USB Type-Cでスマホに接続できるDIYのHID準拠コントローラー

USB Type-Cでスマホに接続できるDIYのHID準拠コントローラー

ドイツ人デザイナーのMax Kern氏が、スマートフォンのUSB Type-C端子に直接接続できる小型のゲームパッドを開発。その情報を公開しました。

●DIY Portrait Mode Gamepad | Hackaday.io
https://hackaday.io/project/202928-diy-portrait-mode-gamepad?ref=retrododo.com

RP2040搭載ゲームパッドとも呼ばれるこちらのアイテムは、縦向きゲーム用に設計されており、ほぼすべてのOSとも互換性があります。ゲームパッドとしてはHID準拠コントローラーとして認識されるため、Bluetoothによる接続や電池は不要です。

主にスマートフォンでエミュレーターを遊ぶときに最適なゲームパッドですが、サイドボタンを使用することで横向きのゲームにも対応出来るとのこと。ケースやボタンなどのパーツ類は3Dプリント出来るため、自作することも可能です。

見た目的に付け根から折れてしまいそうな怖さはあるものの、お手軽にコントローラーが追加できるという点では良さそうですね。

昨年、AppleがiOS Appstoreでエミュレーターを許可し始めてから、ポケットサイズのゲームパッドを作りたいと思っていました。Bluetoothベースのコントローラーはたくさんありますが、直接USB接続でき、バッテリーが不要なシンプルさが気に入っています。

また、ポートレートモードでゲームを楽しめるコンパクトなゲームパッドは、これまでになかったものに思えました。RP2040は設定可能なUSBインターフェースを備えているため、このプロジェクトに最適です。

それでも、iOS互換のゲームパッドファームウェアを自分で書こうとした最初の試みは失敗しました。数ヶ月プロジェクトを中断した後、GP2040-CEプロジェクトを見つけました。RP2040用の既製のゲームパッドファームウェアで、まさに私が求めていたものでした。

その後は、機械部品を設計するだけで済みました。このプロジェクトは、ついに樹脂製の3Dプリントサービスを試して、透明な電子機器筐体を作る良い口実になりました。もちろん、このゲームパッドは万人向けではなく、注意しないとUSB-Cコネクタが圧迫される可能性があります。

しかし、スマートフォンでエミュレータを楽しむには良い方法であり、2層のPCBにはコンポーネントがいくつかあるだけなので、デバイス全体はかなり安価です。

■特徴

  • 小型フォームファクター
  • ほとんどのオペレーティングシステムと互換性があります
  • USB電源 – 電池不要
  • GP2040-CEファームウェア用に設計

レイアウトファイル、コード、STLはGitHubで公開中
https://github.com/CoretechR/SPINC

via.RetroDoDo

ABOUT US
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高島おしゃむ
ライター/編集者。コンピューターホビー雑誌「ログイン」の編集者を経て、1999年よりフリーに。 現在はゲームやホビー、IT、XR系のメディアを中心に、イベント取材やインタビュー、レビュー、コラム記事などを執筆しています。