スーファミ実機を1080pでHDMI出力!『SuperSwitch HD』の価格と注文方法が明らかに

スーファミ実機を1080pでHDMI出力!『SuperSwitch HD』の価格と注文方法が明らかに

スーパーファミコンの実機からデジタル映像信号を取り出し、1080pのHDMI映像として出力できる改造基板『SuperSwitch HD』。海外のレトロゲーム情報サイトRetroRGBが2026年10月20日、本製品の価格と注文方法を紹介しました。基板の価格は150ドルで、開発者にメールで連絡することで注文できると案内されています。

『SuperSwitch HD』は、メガドライブ向けのHDMI改造基板『MegaSwitch HD』を手掛けたStanislav Parhomovich(スタニスラフ・パルホモビッチ)氏が開発したものです。2026年3月には動作する試作機が公開されていましたが、その後も開発が進められ、今回新たに購入に関する情報が明らかになりました。

●開発者公式サイト『SuperSwitch HD』
https://www.megaswitchhd.com/superswitch-hd

アナログ信号を経由せずに1080pのHDMI映像を出力!

『SuperSwitch HD』の大きな特徴は、スーパーファミコン本体の内部からデジタル映像信号を直接取り出していることです。

一般的にスーパーファミコンを現代のテレビにHDMI接続する場合、本体から出力されたアナログ映像信号を外付けのアップスケーラーなどでデジタル映像に変換する必要があります。しかし、この方法では元のアナログ信号に含まれるノイズや、信号の変換による画質への影響を受ける場合があります。

▲『SuperSwitch HD』のBoard-B。
▲『SuperSwitch HD』のBoard-A。

一方、『SuperSwitch HD』では、映像処理チップのPPU2やCPUのデジタルバスから信号を取得。FPGAを利用して映像処理に必要な機能の一部を再現し、1920×1080のHDMI映像を生成します。アナログ映像信号への変換を経由しないため、元の映像の輪郭を鮮明に保ちやすいというメリットがあります。

対応するアスペクト比は4:3と16:9で、画面の高さなども調整可能です。さらに、内部の映像バッファーを利用することで、ゲーム中に解像度が切り替わった場合でも、安定したHDMI信号を出力できるように設計されています。

なお、1080pというのはあくまでもHDMIから出力される映像の解像度です。スーパーファミコンのゲームそのものが1080pで描画されるわけではありません。

価格は150ドル! 追加の音声ボードにも対応

今回RetroRGBが紹介した情報によると、『SuperSwitch HD』の基板価格は150ドルです。本体側のデジタル音声をHDMIに統合する機能も含まれています。

また、追加の20ドルで『Audio ADC』というボードを利用することも可能です。こちらは、カートリッジ側から出力されるアナログ音声をデジタルに変換するためのもので、『スーパーゲームボーイ』のカートリッジ音声や、MSU-1を利用した追加音源などをHDMIで出力したい場合に必要となります。

注文方法については、開発者のメールアドレス「megaswitch.contact@gmail.com」に直接連絡する方式と案内されています。ただし、現時点では在庫状況や発送時期、日本への送料、支払い方法などの詳細は確認できていません。

対応するのは非1CHIP型のスーパーファミコン。取り付けには高度な技術が必要

気になる対応機種ですが、現時点では1CHIP型ではないスーパーファミコンおよび海外版SNESが対象となっています。ただし、該当するすべての基板で動作することが確認されているわけではないため、注文する際は事前に本体の基板リビジョンを確認した方がよさそうです。

また、『SuperSwitch HD』は、HDMIケーブルを接続するだけで利用できるような製品ではありません。本体を分解して内部に基板を組み込み、高度なはんだ付け作業を行う必要があります。

開発者が公開している2026年10月5日付の開発記録では、映像処理チップの一部のピンをマザーボードから取り外し、専用のフレキシブル基板にはんだ付けする工程も紹介されています。さらに、HDMI端子を取り付けるために本体の筐体加工が必要になる可能性もあります。

そのため、一般的なユーザーが気軽に取り付けられる製品とはいえませんが、オリジナルのスーパーファミコンを使い続けながら、アナログ映像信号を経由しないHDMI出力を実現できるという点は魅力的です。

複数のレトロゲーム機をHDMI接続したい場合は、外付けアップスケーラーの方が使い勝手やコスト面で有利になることもあります。一方、スーパーファミコンの実機で遊ぶことにこだわり、できるだけ鮮明な映像を楽しみたいという人にとっては、選択肢のひとつとなりそうです。

via.RetroRGB

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