ゲームキューブ用『Swiss v0.6r2119』公開! 新しいHomebrewを240p/288pで出力可能に

ゲームキューブ用『Swiss v0.6r2119』公開! 新しいHomebrewを240p/288pで出力可能に

ゲームキューブ向けのHomebrewランチャー/ユーティリティ「Swiss」の最新版となる「Swiss v0.6r2119」が、2026年9月25日に公開されました。今回のアップデートでは、新しくビルドされたlibogc2アプリケーションを対象に、汎用的な240p出力へ対応したことが大きなポイントとなっています。Swissのビデオモードを240pまたは288pに設定することで、この機能を利用できます。

ただし、今回追加されたのは既存のゲームキューブ用ゲームをすべて240p化するような機能ではありません。対象となるのは、今回の仕組みに対応した「新しくビルドされたlibogc2アプリケーション」です。そのため、ゲームキューブで動作するHomebrewをCRTなどの240p環境で利用したいユーザーにとって、選択肢が広がるアップデートといえそうです。

●Swiss v0.6r2119 リリースページ(GitHub)
https://github.com/emukidid/swiss-gc/releases/tag/v0.6r2119

Homebrewアプリを240p/288pで表示可能に

「Swiss v0.6r2119」では、Swiss Video Modeに「240p」と「288p」が新たに追加されています。対応するlibogc2アプリケーションを起動した場合、この設定を引き継ぐことで240p表示を利用できる仕組みです。リリースノートでは、この機能について「universal 240p support」と表現されています。

ブラウン管テレビなどで低解像度の映像を楽しんでいるユーザーにとって、240pを直接選べることは注目したいポイントです。特にレトロゲーム風のHomebrewや低解像度を前提としたコンテンツでは、480i表示とは異なるCRTらしい見え方を活かせます。288pについても選択できるため、用途や映像環境に応じた設定が可能になりました。

一方で、Swissそのもののユーザーインターフェイスについては、240pでは現時点で文字などがあまり読みやすくないと開発者が説明しています。対して288pについては「quite decent」とされており、比較的良好に表示できるとのことです。240pはHomebrewアプリを実行するときに利用し、Swiss上での操作性については表示環境に合わせて使い分けるのがよさそうです。

サンプルとして『Neverball』も公開

今回のリリースには、新しい240p対応を試すためのサンプルアプリとして『Neverball』も添付されています。SDL2とOpenGXを利用した比較的シンプルな移植版で、汎用240p出力に加えて、オリジナルのNINTENDO64コントローラーにも対応しています。ゲームキューブ上で新しいlibogc2環境の機能を確認するためのデモ的な位置付けになっています。

ただし、この『Neverball』には現時点でいくつか注意点もあります。一部のステージではVBO関連の不具合によってクラッシュすることが確認されているほか、FlippyDriveのストレージから直接実行することはできません。完成されたゲームキューブ版というよりも、今回追加された240p対応などを実際に確認するためのサンプルとして考えたほうがよさそうです。

コントローラーやFTP関連など、多数の修正も実施

「Swiss v0.6r2119」では240p/288p対応以外にも、多数の修正や改善が行われています。たとえば、コントローラーの振動を無効にした際に約32分後にゲームがリセットされる問題の修正、ファイルコピー時の重複ファイル名変更に関する修正、『Neighbours from Hell』でメニューへ戻れない問題への対応などが含まれています。FTPについてもRFC 3659のMLSDコマンドへの対応や、大容量ファイルでのRESTオフセットに関する修正が行われました。

また、Redumpや翻訳パッチ関連データベースの更新、GC Loader/PicoLoaderユーザー向けのブートアニメーション復元に関するヒント追加など、細かな改善も多数盛り込まれています。今回のバージョンは単なる不具合修正版ではなく、Homebrew実行環境としてのSwissをさらに拡張するアップデートになっています。

CRTを使ったゲームキューブHomebrewの楽しみ方が広がる

Swissは、ゲームキューブでSDカードなどからHomebrewやゲームを起動する際に広く利用されているユーティリティです。当サイトでも以前、SD2SP2を利用してゲームキューブをドライブレス環境で使う方法を紹介しており、その中でSwissを利用しています。

今回の240p/288p対応は、そうしたSwissの使い方をさらにHomebrew側へ広げるアップデートです。現時点では「対応する新しいlibogc2アプリケーション」という条件がありますが、今後対応アプリが増えていけば、実機のゲームキューブとCRTを組み合わせたHomebrew環境の楽しみ方もさらに広がっていきそうです。

ABOUT US
アバター画像
retrogamer