2026年9月22日、MiSTer FPGA向けのアーケードコアなどを開発しているMeathax氏が、Atari Gamesの未発売格闘ゲーム『Primal Rage II(Primal Rage 2)』を動作させるための新たなコアを公開しました。
今回公開されたコアでは、ゲーム本体のデータだけではなく、オリジナル基板でも使用されていたHDDの内容を再現するための1GBのVHDイメージが必要になります。Meathax氏のPatreonでは、コア本体と導入方法に加えて、このHDDイメージをMiSTerで利用する方法も案内されています。
●Primal Rage II | Meathax – Patreon
https://www.patreon.com/Meathax/posts/primal-rage-ii-170220123
発売されなかった『Primal Rage』の続編をMiSTer FPGAで再現
『Primal Rage II』は、Atari Gamesが1996年に開発していたアーケード向け格闘ゲームです。1994年に登場した『Primal Rage』の続編として制作されていましたが、最終的には正式発売されることなく開発が終了しました。
元開発スタッフのStephen Riesenberger氏の資料でも、本作は「unreleased arcade fighting game」とされており、約45人のチームでおよそ18カ月にわたって開発されていたことが紹介されています。ゲームではPlayStation系のCPUを使用したハードウェアが採用され、キャラクターのアニメーションデータなどをHDDから読み出す仕組みが使われていたとのことです。
MAMEでも『Primal Rage 2 (Ver 0.36a)』としてデータが登録されており、1996年のAtari製プロトタイプとして扱われています。こちらでもHDDが必要なタイトルとして記録されています。
今回のMiSTer FPGA向けコアでもこの構成が引き継がれており、Meathax氏によると「primrag2.vhd」という1GBのHDDイメージをMiSTerのSDカード内に配置する必要があります。
具体的には「games/primrag2」フォルダを作成してVHDファイルを配置し、ゲーム起動時に必要に応じてOSDメニューからVHDを選択する仕組みになっています。
MeatCores経由での導入にも対応。ただし既知の不具合あり
導入方法としては、Meathax氏が配布している「downloader_meatcores.ini」をMiSTerのSDカードに配置し、「Update_All」を実行する方法が案内されています。
そのほか、コア関連ファイルを手動で導入する方法も用意されています。いずれの場合も、ゲームの実行に必要なデータについては、利用者自身で権利や入手方法を確認して用意する必要があります。
なお、現時点では既知の不具合も残されています。Meathax氏によれば、プレイ中に青い画面で「SecurityCheckError: C930」と表示される可能性があり、この状態になった場合はコアをリセットする必要があるとのことです。
開発者自身は数時間ゲームを動作させてもエラーが出ないケースを確認しているものの、原因については引き続き調査中としています。そのため、現段階では完成度や安定性を保証されたコアというよりも、公開されたばかりのバージョンとして捉えておいたほうがよさそうです。
正式発売されることなく終わった『Primal Rage II』を、MiSTer FPGA上で再現するという今回のコア。通常のROMデータだけではなく、1GBのHDDイメージまで使用するという仕組みも含めて、MiSTer FPGAならではのユニークなアーケード再現例となっています。
via.Reddit















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