『スマブラDX』非公式PC・Android移植が更新。Androidの起動クラッシュやクッパの炎が止まらない問題を修正

『スマブラDX』非公式PC・Android移植が更新。Androidの起動クラッシュやクッパの炎が止まらない問題を修正

999sian氏が開発している『大乱闘スマッシュブラザーズDX』の非公式ネイティブ移植「melee-pc」が、2026年9月15日にv0.1.4-betaへ更新されました。今回のアップデートでは、Android 11以降で発生していた起動時のクラッシュをはじめ、クッパの通常必殺技が終了しなくなる問題や、アイテムカプセル落下時のクラッシュなどが修正されています。

「melee-pc」は、ゲームキューブ向けに発売された『大乱闘スマッシュブラザーズDX』北米版をWindowsやLinux、Android上でネイティブ動作させることを目指した非公式プロジェクトです。ゲームキューブのエミュレーター上で動かすものではなく、doldecomp/meleeで解析されたゲームコードをベースに、Auroraなどを利用してPCやAndroid向けに移植しています。

●v0.1.4-beta リリースページ
https://github.com/999sian/melee-pc/releases/tag/v0.1.4-beta

●melee-pc プロジェクトページ
https://github.com/999sian/melee-pc

Androidで起動できない問題などを修正

v0.1.4-betaで大きな変更となっているのが、Android版における起動時の不具合修正です。

Android 11以降では、ゲームが利用するMEM1用のメモリー領域を確保できず、「Failed to map MEM1 at 0x80000000」というエラーとともにクラッシュする場合がありました。今回の更新では、標準のアドレスが利用できなかった場合に4GB未満の候補領域を検索するよう変更され、この問題への対策が行われています。

また、一部のQualcomm Adreno搭載環境では、起動直後のアセット読み込み中にクラッシュする問題も発生していました。こちらはバックグラウンドで事前に動作させていたVulkanパイプラインのワーカースレッドを無効化することで修正されています。

クッパの炎が止まらなくなる不具合やトーナメントモードのクラッシュも改善

ゲーム内の不具合についても複数の修正が加えられました。

そのひとつが、クッパの通常必殺技「クッパブレス」を使用した際に、攻撃が終了せず炎を吐き続けてしまう問題です。内部のフレームカウンターの型が正しく設定されていなかったことが原因で、今回の更新によって正常に技を終了できるよう修正されています。

このほか、アイテムのカプセルが落下した際にクラッシュする問題や、トーナメントモードで発生していたクラッシュ、ウサギずきんの表示、巨大乱闘時の効果音、リフレクターやシールド系アイテムの挙動などにも修正が入っています。

64ビット環境におけるポインター処理や、スナップショット保存時のJPEG処理、イベント戦の文字色など、プラットフォーム側の安定性に関わる修正も複数実施されています。

Windows、Linux、Android向けビルドを配布

v0.1.4-betaでは、Windows x86-64向けZIP、Linux x86-64向けAppImageとtar.gz、Android arm64向けAPKが公開されています。macOS向けのビルドは用意されていません。

なお、配布ファイルに『大乱闘スマッシュブラザーズDX』のゲームデータは含まれていません。動作にはユーザー自身が用意した北米版「USA revision 2(NTSC-U 1.02/GALE01)」のディスクイメージが必要で、日本版ディスクは対応対象外です。

開発者によれば、現時点では起動やオープニング、メニュー、対戦モードのほか、ひとり用のClassicとAdventureを最後まで進行して結果を保存することなどが動作項目として挙げられています。ただし、これらは開発側が示している対応状況であり、当サイトで実際に全モードの動作を検証したものではありません。

また、本バージョンはあくまでテスト用のベータ版です。クラッシュや未実装機能が残っていることも明記されており、ロールバック方式を利用したオンライン対戦は現時点では未実装です。ワイド画面時のカメラやHUDについても、まだ開発途中となっています。

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