CPS-2の『D&D シャドーオーバーミスタラ』をメガドライブへ! 非公式移植の初期映像が公開

CPS-2の『D&D シャドーオーバーミスタラ』をメガドライブへ! 非公式移植の初期映像が公開

カプコンが1996年にアーケード向けに発売した『Dungeons & Dragons: Shadow over Mystara(ダンジョンズ&ドラゴンズ シャドーオーバーミスタラ)』を、メガドライブ/Genesisへ移植する非公式ホームブリュープロジェクトが進められています。

開発を手掛けているのはCristiano Camacho氏。2026年8月19日に自身のXで、開発中のゲームを実際に動かしている初期映像を公開しました。現時点では完成した移植版ではなく、ROMや体験版なども配布されていません。

ついにこれを見せられるようになりました:しばらく取り組んできたD&D-Mystaraの#MegaDrive移植版です。最大の問題は画面上のコンテンツ量です—ビジュアルを妥協したくありませんが、そこに見えるものだけですでにVRAMのほとんどを食いつぶしています。

CPS-2のゲームをメガドライブで動かすという挑戦

『Dungeons & Dragons: Shadow over Mystara』は、カプコンのアーケード基板「CPS-2」向けに作られたベルトスクロールアクションです。

画面内には大型のキャラクターや複数の敵、背景、インターフェース、魔法など多数のグラフィックが表示されます。当然ながら、こうしたゲームをそのままメガドライブ用として持ってくることはできません。

Camacho氏の移植では、メガドライブ用ゲームの開発環境として知られる「SGDK」を使用。公開された映像を見ると、すでにキャラクターや敵、背景などが表示され、『Shadow over Mystara』らしい画面がメガドライブ上で再現されています。

しかし、ここで大きな壁になっているのがVRAMです。

Camacho氏によれば、現在画面に表示されている内容だけでも、すでにVRAMのほぼすべてを使用しているとのこと。そのため、実際のプログラミング以上にパレットの調整や使用するタイル数の削減に時間を費やしていると説明しています。

つまり、単純にアーケード版のグラフィックを縮小して持ってくるというものではなく、メガドライブの制約に合わせて「何を残し、何を削るのか」を細かく調整しながら移植しているというわけです。

目標は短い技術デモではなく「ゲーム全体」の移植

今回のプロジェクトで興味深いのは、単なる技術デモとして一場面を動かすだけではないところです。Camacho氏は『Shadow over Mystara』全体をメガドライブ/Genesisへ移植することを目標としていると明かしています。

一方で、アーケード版をそのまま再現することは難しく、何らかの削減や妥協が必要になることも認めています。現時点では、具体的にどの部分が変更されるのかまでは明らかになっていません。

あくまでも「全編移植」は現在の開発目標であり、完成が保証されているわけではありません。対応人数や収録されるキャラクター、ステージ数、ROM容量などについても、今のところ詳細は発表されていません。

『Shadow over Mystara』はRPG要素も盛り込んだベルトスクロールアクション

原作の『Dungeons & Dragons: Shadow over Mystara』は、1996年にカプコンがCPS-2向けに発売したアーケードゲームです。

ファイター、クレリック、ドワーフ、エルフ、シーフ、マジックユーザーという6種類のクラスが登場。一般的なベルトスクロールアクションのように敵を倒しながら進んでいくだけではなく、武器やアイテム、魔法などを使用できるほか、進行ルートが分岐するなどRPG的な要素も盛り込まれていました。

ちなみにセガハードへの公式移植自体は過去にも行われています。日本では1999年3月4日にセガサターン用『ダンジョンズ&ドラゴンズ コレクション』が発売され、前作『Tower of Doom』とともに『Shadow over Mystara』を収録。『Shadow over Mystara』側では4MB拡張RAMカートリッジが使用されていました。

それだけに、より制約の大きいメガドライブでどこまで原作の雰囲気やゲーム性を再現できるのかは、なかなか興味深いところです。

なお、今回のメガドライブ版はカプコンや『Dungeons & Dragons』の権利者による公式移植ではなく、Camacho氏による非公式のホームブリュープロジェクトです。

現時点では完成版や体験版、ROMなどは公開されておらず、発売日や価格についても発表されていません。まずは今後の開発がどこまで進んでいくのか、引き続き注目しておきたいプロジェクトです。

via.Time ExtensionGenerationAmiga

ABOUT US
アバター画像
retrogamer