2002年にセガから登場したアーケードゲーム『ザ・メイズ・オブ・ザ・キングス(The Maze of the Kings)』をVR環境で楽しめるようにする、非公式プロジェクトが登場しました。
開発者のmikermak氏は、2026年10月9日に公開した「hotd2-vr」の最新テスト版「v0.3-test1」で、同作への実験的な対応を追加しました。Meta Quest 3での動作も確認されており、かつてのアーケードゲームをVRならではの視点で体験できるようになっています。
●hotd2-vr v0.3-test1 ダウンロード(GitHub)
https://github.com/mikermak/hotd2-vr/releases/tag/v0.3-test1
●hotd2-vr プロジェクトページ(GitHub)
https://github.com/mikermak/hotd2-vr
『ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド2』のVR化プロジェクトが新たな作品に対応!
「hotd2-vr」は、セガのガンシューティングゲーム『ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド2』をVR環境で楽しめるようにする非公式プロジェクトです。
ドリームキャストなどのエミュレーターとして知られる「Flycast」をベースに開発されており、オリジナルのゲームを動作させながら、3DグラフィックをVR向けに再構成する仕組みを採用しています。
今回のアップデートでは、その対応タイトルに『ザ・メイズ・オブ・ザ・キングス』が新たに加わりました。
同作は、2002年5月に稼働を開始したセガのNAOMI基板向けガンシューティングゲームです。プレイヤーはトレジャーハンターとなり、魔法の杖を使って敵を倒しながら、ピラミッドに眠る秘宝を目指します。
プレイするたびにルートが変化する「ランダム・マップ・システム」も特徴で、当時のアーケードゲームとしてはユニークな作品でした。
VR空間で魔法の杖を構えて敵と戦える!
今回のVR対応で特徴的なのが、ゲームに登場する魔法の杖を再現している点です。
『ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド2』では拳銃を使用しますが、『ザ・メイズ・オブ・ザ・キングス』では、プレイヤーが魔法の杖を手に持っているように表示される仕組みが導入されました。
この杖のモデルはあらかじめ収録されているものではなく、初回起動時にプレイヤーが用意したゲームデータから生成されます。反対側の手には、ゲームに登場するキャラクターの手袋を再現する機能も用意されています。
また、VR向けに視野角も調整されており、迷宮内のシーンでは従来の60度から90度へと拡張されています。これにより、オリジナルの画面では表示範囲から外れていた周囲の人物やオブジェクトも見えるようになっています。
さらに、HUDや字幕、メニューなどはVR空間に配置された平面パネル上に表示する方式を採用。射撃時に発生するフラッシュや、画面上に浮かぶ2P参加案内なども取り除かれています。
単純にゲーム画面をVRヘッドセットに映し出すだけではなく、VR環境で自然に遊べるよう、さまざまな調整が行われているわけです。
Quest 3向けのテスト版を公開! プレイにはゲームデータが必要
「hotd2-vr v0.3-test1」は、GitHubのリリースページから入手できます。Meta Quest向けにはAPK形式のファイルが用意されており、SideQuestなどを使ってインストールする方式です。
ただし、今回公開されたものはあくまで実験的なテスト版です。
開発者はMeta Quest 3での動作を確認していますが、PCVRについては実際のVRヘッドセットを使用したテストが完了していません。また、魔法の杖を持つ手の表現についても、一部の新設定は実機での検証が済んでいないと説明されています。
なお、ゲーム本体やBIOSは配布ファイルに含まれていません。
『ザ・メイズ・オブ・ザ・キングス』を動作させるには、自分で用意したゲームデータとNAOMI BIOSが必要です。具体的には、ゲームのROMセット「mok.zip」や、GD-ROMのデータ「gds-0022.chd」などを指定された場所に配置する必要があります。
導入方法や対応ファイルの詳細については、プロジェクトのREADMEに記載されています。
今回の対応によって、2000年代初頭のアーケードゲームを現代のVR機器で楽しむという、新たな可能性が広がりました。まだ開発途中の段階ではありますが、今後の完成度向上にも期待したいところです。















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