EverDriveシリーズの開発者であるKrikzz氏は2026年10月26日、ゲームボーイアドバンス用マルチカートリッジ『EverDrive GBA PRO』の開発者向けリソースをGitHubで公開しました。
今回公開されたのは、『EverDrive GBA PRO』のハードウェアにアクセスするためのライブラリやサンプルコード、PCとの通信に使用するツールなどです。さらに、同日付でリリースされた最新ファームウェアv26.1026では、PCからのROM起動にも対応しています。
●gba-pro-pub
https://github.com/krikzz/gba-pro-pub
●EverDrive GBA PRO公式製品ページ
https://krikzz.com/our-products/cartridges/everdrive-gba-pro.html
EverDrive-GBA PRO の開発者向けリソースをようやく公開しました。
開発用のサンプルコードや通信ツールを公開
『EverDrive GBA PRO』は、2025年12月末に発売されたゲームボーイアドバンス用のマルチカートリッジです。従来モデルにはなかったセーブステートやチート機能、太陽光・回転・動きセンサーへの対応など、さまざまな機能が搭載されています。
今回GitHubで公開された『gba-pro-pub』は、そうした製品を利用して独自のプログラムを開発するための資料をまとめたものです。
主な公開内容は以下の通りです。
- edio: SDカードやシリアルポート、メモリーなど、カートリッジのハードウェアにアクセスするためのサンプルROM
- edio-cmd: edioの動作をテストするためのUSBコマンドスクリプト
- edlink.py: 通信ツール『edlink.exe』を起動するためのスクリプト
- edlink.exe: PCとEverDrive間で通信するためのユーティリティ
これらの開発資料はMITライセンスで公開されています。ただし、今回公開されたのは開発用のサンプルコードやツールなどであり、『EverDrive GBA PRO』のファームウェア全体がオープンソース化されたわけではありません。
PCからROMを起動できる新ファームウェアも公開
今回の開発資料公開に合わせて、新たなファームウェアv26.1026もリリースされています。
このアップデートで追加されたのは、通信ツール『edlink』を利用してPC側からROMを起動する機能です。これにより、開発中のプログラムを実機で動かしながらテストすることが可能になります。
ただし、『EverDrive GBA PRO』にはUSBポートが搭載されていません。そのため、PCとの接続にはカートリッジに用意されているデバッグ用UARTポートを使用します。
実際に接続するには、921600ボーに対応したUSB-UART変換アダプターと、1.27mmピッチのピンヘッダ用アダプターが必要です。また、RXとTXの信号線を交差させて接続する必要があります。
GitHubにはデバッグポートの位置やピン配置を示した画像も公開されています。カートリッジには似た形状の端子がもうひとつあるため、接続時には取り違えないよう注意が必要です。
なお、ROMの起動にはファームウェアv26.1026と『edlink』v1.0.0.3以降が必要です。
もうひとつ注意しておきたいのが、通信速度の制限です。公式の更新履歴でも、転送速度が遅いため、小さなROMのテスト用途に限られることが説明されています。
そのため、PCから大量のゲームデータを高速に転送するような使い方を想定した機能ではありません。
一般的なユーザーにとっては直接利用する機会が少ないかもしれませんが、『EverDrive GBA PRO』を使った自作ソフトの開発や実機でのデバッグを行う人にとっては、選択肢が増えたことになります。
今後、こうした開発資料を利用してどのようなツールやソフトウェアが登場するのかも気になるところです。


















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