『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』が脱獄PS5でネイティブ動作!4K表示やセーブにも対応

『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』が脱獄PS5でネイティブ動作!4K表示やセーブにも対応

任天堂のゲームキューブ向けに発売された『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』が、PlayStation 5(PS5)上でネイティブ動作するようになりました。

開発者のShivam Mishra氏が、オープンソースプロジェクト「Dusklight」をPS5向けに移植した「Dusklight PS5」の初期ビルドを公開しました。

一般的なエミュレーターを利用するのではなく、PS5上でゲームを直接実行する仕組みを採用しているのが特徴です。すでに実機でリンクを操作できるほか、セーブデータの作成も確認されています。さらに、4K解像度での表示やDualSenseによる操作にも対応しています。

●Dusklight PS5(GitHub)
https://github.com/mshivam019/dusklight-ps5

●Dusklight PS5 リリースページ(GitHub)
https://github.com/mshivam019/dusklight-ps5/releases

●Dusklight 公式プロジェクト(GitHub)
https://github.com/TwilitRealm/dusklight

ゲームキューブ版『トワイライトプリンセス』がPS5で動作

今回公開された「Dusklight PS5」は、ゲームキューブ版『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』を現代のハードウェアで動作させるプロジェクト「Dusklight v2.0.3」をベースにしたものです。

「Dusklight」は、オリジナルゲームのプログラムを解析して再構築する技術を活用しており、ゲームキューブのハードウェアをエミュレーションすることなくゲームを実行できます。

これまでにもPCやモバイル端末向けのバージョンが登場していましたが、今回新たにPS5での動作が実現しました。

開発者が2026年10月6日付で公開した動作報告によると、PS5のシステムソフトウェア9.00に、Homebrewを実行するための「kstuff」と「ShadowMount」を組み合わせた環境でテストが行われています。

実際にゲームが起動し、リンクを移動させる操作やセーブデータの作成まで確認されています。また、ステレオ音声の出力やコントローラー入力についても実装されています。

4K表示に対応!約60fpsでの映像出力も確認

「Dusklight PS5」の大きな特徴が、3840×2160ピクセルの4K解像度による映像出力に対応していることです。

描画にはVulkanを利用した仕組みが採用されており、PS5上で高解像度の映像を表示できるようになっています。

開発者のテストでは、59.94Hzでの4K出力が確認され、特定の場面において59.94~60fpsの映像表示が計測されています。

ただし、これはゲームそのものが完全に60fps化されたという意味ではありません。

今回のビルドではフレーム補間が利用されており、ゲーム内部の処理速度はオリジナルのまま維持されています。つまり、ゲームの進行速度を変えることなく、映像を滑らかに表示する仕組みです。

また、オプションとしてHDテクスチャを導入することも可能です。開発者のテストでは、Henriko Magnifico氏による4Kテクスチャパックを組み合わせ、正常な表示が確認されています。

なお、HDテクスチャは「Dusklight PS5」本体には含まれておらず、別途用意する必要があります。

DualSenseにも対応。タッチパッドから設定変更が可能

PS5の純正コントローラー「DualSense」にも対応しており、ゲームキューブ版の操作をPS5のボタンに割り当てています。

基本的なボタン配置は以下の通りです。

DualSenseゲームキューブ
×ボタンAボタン
○ボタンBボタン
□ボタンXボタン
△ボタンYボタン
OptionsボタンSTARTボタン
左右スティック移動・カメラ操作

さらに、DualSenseのタッチパッドを押すことで「Dusklight」の設定メニューを呼び出すことができます。

このメニューからは、グラフィックやゲームプレイに関する設定などを変更できます。

4Kテレビでの利用も考慮されており、開発者のテスト環境では設定メニューを200%に拡大して表示しています。また、FPSカウンターなどのデバッグ表示を無効化することで、ゲーム画面をすっきりと表示できるようになっています。

利用にはHomebrew対応のPS5とゲームデータが必要

「Dusklight PS5」は、通常の市販PS5にインストールして利用できるソフトではありません。

動作にはHomebrewを実行できるPS5が必要で、現時点で確認されている環境はシステムソフトウェア9.00とkstuff/ShadowMountの組み合わせです。

また、ゲーム本体のデータも別途用意する必要があります。

今回の初期ビルドで検証されているのは、米国版ゲームキューブ用『The Legend of Zelda: Twilight Princess』(GZ2E01、リビジョン0)です。

自分で適法に用意したゲームディスクのデータを使用する仕組みとなっており、配布されているファイルにゲーム本体は含まれていません。

なお、検証済みの米国版は英語表示のみです。日本語版を含むほかの地域のゲームディスクについては、今回のPS5版ではまだ動作確認が行われていません。

まだ初期段階。ゲーム全編の動作は未確認

今回の成果は非常に興味深いものですが、「Dusklight PS5」はまだ開発初期の段階です。

ゲームの起動や基本操作、セーブなどは確認されているものの、ゲーム全編を問題なくクリアできるかどうかは検証されていません。

また、ジャイロ操作は未実装となっており、120Hzでの映像出力も確認されていません。ゲームのプログラムを変更するコードMODについても、今回のPS5版では無効化されています。

HDテクスチャの表示に関しても、一部の圧縮テクスチャで警告が発生するなど、改善の余地が残されています。

それでも、任天堂のゲームキューブ向けタイトルが、ソニーのPS5上でネイティブ動作するようになったことは注目に値する成果です。

現在は限られた環境での動作にとどまっていますが、今後の開発によって互換性や機能がどこまで向上するのか、引き続き注目したいところです。

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