携帯エミュ機向けOS『muOS Andromeda』が公開! 通信プレイやBluetoothなど1,229件の変更を収録

携帯エミュ機向けOS『muOS Andromeda』が公開! 通信プレイやBluetoothなど1,229件の変更を収録

携帯型レトロゲーム機向けカスタムOS『muOS(MustardOS)』の新バージョン『MustardOS 2606.0 Andromeda』が公開されました。開発を手掛けるMustardOSチームによるもので、2026年10月25日時点で公式サイトからダウンロードできるようになっています。

今回のアップデートでは、独自のゲームプレイヤー『Pickles』に通信プレイやRetroAchievementsへの対応が加わったほか、新たなメディアプレイヤー『Wasabi』の搭載、Bluetooth機能の追加、テーマや画面表示の改善などが行われています。

公式リリースノートには1,229件もの変更項目が記録されており、『muOS』としても過去最大級のアップデートとなっています。なお、この数字には新機能だけでなく、不具合の修正や既存機能の改善なども含まれています。

●『MustardOS 2606.0 Andromeda』公式リリース・配布ページ
https://muos.dev/release/current/2606_0

●対応デバイス一覧・機種別ダウンロード
https://muos.dev/devices

●公式インストールガイド
https://muos.dev/installation/install

通信プレイや実績機能に対応! 『Pickles』が大幅に進化

今回のアップデートで注目したいのが、Libretroをベースにした独自のゲームプレイヤー『Pickles』の機能強化です。

新たに通信プレイ機能が追加され、同じ家庭内のネットワークだけでなく、インターネットを経由してほかのプレイヤーとゲームを楽しめるようになりました。ホスト側がセッションを作成し、もう一方のプレイヤーが参加する仕組みです。

ただし、通信プレイを利用するには、双方で同じゲームデータ、エミュレーターコア、設定を使用する必要があります。また、すべてのゲームやコアで利用できるというわけではありません。

もうひとつの大きな変更が、『RetroAchievements』への対応です。こちらは、レトロゲームに実績やチャレンジ要素を追加するオンラインサービスで、対応ゲームでは特定の条件を満たすことで実績を解除できます。利用にはインターネット接続とアカウントが必要ですが、遊び慣れたゲームに新たな目標を加えられるのが魅力です。

このほか、チート機能や画面に装飾を重ねるオーバーレイ、カラーフィルター、ボタン割り当て、連射設定などにも対応。ゲーム画面の見た目や操作方法を、好みに合わせて細かく調整できるようになっています。

さらに、ゲームの中断・再開を行うサスペンド・レジューム機能や、セーブステートの管理機能なども追加されました。携帯ゲーム機では、ちょっとした空き時間に遊んで中断することも多いため、こうした機能の充実は使い勝手に関わる部分といえそうです。

動画や音楽も楽しめる『Wasabi』を新たに搭載

ゲーム以外の機能も強化されています。

新たに搭載された『Wasabi』は、動画や音楽を再生するための統合メディアプレイヤーです。一般的なメディアファイルの再生に加えて、プレイリストの管理やインターネット経由のテレビ・ラジオ再生にも対応しています。

音楽再生では、10バンドのイコライザーやビジュアライザーなども用意。動画や音楽の再生中にも、画面にフィルターやシェーダーを適用できるなど、『muOS』らしいカスタマイズ機能が盛り込まれています。

これにより、対応する携帯ゲーム機をゲーム専用機としてだけでなく、音楽や映像を楽しむための端末としても活用できるようになりました。

また、Bluetooth関連の機能も追加されています。設定画面から周辺機器を検索してペアリングしたり、登録済み機器の接続状態を確認したりすることが可能です。ただし、利用できる機能や周辺機器との相性については、本体側のハードウェアにも左右される可能性があります。

テーマや画面表示、ゲームの管理機能も改善

『muOS』の特徴でもある、画面デザインのカスタマイズ機能にも手が加えられています。

テーマの保存方式が見直されたことで、テーマの切り替えが高速化されたほか、1920×1080ドットの解像度への対応や、フォントの選択、文字の影、起動ロゴの管理なども追加されました。

スクリーンセーバーについても、日時の表示やゲームのパッケージ画像を動かすもの、画像のスライドショーなど、新しい種類が用意されています。

ゲームの管理機能では、プレイ履歴やコレクションの操作が改善され、ゲームごとの設定や動画プレビューなども利用できるようになっています。

また、Bluetooth以外にも、プレイ時間などを確認するアクティビティトラッカー、パスコード設定、ストレージ管理など、OS全体にわたって使い勝手の改善が図られています。

更新前に注意! バックアップとテーマの形式が変更

これだけ多くの変更が加えられた『Andromeda』ですが、すでに『muOS』を利用している場合は、更新前に確認しておきたい点があります。

まず、バックアップファイルの形式が従来の.muxzipから.muxbakへと変更され、保存先もBACKUPフォルダーからARCHIVEフォルダーへ移動しました。

新しいバックアップには、データの整合性を確認するためのチェックサム情報が含まれています。一方、旧形式の.muxzipはこのチェックの対象外です。公式によると、旧バックアップの多くはARCHIVEフォルダーへ移動することで利用できますが、すべてのデータを問題なく引き継げるとは限りません。

また、2026年10月7日から16日までの一部テスト版で作成されたバックアップについては、OSの設定データが正常に保存されていない問題があったことも案内されています。該当する環境を使用していた場合は、特に注意が必要です。

テーマの保存方式も、従来の圧縮ファイルから展開済みフォルダーを使用する形式に変更されています。そのため、これまで使用していた.muxthm形式のテーマファイルは、手動で展開する必要があります。

対応機種は公式サイトで確認! 導入にはSDカードへの書き込みが必要

『MustardOS 2606.0 Andromeda』は、公式サイトの配布ページからダウンロードできます。

ただし、『muOS』はすべての携帯型エミュレーター機器やAndroid搭載ゲーム機に対応しているわけではありません。公式サイトには対応機種を検索できるページが用意されており、機種ごとに必要なOSイメージを選択できるようになっています。

インストールについては、公式サイトで配布されている.img.gz形式のイメージファイルを、16GB以上のSDカードへ書き込む方法が案内されています。書き込み先のSDカードに保存されているデータは消去されるため、既存の環境を残しておきたい場合は、事前に必要なファイルを退避しておくことが重要です。

今回の『Andromeda』では、通信プレイや実績機能といったゲームを楽しむための要素に加えて、メディア再生や画面のカスタマイズなど、さまざまな機能が強化されています。

一方で、バックアップやテーマの形式にも変更が加えられているため、既存ユーザーは更新を急がず、対応機種や導入手順、データの引き継ぎ方法を確認してから作業したほうがよさそうです。

なお、今回紹介した内容は公式リリースノートに基づくもので、実機での動作検証は行っていません。

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