出荷開始間近? ディスクのゲームにも対応した初のモジュール式レトロゲーム互換機『POLYMEGA』

海外版ファミコンのNESやスーパーファミコン、PCエンジン、メガドライブなど、従来までの互換機にあったものに加えて、PlayStation、サターン、Neo Geo CD、TurboGrafx-CD、メガCDという、ディスクメディアにも対応したことで話題を呼んだモジュール式レトロゲーム互換機の『POLYMEGA』

当初は2019年初頭に発売予定だったが、昨年12月8日に更新された公式ニュースでパイロット版の生産に入った報告が行われた。すでに2019年初夏より準備が行われており、ようやく12月に入って開始されたことになる。

『POLYMEGA』には全体で100以上のパーツがあるため、それらを丹念にチェックするのにも時間が掛かってしまうのだろう。すでに予約注目は受付中だが、少なくとも2020年2月末から配送が開始される予定である。

英語やフランス語、スペイン語、ポルトガル語、韓国語、中国語、日本語など15の言語に対応する予定である。これらはゲーム機のインターフェイスの話しで、当然のことながらゲーム内の説明などはその作品に依存する。

ベースユニットだけでもプレステ1やPCエンジン、メガCDにNeo Geo CDが遊べるほか、4つのモジュールセットが用意されている。これにより、北米版メガドライブとPCエンジン、北米版のスーパーファミコンと北米版のファミコンがプレイ可能に。ちなみにコントローラーはカートリッジ接続モジュールとセットになっている。

出荷開始間近? ディスクのゲームにも対応した初のモジュール式レトロゲーム互換機『POLYMEGA』
▲『POLYMEGA』の対応機種。これだけでもすごい数だ。

なによりも注目なのが、リージョンフリーで遊べることだ。これにより、どの国で発売されたゲームか意識することなくプレイ可能になる。さらに、『レトロフリーク』のように、自分がすでに所有しているゲームを本体にインストールしてプレイすることもできる。


本体と別売りの各モジュールだが、「TURBOモジュールセット」にはTurboGrafx-16(北米版)、Turbo Duo(北米版)、PCエンジン(日本版)、SuperGrafx (日本版)、PCエンジンDuo(日本版)が利用可能になる。

また、ゲームを持っていなくとも『モトローダー(NA/日本版)』、『モトローダーII(日本版)』、『ダブルダンジョン(NA/日本版)』、『改造町人シュビビンマン2新たなる敵(NA/日本版)』、『どらごんEGG!(日本版)』といった5つのゲームがプリインストールされている。

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▲PCエンジン系の 「TURBOモジュールセット」 。

「MEGAモジュールセット」には、Genesis / 32X (北米版)、メガドライブ(PAL)と日本版のメガドライブがプレイ可能になる。こちらには、『ティンヘッド(NA版)』、『トップレーサー2(日本版)』、『ソード・オブ・ソダン(NA版)』、『 ブレイブバトルサガ ( 太空戰士 魔法戰士 )(NA版)』、『ウォーターマージン(NA版)』の5本がプリインストールされている。

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▲メガドライブ系の 「MEGAモジュールセット」 。

「SUPERモジュールセット」には、スーパーファミコンの北米、PAL、日本版がそれぞれプレイ可能に。収録されているタイトルは、『Dragon View (NA版)』、『Legend (NA版)』、『Gourmet Warriors (NA版)』、『Push-Over (PAL版)』、『スーパードラッケン(日本版)』、『トップレーサー2 (日本版)』、『美食戦隊 薔薇野郎(日本版)』の7本。

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▲ スーパーファミコン系の「SUPERモジュールセット」 。

「POWERモジュールセット」には、北米と日本のファミコンがプレイ可能になる。こちらには、いずれもNA版の『8 Eyes』、『Nightshade』、『Target: Renegade』、『Power Punch II』、『Treasure Master』の5本が収録されている。

※現在こちらのモジュールは日本のファミコンのカートリッジは非対応で、北米のNESとPAL版のみ対応。

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▲ファミコン系の 「POWERモジュールセット」 。

もちろんベースユニットにもゲームがプリインストールされている。こちらには、『40ウィンクス(PS1:NA版)』、『バイパー(PS1:PAL版)』、『アイアンコマンドー(SNES – NA版)』、『トップレーサー(SFC:日本版)』、『レスキュー:大使館ミッション(NES:NA版)』、『バトルスクアドロン(ジェネシス– NA版)』の6本がすぐにプレイ可能だ。

出荷開始間近? ディスクのゲームにも対応した初のモジュール式レトロゲーム互換機『POLYMEGA』

全部入りは約8万円!?

すべてのモジュールとコントローラーがセットになった『POLYMEGA™ BUNDLE – ULTIMATE』は、649.99ドルで予約を受付中だ。日本への送料は80ドルかかるため、729.99ドル(約7万9000円)ほど必要だ。

別売りのコントロラー無し&モジュール全部入りの『POLYMEGA™ BUNDLE – DELUXE』は、499.99ドルで予約受付中で、こちらは579.99ドル(約6万3000円)となっている。悩ましいところだが、お金に余裕があるなら今すぐ注文しておきたいアイテムである。

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■Polymega™公式サイト
https://www.polymega.com/

ABOUT US
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高島おしゃむ
ライター/編集者。コンピューターホビー雑誌「ログイン」の編集者を経て、1999年よりフリーに。 現在はゲームやホビー、IT、XR系のメディアを中心に、イベント取材やインタビュー、レビュー、コラム記事などを執筆しています。