非公式PS Vita版『マリオストーリー』がついに最後までプレイ可能に!翻訳・テクスチャMODにも対応する最新ベータ公開

非公式PS Vita版『マリオストーリー』がついに最後までプレイ可能に!翻訳・テクスチャMODにも対応する最新ベータ公開

NINTENDO64用ソフト『マリオストーリー』をPS Vita向けに非公式移植するプロジェクト「Paper Mario Vita」が、大きな節目を迎えました。

開発者のkaziema氏は、2026年10月8日に公開した「Public Beta 0.6.0」で、初めてゲームを最初から最後までプレイできる段階に到達したと発表しました。

さらに、テキストの翻訳やフォント、テクスチャを変更できるMOD機能も新たに追加。翌10月9日には、その不具合を修正した「Public Beta 0.6.1」も公開されています。

●Paper Mario Vita Public Beta 0.6.1(最新版ダウンロード)
https://github.com/kaziema/pmvita/releases/tag/v0.6.1

●Paper Mario Vita Public Beta 0.6.0(更新内容)
https://github.com/kaziema/pmvita/releases/tag/v0.6.0

●Paper Mario Vita GitHub公式ページ
https://github.com/kaziema/pmvita

ついに『マリオストーリー』を最後まで遊べる段階に!

「Paper Mario Vita」は、NINTENDO64で発売された『マリオストーリー』をPS Vitaで動作させることを目指した非公式の移植プロジェクトです。

本作は、NINTENDO64版のプログラムを解析したプロジェクトをベースに開発されており、単純にエミュレーター上でゲームを動かすのではなく、PS Vita向けに移植しているのが特徴です。

これまでもベータ版が公開されていましたが、ゲームの進行中にクラッシュする問題や、一部のグラフィックが正しく表示されない不具合などが残されていました。

今回のPublic Beta 0.6.0では、こうした問題の修正が進められ、開発者が初めて全編をプレイ可能になったと報告しています。

具体的には、Flower Fieldsでウォーターストーンを配置した後に発生するクラッシュや、Shiver City、Shiver Mountainで雪が黒い点として表示される問題、Crystal Palaceの階段が正しく描画されない問題などが修正されました。

このほか、花のテクスチャやキノピオハウスの毛布、画像付きメッセージウィンドウなど、細かな表示上の不具合にも手が加えられています。

もちろん、今回の発表はすべての不具合が解消されたことを意味するわけではありません。それでも、ゲームを最後まで進められる段階に到達したことは、プロジェクトにとって大きな前進といえそうです。

翻訳やフォント、テクスチャを変更するMODにも対応

Public Beta 0.6.0では、ゲームをカスタマイズできるMOD機能も新たに追加されました。

対応するのは、関連プロジェクト「PaperBoat」向けに作られた「.o2r」形式のMODです。現時点では、以下の3種類がサポートされています。

  • テキストの翻訳MOD
  • フォント変更MOD
  • テクスチャパック

これにより、ゲーム内の文章を別の言語に変更したり、グラフィックの一部を差し替えたりといった楽しみ方が可能になります。

MODの導入方法も比較的シンプルです。対応する「.o2r」ファイルをPS Vita内の「ux0/papership/mods」フォルダーにコピーすることで、起動時に読み込まれる仕組みです。

また、翻訳MODに含まれていない部分については元のゲームデータが使用されるため、一部だけ翻訳されたMODにも対応しています。

ただし、すべてのMODが利用できるわけではありません。現時点ではテクスチャパックに含まれるキャラクタースプライトや背景画像の差し替えには対応しておらず、PS Vitaのメモリー容量を超える大きな画像は自動的に縮小されます。

なお、翻訳MODへの対応が追加されたものの、完全な日本語化が実現しているかどうかは確認できていません。

最新版0.6.1ではテクスチャMODの不具合を修正

10月9日に公開されたPublic Beta 0.6.1では、新たに追加されたMOD機能のうち、テクスチャの読み込みに関する不具合が修正されました。

開発者によると、翻訳やフォントなどのMODは正常に機能していたものの、テクスチャの読み込みに問題があったとのことです。

今回の更新によって、その不具合が修正されています。また、今後はさらに対応するMODの種類を増やしていく計画もあるようです。

なお、今回の更新も引き続きパブリックベータ版という位置付けです。場面切り替え時の処理の引っかかりや、一部の演出がワイド画面に対応していない問題などが残されており、今後も改良が続けられる見込みです。

プレイには改造済みPS Vitaとゲームデータが必要

Paper Mario Vitaは、一般的なPS Vitaにそのままインストールできるソフトではありません。

利用するには、あらかじめ自作ソフトを実行できる環境を構築したPS Vitaと、VitaShellなどのツールが必要です。

GitHubではVPK形式のインストールファイルが公開されていますが、ゲーム本体のROMデータは含まれていません。そのため、対応する北米版『Paper Mario』のゲームデータを、自分で正規に入手したソフトから用意する必要があります。

また、ベータ版の更新時にはセーブデータのバックアップが推奨されています。

全編プレイ可能になったとはいえ、動作の安定性や処理速度など、まだ検証が必要な部分も残されています。しかし、PS Vitaで『マリオストーリー』を最後まで遊べる段階に到達したことに加え、MODによるカスタマイズにも対応したことで、今後の展開がますます楽しみなプロジェクトとなってきました。

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