ModRetroの『M64』はどんなマシンなのか? 2026年3月現時点で分かっている情報まとめ

ModRetroの『M64』はどんなマシンなのか? 2026年3月現時点で分かっている情報まとめ

VRブームを牽引した、Oculus VR創業者としても知られるパルマー・ラッキー氏率いるModRetro。同社がゲームボーイカラー互換機の『Chromatic』に続く製品として発売を予定しているのが、NINTENDO64互換機の『M64』です。

●『M64』公式サイト
https://modretro.com/pages/m64

この『M64』の存在がほのめかされたのは、今から1年前の2025年3月18日。その後、2025年7月24日に正式に発表されています。マシンとしては、Analogue社のNINTENDO64互換機『Analogue 3D』と同様に、FPGAと呼ばれる技術で当時のマシンを再現しているのが最大の特徴です。

ということで、現時点でわかっているマシンの特徴をまとめておきたいと思います。

『M64』ヒストリー(2025年3月~2026年3月)

●2025年3月18日にパルマー・ラッキー氏がXで唐突に予告

M64? ModRetroがNINTENDO64関連デバイスを予告か

●2025年7月24日にNINTENDO64互換機『M64』を正式発表

パルマー・ラッキーのModRetroがNINTENDO64互換機『M64』をオリジナルの本体価格と同額で発売すると発表。早期割引価格の待機リストも受付中

●2025年10月19日に外観イメージの画像を初公開

パルマー・ラッキー氏率いるModRetroのNINTENDO64互換機『M64』の外感イメージが公開?

●2025年11月25日に『M64』が初期生産段階に入る

ModRetroのNINTENDO64互換機『M64』が初期生産段階に

●2025年11月30日(ブラックフライデー)に、本体カラーとコントローラーを発表

ModRetro、NINTENDO64互換機『M64』の本体カラーとコントローラーを公開

●2026年1月27日に『M64』の初期生産がほぼ完了

FPGAベースのNINTENDO64互換機『M64』の初期生産がほぼ完了。4色展開で数ヵ月後より出荷が開始

●2026年2月中旬よりレビュワー向けに初期生産ユニットが送られる

リリース間近か? ModRetroのNINTNENDO64互換機『M64』がプレスレビュー用に届き始める。Wi-Fi接続によるアップデートにも対応

FPGAはAMD製でカラーバリエーションは4色で展開

現時点では発売日は明らかになっていないものの、早期割引価格は199ドルで販売。これは当時のNINTENDO64と同じ価格で発売するという意図から付けられた値段ですが、それ以降は値上がりすることが考えられます。

ちなみに、NINTENDO64が発売された当時の199ドルというのは、現在の価格に合わせると410ドル(約6万5000円)ほどになるとのこと。また、ライバルの『Analogue 3D』も初回の販売価格は249.99ドルでしたが、現在は269.99ドルに値上がりしています。

最近はトランプ関税やAI需要によるメモリーの高騰、あるいは戦争などの影響も考えられますが、こうしたマシンの価格が安定しない状況にあります。しかし、このような値段の変化については、同社が負担すると発表されています。

本機に搭載されているFPGAは現時点で詳細はわからないものの、AMD製を採用。『Analogue 3D』がインテル製の『Cyclone 10 10CX220 FPGA』が搭載されていることを考えると、内部に採用されているチップレベルでもバチバチにやりあっているように見えます。

昨年11月にパルマー氏が「1年後」というメッセージを発表したことから、発売は今年の秋頃になると思われていましたが、もしかしたらそれよりも早くなる可能性もあります。

カラバリでも新しい商法を採用

本体のカラーバリエーションは、現時点でパープルとグリーン、ホワイト、レッドの4色で展開されます。こちらも簡単にシェルの交換が行えるようになっているので、飽きたら別の色に変更するということも可能です。

ここでも面白いのはライバルとの差。『Analogue 3D』は、初回の本体配送直後からカラーバリエーションを連発したことも影響してか、最新の『Prototype Limited Editions』は今でも売れ残っている状態です。こうした商法とも異なる手法を採用しているのは面白いところですね。

