MiSTer FPGAでYouTubeをブラウン管テレビに映せる非公式コア『YouTubeCRT』が公開! プレイリストやチャンネル表示にも対応

MiSTer FPGAでYouTubeをブラウン管テレビに映せる非公式コア『YouTubeCRT』が公開! プレイリストやチャンネル表示にも対応

MiSTer FPGAを使ってYouTubeの動画をブラウン管テレビで視聴できる、非公式コア『YouTubeCRT』のテスト版が公開されました。

開発者のkiller1500nw氏が2026年10月11日にRedditで公開を案内したもので、GitHubではGUI対応版となるプレーヤーv2.26(FPGAコア v0.14-auto)が配布されています。

本プロジェクトの特徴は、単にYouTubeを再生できるだけではなく、1980~1990年代のテレビ番組やアニメ、CMなどを、当時のブラウン管テレビで楽しめるようにすることを目的としている点です。

●MiSTer-YouTube GitHub Releases(テスト版配布ページ)
https://github.com/killer1500nw/MiSTer-YouTube/releases/tag/v2.26

コントローラーでYouTubeの動画を選んで再生できる!

『YouTubeCRT』は、MiSTer FPGA上でYouTubeの動画をストリーミング再生するための非公式プロジェクトです。

動画の取得やデコードにはMiSTerのARMプロセッサー側で動作するLinux環境を利用し、yt-dlpやFFmpegなどを組み合わせています。映像や音声の出力にはFPGAコアを利用する仕組みで、別のPCから動画を転送したり、あらかじめ動画ファイルを保存したりする必要はありません。

10月9日に公開された初期のテスト版では、スクリプトからYouTubeのURLや動画IDを指定する必要がありましたが、今回のGUI対応版では操作性が大幅に改善されています。

コアを起動すると専用メニューが表示され、ゲームコントローラーやキーボードを使って動画を選択できるようになりました。

チャンネルやプレイリストの登録に対応しているほか、視聴履歴、後で見るリスト、再生位置の保存といった機能も用意されています。動画のサムネイル表示や、一時停止、シーク操作も利用できる設計です。

また、YouTubeのURLや動画IDを直接入力するだけではなく、SDカード内に用意したテキストファイルへチャンネル名やプレイリストなどを登録することもできます。

240pや480iの映像出力に対応。ブラウン管向けの表示調整も可能

映像出力については、ブラウン管テレビを想定した240pと480iのモードが用意されています。HDMIへの出力にも対応しています。

ただし、基本的な描画解像度は320×240ドットとなっており、480iに切り替えても映像そのものの情報量が増えるわけではありません。

また、YouTubeから取得する動画の解像度は240pや360pを中心に利用する設計です。開発者によれば、MiSTerに搭載されているARMプロセッサーの性能上、480pの動画では処理が追いつかず、映像が途切れる場合があるとのことです。

そのため、動画ごとに再生負荷を推定して画質を選択する自動設定も用意されています。

さらに、ワイド画面の映像を4:3のブラウン管に合わせるためのクロップ機能も搭載。左右を切り取って画面いっぱいに表示するなど、映像の見せ方を変更できます。

現在は実験段階。GitHubからテスト版を入手可能

『YouTubeCRT』のテスト版は、GitHubのリリースページから入手できます。配布物には、必要な動画処理ツールを含むSDカード向けパッケージ『MiSTer-YouTube-SD.zip』や、インストーラー、FPGAコアのファイルなどが用意されています。

基本的な導入方法は、インストーラーをMiSTerのSDカードにコピーして実行し、その後『YouTubeCRT_v0.14-auto』コアを起動するというものです。

ただし、現時点では実験的なバージョンであり、すべての動画が正常に再生できることを保証するものではありません。開発資料にもGUI版の一部機能について実機での検証が完了していない旨が記載されています。

また、YouTube内のキーワード検索やアカウントへのログイン、ライブ配信などには対応していません。

なお、開発者はFPGA回路のRTLコードについて、AIを利用して生成したことも明らかにしています。人間による指示や実機テストを組み合わせながら開発を進めているとのことです。

MiSTer FPGAといえば、往年のゲーム機やアーケード基板を再現するためのプラットフォームとして知られていますが、今回の『YouTubeCRT』は、そのハードウェアをレトロな映像コンテンツの視聴にも活用しようというユニークな試みです。

古いテレビ番組やアニメを当時のブラウン管で楽しみたいという人にとって、興味深いプロジェクトといえそうです。

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