Wii U向けゲームをWindowsで動作させるための新たな取り組みが進められています。開発者のMindstormman氏が、Wii U版『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』をWindows向けに再コンパイルし、「ほぼ問題なくプレイできるように見える」段階まで動作していることを報告しました。
ただし、現時点では一般公開されておらず、性能面にも大きな課題が残されています。
Wii U版BotWがWindows上で「ほぼプレイ可能」に
今回の報告を行ったMindstormman氏は、Wii U向けゲームをx86環境向けに変換する汎用的な仕組みを開発しています。
そのテスト対象のひとつとなっているのが、Wii U版『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』です。
同氏によれば、まだいくつかの不具合を修正している段階ではあるものの、BotWについては「seems to be completely playable(完全にプレイ可能に見える)」状態まで動作しているとのことです。
公開された画像からも、Windows上でWii U版BotWが実際に起動している様子を確認できます。
『マリオカート8』や『Splatoon』などでも開発中
興味深いのは、今回の仕組みがBotW専用に作られたものではないという点です。
開発者はWii Uゲーム全般を対象にした汎用的な仕組みとして開発を進めており、現時点では以下のタイトルについて処理を進めているとしています。
・『スーパーマリオ 3Dワールド』
・『マリオカート8』
・『New スーパーマリオブラザーズ U』/『New スーパールイージ U』
・『Splatoon』
・『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』
今後開発が進めば、BotW以外のWii Uタイトルでも同様の方法を利用できる可能性があります。
現時点の性能はかなり低い
一方で、現状では快適に遊べる状態になったというわけではありません。
Cemuなどのエミュレーターと比較した性能について質問された開発者は、現在のパフォーマンスについて「abysmal(ひどい)」と表現しています。
現在はパフォーマンス改善にも取り組んでおり、将来的にはWii Uエミュレーター「Cemu」より高速に動作させることを目標にしているとのことです。
あくまでもこれは今後の目標であり、現時点でCemuより高速に動作しているという意味ではありません。
エミュレーターとは異なるアプローチ
今回の今回の取り組みは、CemuのようにWii Uのハードウェア環境をPC上で再現するエミュレーターとはアプローチが異なります。
Wii U向けに作られたプログラムをあらかじめPCのx86環境で実行できる形へ変換し、Windows上で動作させようというものです。
こうした「Recomp(再コンパイル)」を利用したPC向けプロジェクトは近年さまざまなゲームで登場していますが、今回はBotWだけではなく複数のWii Uタイトルを扱える汎用的な仕組みとして開発されているところがポイントです。
GitHubでの公開は安定してから
なお、今回のプロジェクトは記事執筆時点では一般公開されていません。
開発者は、十分に安定した状態になったと判断した段階でGitHubリポジトリを公開する予定だと説明しています。
そのため、現在は一般ユーザーがダウンロードしてBotWを試せる状態ではありません。
まだ開発途中で性能面にも課題が残されていますが、Wii Uタイトルをエミュレーターとは異なる方法でWindows上に持ってくる取り組みとして、今後の進展が気になるプロジェクトになりそうです。















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