レトロゲームを最新のテレビやディスプレイに接続して遊ぶときに、いろいろと困ってしまうのが映像の接続方法です。当時と異なり、現在はHDMIで映像と音を入力するのが終了となっており、逆にそれ以外の手段はほとんどありません。ちなみに海外ではこうしたニーズに応えるべく、ハイエンドなHDMIコンバーターも各ゲーム機ごとに売られていますが、それらは日本国内で入手するのば難しい状況です。そこで今回は、アマゾンで売られているものを中心に、それぞれの種類と特徴をご紹介していきます!
ゲーム機ごとの映像出力の違いをチェックしよう!
スーパーファミコンとNINTENDO64、そしてゲームキューブの共通点として、いずれも「音声/映像出力端子」を搭載しており、映像出力用の同じケーブルが利用できる点が上げられます。そうしたこともあり、現在売られているHDMIコンバーターでもこの3機種に対応したものが多くなっています。また、1993年12月1日に発売された『AV仕様ファミリーコンピュータ(ニューファミコン)』も同様の出力端子が備えられていますが、HDMIコンバーターとしては対応しているか記載されてないことが多いようです。
ちなみに、同じ映像出力ケーブルが利用できるからといって、必ずしもすべてのケーブルが利用できるわけではなく、それぞれの機種ごとに出力できる映像の種類も異なっています。まずはそちらを把握しておくことをオススメします。
ちなみにゲームキューブは、前期型のみデジタルAV出力ポートを利用してより高画質なD端子の映像を出力することができ、それを利用したコンバーターも登場しています。
機種 | コンポジット | Sビデオ | RGB |
---|---|---|---|
AV仕様ファミリーコンピュータ | ○ | × | × |
スーパーファミコン | ○ | ○ | ○ |
NINTENDO64 | ○ | ○ | × |
ゲームキューブ | ○ | ○ | × |
映像の違いについては、以前こちらの記事でもご紹介していますが、スーパーファミコンのコンポジット(AV出力ケーブル)、S端子ケーブル、RGBゲーブルをそれぞれ接続して比較すると、下記のような差が出ます。ざっくりいうとコンポジットはやや甘い映像となり、S端子はそれよりもシャープな映像。RGBは、さらにハッキリした感じの映像になるといったところでしょうか。
対応機種で選ぶ
同じ「音声/映像出力端子」を利用しているとはいえ、必ずしもすべての機種に対応しているわけでは無い場合があります。たとえばAVファミコン(ニューファミコン)はコンポジット出力にしか対応していませんが、それ以外の機種はS端子の映像出力に対応しています。また、RGB出力に対応しているのはスーパーファミコンのみといった感じです。
ただ、特殊な条件もあり、AVファミコン(ニューファミコン)とNINTENDO64であっても、RGB出力ができる改造が施されている場合は、そちらに対応したケーブルが利用できます。
機能で選ぶ
昔のディスプレイは、アスペクト比が4:3とやや四角い印象でしたが、最近は16:9のアスペクト比が主流になってきました。そのため、単純にHDMI化しても映像が横に引き延ばされたようになってしまうことがあります。
それに対するために、4:3と16:9のアスペクト比が切り替えられるスイッチが付けられているものがあります。
また、こうしいたHDMIコンバーターの多くは、単体で利用できず予備の電源をUSB経由で取得する必要があります。中にはそうしたものはいらずバスパワーのみで使える商品もあるので、それも選択時にチェックしておくといいでしょう。
コストパフォーマンスの良さで選ぶ
たしかにレトロゲームをお手軽にHDMI化できるのは嬉しいところですが、あまりにも値段が高すぎるとコストパフォーマンスが良くない場合もあります。値段を取るか、それとも性能を取るかは悩みどころもひとつですが、ご自身の利用用途と予算に合わせて最適なものを選ぶようにしましょう。
スーパーファミコン/NINTENDO64/ゲームキューブに対応
Hyperkin 3-In-1HDTVケーブル
SFC/N64/GCの3機種を720pのHDMIで出力!
