PS VitaでドリームキャストのVMUセーブを管理・変換! 「Apollo Save Tool」v2.4.0公開

PS VitaでドリームキャストのVMUセーブを管理・変換! 「Apollo Save Tool」v2.4.0公開

開発者のbucanero氏は2026年10月17日、PS Vita向けセーブデータ管理ツール「Apollo Save Tool」の最新バージョンとなるv2.4.0を公開しました。今回のアップデートでは、新たにドリームキャストのビジュアルメモリ(VMU)のイメージファイルに対応。PS Vita上でドリームキャストのセーブデータを管理したり、異なる形式に変換したりできるようになりました。

「Apollo Save Tool」は、PS Vita本体でゲームのセーブデータを管理できる非公式のHomebrewアプリです。これまでもPS VitaやPSP、初代プレイステーションのセーブデータに対応しており、バックアップやインポート、エクスポートのほか、セーブデータの復号やパッチの適用など、さまざまな機能を備えています。

今回のアップデートでは、そこにドリームキャストが加わったことで、さらに幅広いゲーム機のセーブデータを扱えるようになりました。

●Apollo Save Tool v2.4.0(GitHub Releases)
https://github.com/bucanero/apollo-vita/releases/tag/v2.4.0

●Apollo Save Tool公式GitHub
https://github.com/bucanero/apollo-vita

ドリームキャストのVMUイメージからセーブデータを取り出せる!

今回追加された最大の特徴は、ドリームキャストのセーブデータを保存する「VMU」のイメージファイルを扱えるようになったことです。

VMUは、ドリームキャストで使用されていた液晶画面付きのメモリーカードです。ゲームの進行状況などを記録できるほか、対応タイトルではVMU単体でミニゲームを遊べるといった特徴もありました。

今回のv2.4.0では、このVMUのデータをまとめたイメージファイルを読み込み、その中に保存されているゲームのセーブデータを一覧表示できるようになりました。

さらに、セーブデータを個別に取り出すエクスポート機能や、外部からセーブデータを追加するインポート機能、不要なデータを削除する機能にも対応しています。

これにより、たとえばVMUイメージに保存されている特定のゲームのセーブデータだけを取り出してバックアップしたり、別のVMUイメージにデータを追加したりといった管理作業が可能になります。

VMUの形式変換にも対応! Flycastのセーブデータも自動検出

対応するVMUイメージの形式は、.BIN、.DCM、.VMUの3種類です。このうち、一般的なRAW形式の.BINと、Nexus形式の.DCMについては相互に変換する機能も用意されています。

また、VMUイメージ内の個別のセーブデータについては、.DCIおよび.VMI/.VMS形式でのインポートとエクスポートに対応しています。

こうした機能を利用することで、異なるツールやエミュレーターで使用するセーブデータを整理したり、対応形式に合わせて変換したりといった使い方が考えられます。ただし、すべてのゲームや環境での互換性が保証されているわけではないため、変換前には元のファイルをバックアップしておくと安心です。

さらに、ドリームキャストのエミュレーター「Flycast」で使用されているVMUイメージを自動検出する機能も追加されました。公式READMEによると、通常のVMUイメージは<uma0/imc0/xmc0/ux0>:data/DC/VMU/に配置することで認識されます。

一方、PS Vita版Flycastについては、ux0:data/flycast/data/やux0:data/flycast/に保存されたVMUイメージも検出対象となっています。

これにより、PS Vita上でFlycastを利用している場合も、VMUイメージをApollo Save Toolから管理しやすくなっています。

PSPのセーブデータ復号機能なども追加

今回のアップデートでは、ドリームキャスト関連以外にも、いくつかの機能追加や修正が行われています。

セーブデータにパッチを適用する仕組み「Apollo Patch Engine」はv3.0.0となり、PSP用ソフト『メタルギアソリッド ピースウォーカー』のセーブデータ復号に対応しました。また、PS Vita用ソフト『DEAD OR ALIVE 5 PLUS』のセーブデータ復号機能も追加されています。

さらに、PSP用ソフト『パタポン3』向けのチェックサム処理にも対応。チェックサムとは、データに誤りや変更がないかを確認するために使用される値のことで、セーブデータの編集などに関わる仕組みのひとつです。

このほか、初代プレイステーションの仮想メモリーカードに関する軽微な問題や、更新後に仮想メモリーカードを再読み込みする際に発生していた不具合なども修正されています。

Apollo Save Tool v2.4.0はGitHubで公開中

「Apollo Save Tool」v2.4.0は、開発者のGitHub Releasesページからダウンロードできます。配布されているVPKファイルをPS Vitaにインストールすることで利用できますが、導入にはHomebrewアプリを実行できる環境が必要です。

なお、今回追加されたドリームキャスト関連の機能は、あくまでもVMUのイメージファイルを管理するものです。ドリームキャスト実機のVMUをPS Vitaに直接接続して、データを読み書きできるようになるわけではありません。

それでも、PS VitaやPSP、初代プレイステーションに加えて、ドリームキャストのセーブデータまでひとつのツールで管理できるようになったのは興味深いところです。特に、エミュレーターを利用している人や、昔のゲームのセーブデータを整理・保存しておきたい人にとって、便利なアップデートといえそうです。

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