ファミコンやスーパーファミコン時代のバッテリーバックアップ方式(電池内蔵)から、フラッシュメモリ(EEPROM)方式のゲームカセットが混在してきた、NINTENDO64時代のゲームたち。一体どれがどれに当たるのか、今ひとつまとまっている情報が見当たりません。そこで少ないサンプルですが、筆者の手持ちのカセットの中を開けて調べてみました。
手持ちのカセットの中身をチェック
というわけで、こちらがその中身をチェックしたリスト。このうち電池を内蔵していたものは『ゼルダの伝説 時のオカリナ』と『実況パワフルプロ野球2000』の2本のみでした。『実況パワフルプロ野球2000』は後ほど触れますが、コントローラパックにも対応しているようで、全く意味がわかりません。
1996年6月23日発売:スーパーマリオ64 (EEPROM)
1996年6月23日発売:パイロットウイングス64 (EEPROM)
1997年4月27日発売:スターフォックス64 (EEPROM)
1997年3月28日発売:ヒューマングランプリ ザ・ニュージェネレーション(コントローラパック対応)
1997年7月18日発売:スーパーマリオ64 振動パック対応バージョン(EEPROM)
1997年10月31日発売:ぷよぷよSUN64 (EEPROM)
1997年11月28日発売:ファミスタ64(コントローラパック対応)
1997年11月21日発売:ゼルダの伝説 時のオカリナ (バッテリーバックアップ)
2000年4月27日発売:ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 (EEPROM)
2000年4月29日発売:実況パワフルプロ野球2000 (バッテリーバックアップ・コントローラパック対応)
NINTENDO64カセットの分解・電池交換
NINTENDO64カセットの中身を開けるには、スーパーファミコンのカセットを開けるのと同じ専用のドライバーが必要です。
赤丸で囲った2本のネジを、専用ドライバーで開けます。
バッテリーバックアップ方式の場合、この時点で全面に覆われているのですぐにわかります。ここで通常のプラスドライバーを使用し、赤丸で囲った部分のネジを外します。
銀色のフタは手で外すことが可能です。中身を見てみると、電池が入っていることが確認できました。
電池は「CR2032」が使われており、背面を見てもファミコンやスーパーファミコンのカセットと同様に2ヵ所でハンダ付けされています。そのため、以前ご紹介した方法とほぼ同じように交換することができそうです。
ちなみにこちらは電池非搭載のカセット。フラッシュメモリ(EEPROM)に「BU9850」が搭載されているようです。
コントローラパックでセーブをするゲームも?
どうやら一部のゲームはカセットにセーブデータを保存するわけではなく、『コントローラパック』と呼ばれるオプションをゲームコントローラに挿す形で行われるようです。残念ながら手元にないのですが、例えば『ヒューマングランプリ ザ・ニュージェネレーション』の場合、この『コントローラパック』が接続されていないと、以下のような画面が表示されます。
こちらのサイトに『コントローラパック』対応のゲームのリストがあったので、本ページでもご紹介しておこうと思います。
EXCITEBIKE 64
ディディーコングレーシング
どうぶつの森
ブラストドーザー
マリオカート64
ウェイン・グレツキー 3Dホッケー
エアロゲイジ
栄光のセントアンドリュース
SD飛龍の拳伝説
NBA IN THE ZONE2
NBA IN THE ZONE’98
カメレオンツイスト2
がんばれゴエモン ネオ桃山幕府のおどり
最強羽生将棋
Jリーグサッカー イレブンビート1997
Jリーグダイナマイトサッカー64
JリーグLIVE64
時空戦士テュロック
実況Jリーグ パーフェクトストライカー
実況パワフルプロ野球4
実況パワフルプロ野球2000
実況ワールドサッカー3
シムシティ2000
雀豪シミュレーション 麻雀道64
新日本プロレスリング 闘魂炎導 BRAVE SPIRITS
新日本プロレスリング 闘魂炎導2 the next generation
スノボキッズ
超空間ナイター プロ野球キング
超空間ナイター プロ野球キング2
デュアルヒーローズ
トップギアラリー
トップギア・ラリー2
バイオレンスキラー TUROK NEW GENERATION
ハイパーオリンピック イン ナガノ 64
爆ボンバーマン
遙かなるオーガスタ MASTERS’98
パワーリーグ64
バーチャル・プロレスリング64
ヒューマングランプリ ザ・ニュージェネレーション
飛龍の拳ツイン
ファミスタ64
プロ麻雀 極64
ヘクセン
牧場物語2
マルチレーシングチャンピオンシップ
麻雀MASTER
麻雀64
64大相撲
ワンダープロジェクトJ2 コルロの森のジョゼット
ちなみに、『コントローラパック』もなぜかバッテリーバックアップ方式が採用されており、カセット同様に電池切れの問題が発生しているようです。中身はこれまたファミコンやスーパーファミコン、NINTENDO64のゲームカセットと同様に「CR2032」が使われているようなので、交換自体は難しくなさそうですね。
text.レトロゲームライター 高島おしゃむ