スペインのセガファンのチームが、メガドライブ(ジェネシス)とマスターシステム、SC-3000、SG-1000、セガサターン、ドリームキャストを動かすことができる互換機『SuperSega』を発表し世界中で大きな話題を呼びましたが、それについての続報が海外メディアのTime Extensionに掲載されていました。
この『SuperSega』は、Virtex Ultrascale+ FPGAチップを搭載したマシンで、セガの様々なハードを1台で再生することができる互換機です。同プロジェクトの広報を務めるクリスティーナ・ブルゲス氏によると、三角屋根のようなデザインになっているのは、マスターシステムから互換機の構想が始まったのが理由とのこと。

また、当初の発表から省略されていたスーパー32XとメガCDもプレイ可能ではあるものの、スーパー32Xを遊ぶときはオリジナルのハードが必要であることも明らかにしています。
もうひとつ、多くの人が疑問に感じていたのはドリームキャストの対応です。こちらはVirtex Ultrascale+ではドリームキャストの動作をエミュレートすることができる100K~200Kのロジックセルがあり、実際にいくつかのゲームは稼働中であるといいます。

しかし、ドリームキャストが採用していた独自のフォーマットを読み込むことができるGD-ROMドライブについては、チームはまだ調査中であると述べています。「GD-ROMのディスクを読み込める光学ドライブはいくつかありましたが、それが使えるかどうかはわかりません」とクリスティーナ氏はいいます。それに加えて、「たとえ互換ドライブが使えないとしても、ユーザーはDVDドライブかSDカードから自分のISOをメモリにロードできるでしょう」とも付け加えています。

気になるハードの価格に関しては、価格は400~450ドル程度を目指しており、現在セガに連絡をとっており、そちらでライセンスのゲームが取得できた場合や、GD-ROM互換の光学ドライブ、内蔵SSDなどを含めた場合は、もう少し価格が上がる可能性もあります。

現在はまだプロトタイプのボードを開発中であるためリリース日を決定するのは難しいものの、プロトタイプボード自体は9月~10月には完成する予定。その後FPGAコアの完成を目指し、さらにGUIを作り込んでいく予定になっています。今月末には資金調達のためのキャンペーンを実施するか、あるいは別の手段で資金を調達したいと考えており、まだまだ多くの作業が残っているようです。
いずれにせよすぐに手に入るという状況ではなさそうなので、今後の続報も楽しみに間違いですね。
via.Time Extension