『Retroid Pocket 3』が届いたので最初にやったことメモ。日本語化&匿名ストア&GBAエミュの変更

『Retroid Pocket 3』が届いたので最初にやったことメモ。日本語化&匿名ストア&GBAエミュの変更

2022年8月20日より出荷が始まった、Retroidの最新ハンドヘルドゲーム機『Retroid Pocket 3』。とりあえずレビューなどをする前に、いろいろとセットアップをしていたのですが、なかなか面倒なところが多かったので、メモとしてご紹介しておきます。

日本語がねぇ! じゃ無理矢理入れるか

この手のハンドヘルドゲーム機では、最初に電源を入れた後セットアップが開始されます。その途中で言語などを選択していくのですが……あれ? なんか日本やJapanがどうやっても出てこない? どうやら中華系のAndroid端末などではよくあることのようですが、日本語ファイルが含まれていないことがあるとのこと。

ということで、無理矢理入れる方法はないか調べてみたところ、情報が出てきたのでそちらを試してみることにしました。

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▲どこまで見ても出てこない、日本語のランゲージパック的やなつ。

その前に『AuroraStore』をインストールしておく!

『Retroid Pocket 3』はデフォルトでGoogle Play(ストア)がインストールされていますが、中華エミュ機にGoogleのアカウントなんか入れたくないという人も多いのではないでしょうか。そこでオススメなのが、匿名でストアのアプリがダウンロードできる『AuroraStore』です。まずは、Choromeで下記のサイトにアクセスしましょう。

●『AuroraStore』の入手
https://auroraoss.com/

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▲検索で「AruroraStore」と入力したところ。一番上に出てきたやつを選びます。
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▲最新バージョンを選択。
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▲ダウンロードを選択。
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▲「Download」を選択。
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▲インストールが完了したら「Open」を選びましょう。
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▲「INSTALL」を選択してインストールしていきます。

『AuroraStore』のセットアップ

インストールに続き『AuroraStore』のセットアップをしていきましょう。

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▲「Next」を選択。
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▲「ACCEPT」を選択。
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▲「Next」を選択。
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▲「Next」を選択。
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▲「Next」を選択。
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▲ちょっと長いので省略しますが、「GRANT」と書かれている3ヵ所のポイントをそれぞれ選んで、「Allow」やチェックを入れていきましょう。
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▲最後に「Finish」を選ぶと、インストールの完了です。

『MoreLocale 2』を使って無理矢理日本語化!

日本語がデフォルトで入っていない海外の端末を、無理矢理日本語化してくれるアプリが『MoreLocale 2』です。セットアップを開始する前にあらかじめ説明しておくと、このアプリを使っても再起動やアカウントの変更などをしてしまうと、元の状態に戻ってしまいます。その場合は、再度『MoreLocale 2』を起動して「Japan」を選べばOKです。

つまり、本体の電源を切るのではなくスリープ状態で使うことになるというわけですね。

ここから先は、ほぼ下記のサイトからの受け売りなので、そちらも合わせてチェックして見てください。

参考サイト

●日本語が入ってない海外端末を『MoreLocale 2』で日本語化する方法 ? OREFOLDER
https://www.orefolder.net/2016/05/jajajajapanese/

●adbコマンドを使えるようにする
https://www.orefolder.net/2017/03/platform-tools/

日本語化するためのアプリ『MoreLocale 2』は、下記からダウンロードが可能です。

●『MoreLocale 2』をインストール
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.c_lis.ccl.morelocale

が、今回はGoogle Playは使わずに、先ほど入手した『AuroraStore』経由でアプリをダウンロードします。『AuroraStore』を起動すると3つの選択肢が出るので、「Anonymous」を選びましょう。

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ストアが表示されたら、検索で「MoreLocale 2」と入力します。

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▲アプリが見つかったら、「INSTALL」を選んでインストールします。
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▲インストールが完了したら、「OPEN」を選びましょう。

『MoreLocale 2』を起動後「Japan」を選ぶとエラーメッセージが?

『MoreLocale 2』をインストール後に起動して、リストの中から「Japan」を探します。なぜかふたつ出てきますが、とりあえず今回は「Japan」を選んでみました。

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しかし、実はこのままでは使えず、まだいくつかやらなければいけないことがあるのです。

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▲どうやらパーミッションの設定が必要な模様。とりあえず「Use~」の砲を選びます。
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▲なにやら英語で手順が書かれています。

AndroidのUSBデバッグを有効にしておく

ここからPCに接続して作業に入ることになるのですが、その前にAndroidのUSBデバッグを有効にしておく必要あります。それには、まず開発者向けオプションを有効にする必要があります。「Settings」からたどっていっても見つけられなかったので、検索で「Build number」と入力して移動しましょう。

