ファミコンやスーファミ、メガドラ、ゲームボーイなどFPGAをベースにした互換機は各社から発売・発表されていますが、そんななかエアポケットのように抜け落ちているのがPCエンジンです。
本稿を執筆している現在、FPGAで唯一対応しているのがオープンソースのプロジェクト『MiSTer FPGA』のPCエンジンコアである「TurboGrafx 16 / PC Engine for MiSTer Board」です。こちらでは、そのパフォーマンスをメインに動作の確認を行っていきたいと思います。
『MiSTer FPGA』のPCエンジンコアでは、TGFX16フォルダに、ゲームのROMを入れていきます。ROMファイルはヘッダター有り・無しの両方に対応しており、ファイルサイズによって自動で区別されます。PCエンジンのROMは拡張子を「.pce」に、PCエンジンスーパーグラフィックスは拡張子を「.sgx」にしておく必要があります。
CD-ROM2のゲームは、TGFX16-CDフォルダの下に、さらに個別のフォルダを作って入れておきます。当然のことながらBIOSファイルも必要で、こちらもTGFX16-CDフォルダの下に「cd_bios.rom」というファイル名で入れておきましょう。ちなみに推奨されているBIOSファイルは、日本語版のシステムカードVer.3.00です。
たとえば、特定のゲームのフォルダ内にcd_bios.romを入れておくことで、異なるBIOSファイルを利用することができます。
ターボパッド、6ボタン、パチンココントローラにも対応
PCエンジンコアでは、ターボパッドや6ボタンのほか、パチンコのコントローラー(『パチ夫くん 幻の伝説(電動ハンドル付) 』?)にも対応しています。ただし、これらのゲームをサポートしていないゲームのときに機能を有効にしてしまうと、不具合が発生してしまうことがあるので注意しましょう。
チートコード
ゲーム中にF12キーを押してメニューを呼び出し、「Cheats」を選ぶと、そのゲームに対応したチートコードが一覧で表示されます。この中から、適応したいものを選んで設定して遊ぶことも可能です。
かなりこなれた感すらある完成度の高さ
もはや、まともに動いても何も驚かないレベルで、かなり完成度の高いコアに仕上がっています。特に、実機以外のハードでCD-ROM2のゲームを遊ぶ手段はいろいろありますが、それらと比較してもかなりわかりやすく、かつ扱いやすくなっている印象です。
●GitHub – MiSTer-devel/TurboGrafx16_MiSTer: TurboGrafx-16 CD / PC Engine CD for MiSTer
https://github.com/MiSTer-devel/TurboGrafx16_MiSTer