自分だけのレトロゲームを作れる無料ツール『Bitiverse Studio』が登場! ドット絵や音楽、ゲーム処理までまとめて制作

自分だけのレトロゲームを作れる無料ツール『Bitiverse Studio』が登場! ドット絵や音楽、ゲーム処理までまとめて制作

Fortisq Studiosは2026年10月15日、レトロゲーム風の作品を制作できるWindows向けツール『Bitiverse Studio』を公開しました。ドット絵の作成からマップの構築、音楽や効果音の制作、ゲームの動作設定まで、ひとつのソフトで行えるのが特徴です。

本作は、1980年代のゲーム制作ソフトをイメージして開発されたツールです。プログラミングの知識がなくても、ブロックを組み合わせることでゲームの動作を設定できるため、初心者でもオリジナルのゲーム作りに挑戦できます。

基本ソフトに加えて11種類の拡張機能も無料で提供されており、公式サイトのitch.ioからダウンロードできます。

●Bitiverse Studio公式配布ページ
https://fortisq.itch.io/bitiverse-studio

●Exporter公式販売ページ
https://fortisq.itch.io/bitiverse-studio-exporter

●開発者による公開告知
https://fortisq.itch.io/bitiverse-studio/devlog/1708920/bitiverse-studio-is-out-a-1988-style-game-creator-made-in-2026

ドット絵からゲームの動作設定までひとつのソフトで完結!

『Bitiverse Studio』には、2Dゲームの制作に必要な機能がひと通り用意されています。

たとえば、スプライトエディターでは、ゲームに登場するキャラクターやアイテムなどのドット絵を作成することが可能です。また、マップエディターを使えば、キャラクターが冒険するフィールドやステージを作り上げることができます。

アニメーションの設定や音楽、効果音の制作機能も搭載されているため、別のツールを用意せずにゲームを作り進められるところも魅力です。

なかでも注目したいのが、ゲームの動作を設定する仕組みです。一般的なゲーム開発ではプログラムを書く必要がありますが、本作ではブロックを組み合わせることで、キャラクターの動作やイベントなどを設定できます。

作成したゲームは、その場で再生して動作を確認することが可能です。もちろん、より細かな処理を組み込みたい場合は、JavaScriptを使ったプログラミングにも対応しています。

さらに、TiledやLDtk、Asepriteといった外部ツールで作成したデータを取り込む機能も用意されています。

11種類の拡張機能も無料で利用可能!

もうひとつの特徴が、標準で付属する11種類の拡張機能です。

これらは「拡張ディスク」と呼ばれており、必要に応じて有効にすることで、ゲーム制作に使用できる機能が追加されます。

たとえば、パーティクルや物理演算を利用した表現、ライティングやCRT風の走査線エフェクト、戦闘システム、アイテム管理、会話イベント、敵キャラクターのAIなどに対応しています。

また、最大4人までのローカルマルチプレイ機能や、ダンジョンなどを自動生成する機能も含まれています。

レトロゲームファンにとって興味深いのが、「STOS Importer」が用意されている点でしょう。これは、かつてAtari STで利用されていたゲーム制作ソフト『STOS』のスプライトやマップ、音楽、画像などを取り込むための機能です。

このように、単純なアクションゲームだけでなく、さまざまなジャンルのゲーム制作に活用できる仕組みが整えられています。

1980年代のゲーム制作ソフトを思わせるレトロな世界観

『Bitiverse Studio』は、機能面だけでなく、その見せ方にもレトロゲームへのこだわりが感じられます。

公式サイトでは、1988年頃のパソコン雑誌に掲載されていた広告を思わせるデザインが採用されており、ソフトのパッケージやフロッピーディスクなども登場しています。

こうした演出は、1980年代のゲーム制作環境を再現しようとする開発者の遊び心によるものです。なお、パッケージやフロッピーディスクはイメージであり、実際に販売されているのはダウンロード版です。

開発者によると、本作はAtari ST向けのゲーム制作ソフト『STOS』の精神を受け継ぐことを目指したものだそうです。

当時のソフトが持っていた、思い立ったらすぐにゲームを作り始められる手軽さを、現代のPC環境で実現することを目標にしています。

ゲームの制作は無料! 単独で配布するには有料機能が必要

『Bitiverse Studio』の基本ソフトと11種類の拡張ディスクは無料で利用できます。ただし、制作したゲームを単独のWindows用アプリケーションや、ブラウザで動作するHTML5ゲームとして書き出すには、有料の「Exporter」が必要です。

Exporterの価格は19.95ドルで、これを導入することで、制作したゲームをWindows用の実行ファイルやHTML5形式で出力できるようになります。

また、itch.ioへのアップロードに適したZIPファイルを作成する機能も搭載。書き出したゲームは、ロイヤリティを支払うことなく無料配布や販売を行うことが可能です。

このほか、Steam向けの機能を追加する「Steam Release」や、3Dモデルからドット絵素材を生成する「Bitiverse 3D」、オンラインマルチプレイに対応する「Bitiverse Net」なども、それぞれ5.99ドルで販売されています。

64bit版Windowsに対応。公式チュートリアルも公開中!

『Bitiverse Studio』の対応環境は64bit版Windowsです。記事執筆時点で公開されているバージョンは0.4.4で、基本ソフトのインストーラーは約351MBとなっています。

利用する際にアカウント登録は必要なく、オフライン環境でもゲーム制作を行うことができます。

また、10月16日には、導入方法からスプライトやマップの作成、ゲーム処理の設定、拡張機能の使い方、完成したゲームの書き出しまでを紹介する全5本の公式チュートリアル動画も公開されました。

ゲームを遊ぶだけでなく、自分でも作ってみたい。そんな人にとって、気軽にゲーム開発の世界に触れられるツールといえそうです。

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