Analogue Pocketのバーチャルボーイコアが1.0に。セーブステート&スリープ復帰に対応

Analogue Pocketのバーチャルボーイコアが1.0に。セーブステート&スリープ復帰に対応

Analogue Pocket向けに開発されているバーチャルボーイ用openFPGAコア「VirtualBoyPocket」のv1.0.0が、2026年10月6日に公開されました。今回のアップデートでは、新たにinstant save statesとsleep/resumeに対応しています。

VirtualBoyPocketは以前から実験版が公開されていたため、今回初めてAnalogue Pocketでバーチャルボーイが動作するようになったわけではありません。9月下旬にはすでにユーザーによる動作報告も投稿されており、今回はバージョン1.0への到達とともに、携帯ゲーム機としての使い勝手を高める機能が追加されたことが大きなポイントです。

●VirtualBoyPocket 1.0.0(GitHub)
https://github.com/maxhoov/VirtualBoyPocket/releases/tag/v1.0.0

●VirtualBoyPocket(GitHub)
https://github.com/maxhoov/VirtualBoyPocket

instant save statesとsleep/resumeに対応

v1.0.0のリリースノートで発表されている変更点は、instant save statesとsleep/resumeへの対応です。

instant save statesは、ゲーム本来のセーブ機能とは別に、プレイ中の状態をそのまま保存して後から復元できる機能です。これまでのVirtualBoyPocketでもカートリッジSRAMを利用したゲーム内セーブの保存には対応していましたが、v1.0.0ではさらにセーブステートが利用できるようになりました。

また、sleep/resumeへの対応により、Analogue Pocketをスリープさせ、後からプレイしていた状態へ復帰することも可能になります。

短時間ずつゲームを進めることが多い携帯ゲーム機では、こうした機能の有無は使い勝手に大きく影響します。特にセーブポイントまで進める必要がなく、その場でプレイを中断できるようになったことは大きな改善といえそうです。

9月から公開されていた実験的なバーチャルボーイコア

VirtualBoyPocketはmaxhoov氏によって開発されているAnalogue Pocket向けのopenFPGAコアで、Jamie Blanks氏が開発した「VirtualBoy_MiSTer」のRTLをベースにしています。プロジェクトにはAnalogueのcore-template 1.3.0も使用されています。

実験版は2026年9月の段階ですでに公開されており、Analogue Pocketコミュニティでは実際にバーチャルボーイのゲームを動作させているユーザーも登場していました。そのため、今回のv1.0.0はコアそのものの初公開ではなく、機能面が強化された正式な節目と見るのがよさそうです。

VirtualBoyPocketではバーチャルボーイ特有の赤系表示に加えて、赤/シアンのアナグリフ表示などにも対応しています。コミュニティでは2D表示でプレイできることも報告されています。

現時点ではいくつか制限もあり

一方で、現段階では実験的な部分も残されています。

プロジェクトのREADMEによると、Analogue Pocketに搭載されているメモリ容量の制約から、MiSTer版で使用されている3フレーム分の表示バッファーをそのまま利用することができず、direct VRAM scanout方式が採用されています。この影響で、ティアリングや左右映像の同期については、さらなるハードウェア上での検証が必要とされています。

また、一部のCPUメモリアクセスのタイミングも調整されており、現時点ではオリジナルのバーチャルボーイと完全なcycle-exact動作ではないと説明されています。

こうした制約は残っているものの、Analogue Pocketでバーチャルボーイタイトルを楽しめるコアにセーブステートとスリープ復帰が加わったことで、実際にゲームを遊ぶうえでの利便性は大きく向上しました。

実験版の登場から短期間でv1.0.0へ到達していることもあり、今後の改良にも注目したいところです。

via.Reddit

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