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▲この「Build number」を7回タップすると、開発者向けオプションが有効になります。

開発者向けオプションが有効になったら、Settings>System>にアクセスします。すると「Developer options」という項目が増えているので、そちらを選びましょう。

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開発者向けオプションから「USB debugging」を探してチェックボタンをオンにしましょう。

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あとは、PCと『Retroid Pocket 3』をUSB Type-Cで接続して、『Retroid Pocket 3』側の画面で「File transfer」を選びます。

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WindowsからADBコマンドでパーミッションを付与する

今回はWindows11で行っていますが、それ以前のバージョンでも同様の作業が行えると思います。まずは、WindowsでADBコマンドを使えるようにするための準備をしましょう。初めに下記のサイトから『Platform-Tools』を入手します。

●Platform-Toolsのダウンロード
https://developer.android.com/studio/releases/platform-tools.html

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▲赤枠の部分を選んでダウンロード。
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▲入手したファイルを解凍して、デスクトップなどに移動しておきます。

adbコマンドを使えるようにPathを設定する

そのままでは使えないので、先ほどダウンロードしたファイルのPathを通してあげましょう。まずはスタートメニューで右クリックをして「システム」を選びます。

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▲スタートメニューで右クリックを選び、「システム」を選択します。
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▲「システムの詳細設定」を選びます。
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▲「環境変数」を選択します。
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▲「Path」を選択して「編集」を選びましょう。
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▲先ほど解凍してデスクトップに移動したフォルダの場所をコピーします。
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▲「環境変数」のウインドウに戻り、「新規」を選んで先ほどコピーしたフォルダの場所を追加します。これでPathの設定は完了です。

上記の手順でパスを設定したら、それが有効かチェックしてみましょう。スタートメニューで右クリックで「Windowsターミナル」を選びます。

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PowerShellが起動したら、「adb」と入力します。ここでたくさんメッセージが流れれば、無事adbのPathが通っている証となります。

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▲PowerShellで「adb」と入力。
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▲無事Pathが通っていることを確認。

Pathが通っていることを確認したら、さっそくパーミッションを付与しましょう。ここでもう1度『Retroid Pocket 3』とPCの接続が切れていないか確認します。心配な場合はUSBを繋ぎ直して、「File transfer」を選んでおきましょう。

続いてPowerShellから以下のコマンドを入力します。

adb shell pm grant jp.co.c_lis.ccl.morelocale android.permission.CHANGE_CONFIGURATION

これでパーミッションの付与は完了です。『Retroid Pocket 3』に戻り、『MoreLocale 2』から「Japan」を選んでみましょう。

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▲無事日本語化が完了しました。

GamePad Testのボタン配置が間違ってね?

これは特に解決手段は分かっていませんが、ちょっといじっていて気になったのが、『GamePad Test』というアプリ。ボタン自体の入力は軽快なものの、AボタンとBボタン、XボタンとYボタンの配置がリアルな端末側と逆になっているような!?

これが何かの影響があるかはまだ調べてませんが、ちょっと気になるところです。

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GBAエミュをVBA Next(v1.0.2)からmGBAに変更

最初にというか、これしか試していませんが、ゲームボーイアドバンスのエミュレーターを変更しました。デフォルトの状態で設定されているのは、『VBA Next(v1.0.2)』です。ためしに『AGSエージングカートリッジ』のみでチェックしてみたところ、あまりいいパフォーマンスは出ていないようでした。

少なくとも『mGBA』なら60点ほどのポテンシャルが出せるため、そちらに変更してみることに。

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▲FAILが多く、な~んか、いまいちな感じの『VBA Next(v1.0.2)』。

『mGBA』に変更するには、まずは『RetroArch』を起動してコアをダウンロードします。

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続いて、『RetroidLauncher』を起動して、基本的なセットアップを行いましょう。画面下部の「Emulation」>「Systems」に移動して、とりあえず全ての項目にチェックを入れておきます。

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続いてGame Boy Advanceを選んで「Edit」を選択。上部に▼マークが出ているのでそれをタップして、リストから「RetroArch(mGBA)」を選び、最後に「Save」で保存すればOKです。

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さっそく『mGBA』で『AGSエージングカートリッジ』を起動してみたところ、予想通りの結果を出すことができました。

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▲『mGBA』での『AGSエージングカートリッジ』のチェック結果。

というわけで、初期設定でいろいろとやっていたこともあり、まだほとんど触っていませんが、これからいろいろとチェックしていこうと思います(笑)。

ABOUT US
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高島おしゃむ
ライター/編集者。コンピューターホビー雑誌「ログイン」の編集者を経て、1999年よりフリーに。 現在はゲームやホビー、IT、XR系のメディアを中心に、イベント取材やインタビュー、レビュー、コラム記事などを執筆しています。