▲あまり人気のない『Analogue 3D』のカラバリは、さらに値段が高い299.99ドルで販売中。

底面にスロットはなし! 右のダイヤルでメニューの操作が可能

本体の外観ですが、オリジナルのNINTENDO64と比較するとひと回りほど小ぶりなサイズになっています。前面には4つのコントローラーポートが設置されており、有線で接続するとその周りがLEDで光るというギミックも搭載。Bluetoothなどのワイヤレスで接続したときは紫色に光るようになっているため、どのコントローラーポートが使用中なのかも視覚的にわかるようになっています。

本体の左に付いている大きなボタンは電源用で、1回押すと電源が入り2回押すとオフになります。ユニークなのは、右側に配置されているジョグダイヤル。こちらは押すことでメニューが呼び出せるようになっています。ダイヤルを回すことで項目の選択ができるので、コントローラーを使用せずに本体の設定が行えます。

ちなみに、現在レビュワー向けに送られているマシンはプロトタイプの状態ですが、現時点ではメニューを呼び出してもゲームが一時停止にならないとこのこと。おそらくリリース時点では修正されると思われます。

▲ジョグダイヤルは本体の設定につかうもの。

ワンタッチでカセットの取り出しができる?

カセットスロットの後ろ側に付けられているのは、なんと取り出しボタンです。こちらを押すことで、かなり勢いよくカセットが飛び出す仕組みになっています。たいしたことないと思われるかもしれませんが、片手でサクッと取り出せるのはなかなか利便性がいいかもしれません。

これは何に使うかはよくわからないものの、カセットスロットのフタは開けっぱなしの状態で固定することもできます。

▲「ModRetro」のロゴが書かれている部分が取り出しボタン。

背面側には電源用のUSB Type-CポートがひとつとHDIMポート、そしてUSB Type-CポートがふたつとmicroSDカードスロットが設置。底面側にはとくにスロット類は付いていないため、『64DD』には非対応だと思われます。

この本体とは別に、オリジナルのコントローラーに見た目が近い金属製背面Tridentコントローラーも発表されています。これが本体と同時発売なのか同梱なのかなんなのかはわかりませんが、もう少し続報を待ちたいところですね。

いきなりWi-Fiでファームのアップデートにも対応

映像出力は720p(HD)、1080p(フルHD)、2160p(4K)から選べるようになっています。といっても、それぞれで映像が大きく変化するというわけではないようです。映像面ではほかにも、ピクセルの鮮明度と画面の動きが変化する「インテジャースケーリング」と「バイリニアスケーリング」のふたつが選べるようになっています。

簡単にいうと、「インテジャースケーリング」はシャープな映像で動きはブロック状になります。一方、「バイリニアスケーリング」は動きは滑らかになるものの、映像はややぼやけた感じになります。どちらがいいかはあくまでも好みの問題なので、好きな方を選ぶといいでしょう。

もうひとつ、大きなポイントがWi-Fiで本体のファームウェアがアップデートできるところ。実は『Analogue 3D』でも同じようなことができるハズなのですが……リリースから4ヵ月ほどたった現在でもまだその機能は解放されていません。

『M64』で今後実装される予定のウェイティングリスト

2月下旬よりレビュワー向けに送られたプロトタイプには、本体と一緒に今後実装予定のリストも付属していました。そちらには、以下の14項目が記載されていました

  1. オーバークロック
  2. 内蔵コントローラーパック
  3. Chromaticのビデオパススルー
  4. Chromaticのトランスファー パック
  5. ゲーム内通知
  6. コンソールLEDカラーのカスタマイズ
  7. サードパーティ製 Bluetooth コントローラーのサポート拡大
  8. より幅広いHDMI入力互換性
  9. EverDrive-64 X5およびX7の互換性
  10. SummerCart 64の互換性
  11. メニュー内サウンドエフェクト
  12. ビデオ処理、エフェクト、フィルター
  13. カートのホットスワップとリセットオプションの切り替え
  14. 半透明のビデオ設定メニュー

このうち、3番目と4番目に関しては、おそらくく『Chromatic』と『ポケモンスタジアム』シリーズでゲームボーイのソフトを呼び出せるようにするというものだと思われますが、ほかのゲームボーイのソフトも同様に『M64』経由でディスプレイなどに映像出力できるようになるのかはわかりません。

ざっくりと現時点で分かっている情報をまとめてきました。今後さらなる情報も追加で公開されていくと思いますが、そちらも楽しみに待ちましょう。

ABOUT US
アバター画像
retrogamer