Anbernicより、2024年4月25日より発売が開始された新型携帯ゲーム機の『RG28XX』をご提供していただけました。こちらは2.83インチのIPS液晶ディスプレイを搭載、CPUにH700 quad-core ARM Cortex-A53を採用したデバイスです。
●Anbernic RG28XXのストアページ
定価は7599円(2024年4月27日までは600円オフで購入可能)
細々したポイントに触れていく前に、とりあえず軽く本機を触ってみた感想をまとめてみると、以下の5つのポイントに絞ることができます。もちろんいいところもあればそうでないところもあるのですが、なにはともあれお値段以上の所有感を満たしてくれるアイテムといっても過言ではないでしょう。
オレンジ色のニクイやつ!
この『RG28XX』は、オレンジ、グレー、クリアブラック、ベージュホワイトの4色がカラーバリエーションで用意されています。今回はその中から、最も華やかなオレンジをちょいシスしてみました。他のカラーはよく見かけますが、このサイズでオレンジ色のシェルはなかなかいいですね。
ちなみにAnberninのゲーム機は比較的シンプルなパッケージになっていますが、こちらのマシンでも基本的には本体とマニュアル、充電用のUSB Type-Cケーブルとシンプルな同梱物になっています。唯一他のマシンと異なる点は、保護シートが付属していないところです。
■RG28XXのスペック
カラーバリエーション | グレー、ベージュホワイト、クリアブラック、オレンジ |
ディスプレイ | 2.83インチIPS液晶、解像度640×480 |
CPU | H700 dual-core Mali-G31 MP2 |
RAM | LPDDR4 1GB |
ストレージ | 64GB |
OS | Linux |
バッテリー | リチウムバッテリー3100mAh |
サイズ | 125mm×56.5mm×16.5mm |
重量 | 125.8グラム |
ポケットサイズで持ち歩きやすい
最初のポイントとしてあげたのが「ポケットサイズ」で持ち歩きやすいところです。ハイエンドなゲーミングUMPCなど、ここ数年携帯型ゲーム機のバリエーションも百花繚乱で、ユーザーが自分自身の好みに合ったデバイスが見つけやすい時代になってきました。
その反面、あまりにも種類が多すぎて、一体どれを買えばいいのかわかりにくい状況にあるともいえます。
この『RG28XX』の場合は、どちらかというと性能よりもコストパフォーマンスに見合ったレベルの製品といったイメージです。ハイエンドすぎるエミュレーターは対応してなかったり、あまりパフォーマンスが出ませんが、スーパーファミコンあたりまでのゲームならほとんどの場合問題なくプレイすることができます。
その上で素晴らしいといえるのが、なんといってもこのサイズ感です。重量もさほど重たくなく、ケースに入れた状態でもズボンのポケットに入れておくことができます。移動中や旅行などに持って行くときにも、これならほとんど邪魔にならないのではないでしょうか?
ちなみにこちらで使っているケースは専用のもので、公式サイトで1599円で販売されています。ピッタリサイズのケースを後から探す手間もないので、ついでに購入しておくことをお勧めします。
Linuxベースなのでシンプルでわかりやすい
こうした、いわゆる「中華エミュ機」とも呼ばれることが多い携帯ゲーム機ですが、採用されているOSは概ねLinuxまたはAndroidがベースになっている場合がほとんどです。Androidの場合、普段スマホで利用している人はある程度癖がわかりますが、若干使用する上でのハードルが高くなってしまいがちです。
しかし、この『RG28XX』はLinuxベースなので、基本的にあまり面倒な設定をしなくてもゲームのROMを用意して、microSDカードにゲーム機ごとのフォルダを作って入れて置くだけで、勝手に認識してくれます。
できることはある程度限られるけど、その分わかりやすい!
