ゲームボーイの『パズルボーイ』がZX Spectrumに移植! 128K版では画面分割のふたり対戦にも対応

ゲームボーイの『パズルボーイ』がZX Spectrumに移植! 128K版では画面分割のふたり対戦にも対応

1989年にゲームボーイ向けに発売されたパズルゲーム『パズルボーイ』(海外名『Kwirk』)を、ZX Spectrum向けに移植した『Kwirk ZX』が2026年10月17日に公開されました。開発を手掛けたのはkirby2000氏で、itch.ioにて無料でダウンロードできる非公式のファン作品として配布されています。

今回の移植版は、ZX Spectrumの48Kモデルと128Kモデルの両方に対応しています。原作のパズルやグラフィックなどを再現しているほか、128K版ではタイムアタック形式のモードや、画面を分割してふたりで競い合う対戦モードも楽しめます。

●Kwirk ZX by kirby2000(itch.io)
https://kirby2000.itch.io/kwirk-zx

ゲームボーイの『パズルボーイ』が8bitパソコンに登場

『パズルボーイ』は、1989年にアトラスから発売されたゲームボーイ向けのパズルゲームです。海外では『Kwirk』というタイトルで知られており、トマトのキャラクターを操作して迷路のようなステージを攻略していきます。

ゲームの目的は、ステージ内に配置されたブロックや回転式の障害物などを動かしながら、出口までの道を作ることです。ブロックを押して穴を埋めたり、障害物を回転させたりしながら進んでいきますが、一度押したブロックを引っ張って戻すことはできません。そのため、先の展開を考えながら慎重に動かしていく必要があります。

今回公開された『Kwirk ZX』は、1980年代に英国で登場した8bitパソコン「ZX Spectrum」向けに、こうしたゲーム内容を移植した作品です。

開発者によると、ゲームのルールやステージ構成、グラフィック、メニュー、音楽などはオリジナルのゲームボーイ版を参照し、ZX Spectrumで動作するように調整したとのこと。原作に用意されていた俯瞰表示と斜め表示の両方にも対応しており、プレイ中に切り替えることができます。

128K版ではタイムアタックや画面分割のふたり対戦も

『Kwirk ZX』には48K版と128K版が用意されており、それぞれ搭載されているゲームモードが異なります。

48K版で遊べるのは、原作のパズルを順番に攻略していく「Going Up」モードです。こちらには3段階の難易度に分かれた合計30フロアが収録されており、操作を間違えたときにひとつ前の状態に戻せるアンドゥ機能も利用できます。

一方、128K版では「Going Up」に加え、「Heading Out」と「VS」のふたつのモードが追加されています。

「Heading Out」は、ランダムに選ばれた部屋を攻略しながら、クリアタイムや得点を競うモードです。挑戦するコースは1~99部屋の範囲で設定でき、できるだけ素早くパズルを解いていくことが求められます。

さらに注目したいのが、ふたりで対戦できる「VS」モードです。こちらは画面を左右に分割し、ふたりのプレイヤーが同じパズルに同時に挑戦するというもの。先に2ラウンドを制したプレイヤーが勝利となります。

対戦時はキーボードやジョイスティックを使って操作できるため、1台のZX Spectrumでふたり一緒に遊ぶことが可能です。ただし、この対戦モードは128K版のみの機能となっています。

また、サウンド面でも両モデルに違いがあります。128K版ではAY音源を利用した音楽と効果音に対応している一方、48K版では本体のビーパーを利用して音を鳴らす仕組みとなっています。

無料でダウンロード可能。TAP形式などを収録

『Kwirk ZX』は、開発者のkirby2000氏がitch.ioで公開しており、現在ダウンロード可能です。配布されている「Kwirk_ZX.zip」には、ZX Spectrum向けのTAP形式のデータなどが収録されています。

128Kモデルや+2、+2Aではテープローダーから128K版のTAPファイルを読み込む方式となっており、48Kモデルでは「LOAD “”」コマンドを使用して読み込みます。また、エミュレーターですぐに起動できるSNA形式のスナップショットも用意されています。

なお、本作はオリジナル作品の権利者とは関係のない非公式のファン移植作品です。無料で公開されていますが、ダウンロード時に任意の支援金を設定することもできます。

ゲームボーイ向けに登場した『パズルボーイ』が、同じ8bit世代ながら設計の異なるZX Spectrumで楽しめるようになったのは興味深いところです。単にゲーム内容を移植するだけでなく、メモリー容量の異なるモデルに合わせて機能を作り分け、128K版ではふたり対戦まで実現している点も、今回の移植作品ならではの見どころといえるでしょう。

ABOUT US
アバター画像
retrogamer