MiSTer FPGA向けNMK16コアに『ガンネイル』追加――音楽停止問題と縦画面設定も即日修正

MiSTer FPGA向けNMK16コアに『ガンネイル』追加――音楽停止問題と縦画面設定も即日修正

kuzearcade氏が開発を進めているMiSTer FPGA向けの非公式アーケードコア「NMK16」に、『GunNail(ガンネイル)』用の実機向けビルドが追加されました。2026年9月9日にRBFとMRAが公開され、MiSTer上で利用できるようになっています。

さらに翌9月10日には、『ガンネイル』で音楽が途中から停止する問題が修正されたほか、縦画面の向きを選択できる「Vert 90」設定なども追加されました。新しいタイトルへの対応だけではなく、実際に遊ぶうえで重要な問題が短期間のうちに改善されています。

●Arcade-NMK16_MiSTer GitHubリポジトリ
https://github.com/kuzearcade/Arcade-NMK16_MiSTer

『ガンネイル』用の実機向けビルドが公開

今回更新された「Arcade-NMK16_MiSTer」は、NMKが開発し、UPLやテクモ、バンプレストなどでも使用された、68000ベースのアーケード基板群をMiSTer FPGA上で再現するプロジェクトです。リポジトリ自体は9月2日に作成されており、『超時空要塞マクロスII』や『サンダードラゴン2』などの実機向けビルドは、今回の更新以前から公開されていました。

9月9日23時26分ごろには、『ガンネイル』を実機上で動作させるための「Gunnail.rbf」が追加されました。あわせて、通常版にあたる「GunNail (28th May. 1992)」とロケーションテスト版のMRAも公開されています。

『ガンネイル』用コアでは、NMK004サウンドMCUやNMK-215プロテクションMCU、ふたつのNMK214などが実装されています。開発者によると、実機上の静止画とMAMEによるシミュレーション結果を比較し、表示の一致なども確認したとのことです。

音楽が途中で止まる問題をTLCS-90コア側で修正

公開直後の『ガンネイル』用コアには、プレイ中に音楽の更新が止まり、BGMが正常に継続しなくなる問題が残されていました。調査の結果、NMK004などで使用されているTLCS-90 CPUコアに、演算フラグやレジスターへの書き戻しに関するふたつの不具合が見つかったといいます。

9月10日16時56分ごろに公開された修正では、8ビットのINC/DEC命令でXCFフラグが設定されない問題と、SET/RES命令の一部で演算結果がレジスターへ書き戻されない問題が解消されました。修正後には『ガンネイル』と『Rapid Hero』のRBFが再ビルドされ、DE10-Nano実機上で40秒間のゲームプレイ中、音楽が継続して再生されることが確認されています。

ただし、あらゆる場面や環境における完全な動作が保証されたわけではありません。今後も検証や調整が加えられる可能性がある点には注意が必要です。

縦画面を90度と270度から選択可能に

続く9月10日17時49分ごろの更新では、縦画面ゲーム向けの表示設定も拡張されました。これまで用意されていた横表示と「Vert 270」に加えて、反対方向へ回転させる「Vert 90」が新たに選択できるようになっています。

縦向きモニターは設置方向によって正しい回転方向が異なるため、90度と270度の両方を選べることで、筐体やディスプレイの設置環境に合わせやすくなります。この更新にともない、Gunnail、Macross2、Rapheroの三つのRBFが再ビルドされました。

Macross2系には、横画面を180度回転させる「Flip screen」設定も追加されています。また、その後の更新で縦画面ゲーム側にもFlip screen設定が拡張され、Macross2系ではオート連射機能も利用可能になりました。

現在実機向けに公開されているのは三系統

記事執筆時点で、MiSTer実機向けのRBFが公開されているのは「Macross2」「Raphero」「Gunnail」の三系統です。Macross2では『超時空要塞マクロスII』『サンダードラゴン2』『Big Bang』、Rapheroでは『Rapid Hero』『Arcadia』、Gunnailでは『ガンネイル』用のMRAが用意されています。

一方、リポジトリ内の一覧やシミュレーション用ファイルに名前が掲載されているゲームが、すべてMiSTer実機で利用できるわけではありません。一部のタイトルはシミュレーション段階にとどまっており、実機向けRBFが公開されているタイトルとは区別する必要があります。

RBFとMRAをMiSTerのSDカードに配置

導入する場合は、リポジトリの「releases」フォルダーから対応するRBFとMRAを入手します。RBFはMiSTerのSDカード内にある「_Arcade/cores」へ、MRAは「_Arcade」へ配置します。

ゲームのROMデータはリポジトリに含まれていません。MRAで指定されているMAME形式のZIPファイルを、利用者自身が合法的な方法で用意し、「games/mame」フォルダーへ配置する必要があります。

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