●3-In-1HDTVケーブルの販売ページリンク(4199円)
これ1本で、スーパーファミコン、NINTENDO64、ゲームキューブの映像を720pの解像度で出力できるHDMIコンバーター。Sビデオの映像出力が可能。「アスペクトレーションスイッチ」を利用することで、アスペクト比を4:3と16:9に切り替えることができます。実際に使用するときは、付属しているUSBケーブルから電源を供給する必要があります。
対応機種 | スーパーファミコン、NINTENDO64、ゲームキューブ |
出力映像 | Sビデオ |
出力解像度 | 720p |
バスパワー駆動 | 非対応(5V 1A USB電源から供給する必要あり) |
アスペクト比 | 4:3と16:9の切り替えが可能 |
LiNKFOR N64 / GameCube/SNES to HDMI 変換アダプター(N64 to HDMI)
ニューファミコンにも対応? コンポジット映像を1080pで出力!
●LiNKFOR N64 / GameCube/SNES to HDMI 変換アダプター(N64 to HDMI)の販売ページリンク(2799円)
映像出力自体はコンポジットレベルであるものの、そのおかげかAVファミコン(ニューファミコン)でも利用することができるHDMIコンバーター。オフィシャルに対応を謳っている機種は、スーパーファミコン、NINTENDO64、ゲームキューブの3機種です。
高品質なアップコンバーター的な機能はありませんが、映像を1080pまたは720pで出力が可能。アスペクト比を4:3と16:9に変更するスイッチも用意されています。電源供給用のACアダプターも同梱されています。
対応機種 | スーパーファミコン、NINTENDO64、ゲームキューブ、AVファミコン(ニューファミコン) |
出力映像 | コンポジット |
出力解像度 | 1080p/720p |
バスパワー駆動 | 非対応(5V 1A USB電源から供給する必要あり) |
アスペクト比 | 4:3と16:9の切り替えが可能 |
APPLICABLE HDTV CONVERTER FOR N64/SNES/SFC/NGC
バスパワーのみで使えるお手軽HDMIコンバーター
●APPLICABLE HDTV CONVERTER FOR N64/SNES/SFC/NGCの販売ページリンク(2980円)
スーパーファミコン、NINTENDO64、ゲームキューブの映像を720pで出力できるHDMIコンバーター。最大の特徴はバスパワーのみで駆動が可能なところ。ゲーム機とHDMIコンバーターの長さは0.3メートルですが、それに加えて1.5メートルのHDMIケーブルが同梱されています。
映像自体はコンポジットをHDMIに変換しており、特にアナウンスはありませんがAVファミコン(ニューファミコン)でも利用できると思われます。
対応機種 | スーパーファミコン、NINTENDO64、ゲームキューブ |
出力映像 | コンポジット |
出力解像度 | 720p |
バスパワー駆動 | 対応 |
アスペクト比 | 4:3と16:9の切り替えが可能 |
SRPJ FC/64/GC専用 HDTVアダプター
210cmのロングケーブルが付属!
●SRPJ FC/64/GC専用 HDTVアダプターの販売ページリンク(2980円)
ハイセンスやアイリスオーヤマと、一部非対応のメーカーはあるものの、スーパーファミコン、NINTENDO64、ゲームキューブの映像をお手軽にHDMI化することができます。こうしたHDMIコンバーターは、ケーブルが短いと不便なことがありますが、本製品では210cmのロングケーブルが付属しており余裕があるところも特徴のひとつとなっています。
対応機種 | スーパーファミコン、NINTENDO64、ゲームキューブ |
出力映像 | コンポジット |
出力解像度 | 非公開 |
バスパワー駆動 | 非対応(5V 1A USB電源から供給する必要あり) |
アスペクト比 | 4:3と16:9の切り替えが可能 |
スーパーファミコンのみに対応
POUND HD Link Cableオリジナルスーパー Nintendo Super Famicom SFCシステム
スーパーファミコンを高画質RGB映像をHDMIにコンバート!