2.83インチのIPS液晶は小さすぎず見やすい
正直小さすぎるゲーム機があまり好きになれない理由のひとつに、「めっちゃ目が疲れる」というのがあります。なんか小さい画面を見てると、おっさんなので目がしょぼしょぼしてきちゃうんですよね。その点、この『RG28XX』は液晶サイズは2.83インチと絶妙なサイズ感になっており、大きいわけではないものの小さすぎないバランスになっています。
液晶もIPSなので、昔のゲーム機と比較すると格段に見やすくなっているところもポイントです。
HDMI出力も簡単
DP Altモードに対応したUSB Type-Cポートを搭載したマシンとは異なり、本機ではmini HDMIポートが搭載されているため、ケーブルなどの相性問題なども無く簡単にHDMI出力することができます。
実際にいくつかのゲームをHDMI経由で出力してキャプチャーしてみましたが、ラグもほとんど感じることなく、プレイすることができます。
ただし、アスペクト比は出力する側のディスプレイに依存するため、ものによっては4:3ではなく16:9など横に引き延ばされたような映像になる可能性があるので注意しましょう。
第4世代まで+PS1のゲームはある程度快適に遊べる
エミュレーターが遊べる携帯ゲーム機としては、オフィシャルとしては30種類以上プレイ可能と謳われています。しかし、実際にはものによってはパフォーマンス不足であったり、あるいはコントローラーのボタンが足りないなど様々な問題があるため、必ずしも自分が遊びたいゲームがプレイできるわけではないということを覚えておきましょう。
今回はいくつかのエミュレーターをチェックしてみたので、そちらのご紹介をしておきます。
PlayStation
第5世代のゲーム機のエミュレーターとしては、唯一まともにプレイ出来るゲームが多かったのがPlayStationです。いくつかのゲームをプレイしてみましたが唯一、ゲームを起動して画面が真っ白になってしまったのが『パラッパラッパー』でした。しかし、それ以外のタイトルについてはほとんど問題がありませんでした。
PSP
PSPに関しては、エミュレーターのパフォーマンスというよりも、アナログスティックが搭載されていないことが直接ゲームプレイに影響する場合がありました。たとえば、『クライシス コア ファイナルファンタジーVII』は、キャラクターの移動はアナログスティックに加えて十字キーに対応しているためあまり問題ありませんでしたが、『メタルギア ソリッド ピースウォーカー』では、アナログスティックを使用したプレイが必須になるため、うまくプレイすることができません。
ドリームキャスト
第6世代のゲーム機のエミュレーターとして、ドリームキャストのゲームをチェック。ゲームは快適か? というと、まぁまぁのレベルで、ときおり音切れは発生するものの、いずれもギリギリ遊べるという印象です。
セガサターン
今回チェックした中では、もっともパフォーマンスが低かったのがセガサターンのエミュレーターでした。こちらはどのゲームもフレームレートがまったくでず、ほぼ紙芝居レベル。その分ゆっくりゲームがプレイ出来るので、レースゲームなどの練習にはなるかもしれませんが、まったくオススメできません!
NINTENDO64
NINTENDO64は、エミュレーターとしてはPOLYMEGAと挙動が似ており(正確に調べていないもののおそらく同じ?)、『ファミスタ64』ではバッティングのシーンのみ背景画真っ黒になってしまいます。ゲームのパフォーマンス辞退は、快適まではいかないもののまーまープレイ可能です。
しかし! やはりネックになるのが圧倒的なボタン不足。アナログスティックがないのが結構影響しており、『007 ゴールデンアイ』などゲームによっては思うように操作することができません。
ファミコン、スーパーファミコン、ゲームギア、ディスクシステム、PCエンジン、CD-ROM2、ゲームボーイアドバンス、バーチャルボーイ、NEOGEO
ちょっと先にあまりうまく動かせなかったエミュレーターを紹介してしまったため、若干ネガティブキャンペーンのようになってしまいましたが、実際はそれ以外のエミュレーターはほぼ快適に遊ぶことができました。
●ファミコン
●スーパーファミコン
●ゲームギア
●ディスクシステム
●PCエンジン
●CD-ROM2
●ゲームボーイアドバンス
●ゲームボーイカラー
●バーチャルボーイ
●NEOGEO
大量のライブラリーを持ち歩くことも可能!
この『RG28XX』のもうひとつの特徴ともいえるのが、メインのmicroSDカードスロットとは別に、もうひとつスロットが用意されているところです。最大512GBまでのmicroSDカードに対応しているため、このマシンに大量のゲームを詰め込んで持ち歩くこともできます。
とりあえず軽快に持ち歩けるようなマシンが欲しいと思っている人は、ぜひこちらも検討してみてください。
●Anbernic RG28XXのストアページ
定価は7599円(2024年4月27日までは600円オフで購入可能)
小さくて軽い! そしてなによりもかわいい!