハード:Windows95/98
ジャンル:アクション・アドベンチャー
発売日:1999年7月2日
価格:9800円(税別)

必須環境
CPU:Pentium 200MHz以上
メモリ:32MB以上
HD空き容量:200MB以上
CD-ROM:4倍速以上
ディスプレイ:Microsoft Direct X6.1以降と100%互換のあるドライバを備えた、
ハイカラー(16bit)対応のPCIまたはAGP 3Dアクセラレーター(4MB以上のビデオRAM)必須
サウンド:Microsoft Direct X6.1以上に対応したサウンド機能

©Lucasfilm Ltd.&TM.All rights reserved.Used under authorization.

ABOUT US
アバター画像
高島おしゃむ
ライター/編集者。コンピューターホビー雑誌「ログイン」の編集者を経て、1999年よりフリーに。 現在はゲームやホビー、IT、XR系のメディアを中心に、イベント取材やインタビュー、レビュー、コラム記事などを執筆しています。