●POUND HD Link Cableオリジナルスーパー Nintendo Super Famicom SFCシステムの販売ページリンク(4980円)
スーパーファミコンRGB出力をHDMIに変換できるコンバーターです。特に対応リストにはありませんが、RGB対応の改造が施されたAVファミコン(ニューファミコン)やNINTENDO64にも対応していると思われます。その代わりといってはなんですが、RGB出力に対応していないNINTENDO64とゲームキューブは対象外となっています。また、バスパワーのみで利用できるところも魅力です。
対応機種 | スーパーファミコン |
出力映像 | RGB |
出力解像度 | 720p |
バスパワー駆動 | 対応 |
アスペクト比 | 変更機能はなし |
NINTENDO64のみに対応
EON Super 64
NINTENDO64のSビデオを480pにスケールアップ
●EON Super 64の販売ページリンク(2万2187円)
NINTENDO64の本体マルチアウト端子にそのまま差し込むだけで、お手軽にHDMI化できるコンバーター。映像的にはSビデオで出力されている映像を、480pにスケールアップして出力することができます。このHDMIコンバーターの特徴のひとつが、「スリックモード」と呼ばれる機能が搭載されているところです。通常の映像をそのまま出力するとややジャギー感の残る3Dグラフィックになってしまいます。この「スリックモード」では、それを滑らかにしてくれます。
対応機種 | NINTENDO64 |
出力映像 | Sビデオ |
出力解像度 | 420p |
バスパワー駆動 | 対応 |
アスペクト比 | 変更機能はなし |
ゲームキューブ(初期型)のみに対応
EON GCHD Mk-II
初代ゲームキューブの映像を480pの解像度でHDMI化
●EON GCHD Mk-IIの販売ページリンク(1万7800円)
デジタルAV出力端子を搭載した初期型に限られますが、本体に接続するだけでHDMI化できるコンバーターです。イヤフォンジャックが光デジタルと兼用になっておりサウンドの出力ができます。また、コンポーネントケーブルを接続することで、そちらに対応したディスプレイに映像を出力することも可能です。
対応機種 | ゲームキューブ(DOL-001) |
出力映像 | YPbPr/RGB |
出力解像度 | 420p |
バスパワー駆動 | 対応 |
アスペクト比 | 変更機能はなし |
KAICO GC HDMIアダプター
画質が向上する「ラインダブリング」機能を搭載!
●KAICO GC HDMIアダプターの販売ページリンク(1万6571円)
デジタルAV出力端子を搭載した初期型のゲームキューブに対応した、HDMIコンバーター。バスパワーのみで駆動可能。「ラインダブリング」を有効にすることで、画質を向上させることもできます。本体の他リモコンが付属しており、メニューからラインダブリンやスキャンラインなどの設定を変更することができます。
対応機種 | ゲームキューブ(DOL-001) |
出力映像 | 非公開 |
出力解像度 | 420p |
バスパワー駆動 | 対応 |
アスペクト比 | 非公開 |
Wiiのみに対応
Neoteck Wii to HDMI 変換アダプター
1080pに対応! バスパワーで駆動するWii用HDMIコンバーター
●Neoteck Wii to HDMI 変換アダプターの販売ページリンク(1099円)
電源不要で、バスパワーのみで駆動。Wii本体に挿すだけで1080pのHDMI出力ができるコンバーター。スタレオプラグで音声を別に出力することが可能。1メートルのHDMIケーブルが同梱されています。
対応機種 | Wii |
出力映像 | 非公開 |
出力解像度 | 1080p |
バスパワー駆動 | 対応 |
アスペクト比 | 非公開 |
AUTOUTLET Wii to Hdmi アダプタ
1メートルのHDMIケーブル付き!
●AUTOUTLET Wii to Hdmi アダプタの販売ページリンク(1199円)
プラグ&プレイでWiiをHDMI化できるコンバーター。アップスキャンコンバーター的な機能はなく、ゲーム機にあわせて720pまたは1080pに映像出力することができます。1メートルのHDMIケーブルが付属。
対応機種 | Wii |
出力映像 | 非公開 |
出力解像度 | 720p/1080p |
バスパワー駆動 | 対応 |
アスペクト比 | 非公開 |
INVAVO Wii to HDMI 変換アダプター
1.5メートルのHDMIケーブルが付属
●INVAVO Wii to HDMI 変換アダプターの販売ページリンク(990円)
Wii用のHDMIコンバーターは基本的に同じような仕様になっていますが、こちらもバスパワーで720pまたは1080pに映像出力することができます。オーディオのみ別に出力することも可能。
対応機種 | Wii |
出力映像 | コンポーネント |
出力解像度 | 720p/1080p |
バスパワー駆動 | 対応 |
アスペクト比 | 非公開 |
Wii to HDMI変換アダプター
コストパフォーマンスはピカイチ!
●Wii to HDMI変換アダプターの販売ページリンク(872円)
Wiiに接続するだけで、1080pでHDMI出力できるコンバーター。直接スピーカーやヘッドフォンにサウンドを出力することも可能。基本的な機能はほかのWii用HDMIコンバーターと同等ですが、コストパフォーマンスに優れているところが魅力です。
対応機種 | Wii |
出力映像 | 非公開 |
出力解像度 | 720p/1080p |
バスパワー駆動 | 対応 |
アスペクト比 | 非公開 |