昔のAmiga実機をAIが操作!『Amigent』公開、PCやMacから遠隔操作・ファイル転送も可能に

昔のAmiga実機をAIが操作!『Amigent』公開、PCやMacから遠隔操作・ファイル転送も可能に

1980年代に登場したホームコンピューター、Amigaの実機をAIに操作させることができるツール『Amigent』が公開されました。開発したのはAndreas Wendorf(Akustikrausch)氏で、ソースコードはGitHubで公開されています。

このツールを利用することで、Claude CodeやCodexといったAIエージェントからAmigaにアクセスし、ソフトウェアのインストールやファイル転送、Shellコマンドの実行、画面上の操作などが行えるようになります。

また、AIを使用せずにWindowsやMacなどからAmigaの画面を表示し、マウスやキーボードで遠隔操作することも可能です。

●Amigent公式GitHub
https://github.com/akustikrausch/amigent

●PyPI『amigent』配布ページ
https://pypi.org/project/amigent/

AIにソフトの導入やGUI操作を任せることも可能に

『Amigent』は、Amiga実機と現代のPCをネットワーク経由で接続し、遠隔操作できるようにするツールです。大きな特徴となっているのが、AIエージェントによる操作に対応している点です。

AIと外部ツールを連携させる仕組み「MCP(Model Context Protocol)」に対応したサーバーが用意されており、Claude CodeやCodexなどのAIエージェントからAmigaを操作することができます。

具体的には、Shellコマンドの実行やファイルのコピー、プログラムのインストール・更新、設定変更、ウィンドウやメニューの操作などに対応しています。

たとえば、PC側のダウンロードフォルダーに保存したソフトをAmigaに転送してインストールしたり、古くなったプログラムを確認して更新したりといった作業を、AIに指示することができます。

もっとも、AIが単独で動作するわけではなく、対応するAIツールの導入やMCPサーバーの設定などが必要です。また、『Amigent』自体がAmigaをエミュレーションするものではなく、ネットワークに接続された実機を操作する仕組みになっています。

一方、AIを使用しない通常のリモートデスクトップ機能も備えています。こちらはTeamViewerやVNCのように、PC側のウィンドウにAmigaの画面を表示し、マウスやキーボードを使って直接操作できるというものです。

さらに、PCとAmiga間のファイル転送やクリップボードの共有にも対応。ファイルをリモートデスクトップのウィンドウにドラッグ&ドロップして転送することもできます。

AIエージェントが行っている画面操作をリモートデスクトップ側で確認することもでき、必要に応じてユーザー自身が操作を引き継ぐことも可能です。

7MHzの68000搭載機にも対応!低速なAmiga向けの工夫も

『Amigent』を使用するためには、Amiga側にAmigaOS 2.04以降と68000以上のCPUが必要です。また、TCP/IPスタックとネットワーク接続環境も必須となっています。

ネットワーク接続については、パラレルポートを利用する「plipbox」のような機器にも対応しています。PC側はWindows、macOS、Linuxに対応しており、Python 3.10以降が必要です。

古いAmigaではCPU性能やネットワークの転送速度が限られていますが、『Amigent』ではそうした環境でも快適に操作できるように工夫されています。

たとえば、画面全体を毎回転送するのではなく、変化した部分だけを送信する仕組みを採用。マウスやキーボードからの入力も優先的に処理されるため、画面データの転送中でも操作を受け付けるようになっています。

開発者が公開している測定結果によると、7MHzの68000を搭載したAmigaでは、640×256ドットのWorkbench画面全体を約0.6~1.0秒で転送できたとのこと。また、画面に変化がない場合の通信処理は約80~95ミリ秒となっています。

ただし、これらは開発者による測定結果であり、すべてのAmigaやネットワーク環境で同じ性能が得られることを保証するものではありません。

このほか、複数のAmigaをまとめて管理する機能も用意されています。通信には接続を保護する仕組みがあり、暗号化にも対応していますが、開発者はAmigaをインターネットに直接公開しないよう注意を呼びかけています。

『Amigent』はMITライセンスで公開されており、GitHubからソースコードや導入手順などを確認できます。

40年近く前のコンピューターを現代のPCから遠隔操作するだけでなく、AIにソフトウェアの導入や画面操作まで任せられるというのは、なかなか興味深い試みではないでしょうか。

via.Amiga-News

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