ファミコンのマイク付きⅡコンに関するトリビアをご紹介!

AV機能付きファミコン購入記念というわけではありませんが、その目的のひとつがマイク機能付きのⅡコンだったということもあったので、ついでにこちらに関するトリビアをいくつかご紹介していきたいと思います。

ちなみにⅡコンにマイク機能が付いていたのは、赤白の初代ファミリーコンピュータとツインファミコンの前期型、編集ファミコンのみ。後に発売されたAV仕様ファミリーコンピュータでは、その機能が省かれています。実際のところ対応タイトルもかなり少なく、そのためだけでに購入するというのもあれですが(笑)。

ファミコンのマイク付きⅡコンに関するトリビアをご紹介!

Ⅱコンにはマイクのためのボリュームスライドが設けられています。また、「MIC.」と書かれた上側の穴が開いているところが集音部分となっています。もちろん、現在のディープラーニング技術も発達していなかった時代ということもあり、実際に音声認識をしているわけではなく音声がなっていることを認識する程度のものとなっていたようです。

マイクの穴は23個のうちひとつだけが本物

さてこのマイク部分ですが、23個もの穴が開いているように見えますが・・・・・・実はじっくり見てみると実際に開いているのはひとつだけだということがわかります。穴の数が多ければいいというわけではないですが、機能としてはこれで十分ということなのでしょう。

ファミコンのマイク付きⅡコンに関するトリビアをご紹介!
▲23個も穴がありますが、実際には左上のひとつのみが使われています。
ファミコンのマイク付きⅡコンに関するトリビアをご紹介!
▲Ⅱコンの中を開けてみたところ。シンプルな構成になっているようです。
ファミコンのマイク付きⅡコンに関するトリビアをご紹介!

Ⅱコン対応のゲーム

このⅡコンに対応したゲームソフトには『バンゲリングベイ』『スターラスター』『たけしの挑戦状』『ゼルダの伝説』『ドラえもん』『スターソルジャー』『タッグチームプロレスリング』『熱血高校ドッジボール部』『がんばれゴエモン2』『ファミリーベーシックV3』のサンプルプログラム『ハート』などがあります。

『バンゲリングベイ』では、Ⅱコンに向かって大きな声で「ハドソン」と叫ぶことでF/A-18攻撃機がほかの戦闘機同様に攻撃してくるようになり、その間空母が空襲を受けているのを避けることができます。

『スターラスター』では、RAD、COM、ENGのいずれかひとつがNGで、エネルギー残量がゲージの1/10以下のときに、ⅡコンのABボタンを押しながらマイクに話すことで、スターノイドが呼び出せます。

『たけしの挑戦状』では、ゲーム中に登場するスナックのカラオケで歌うときに使用します。

『ゼルダの伝説』では、神殿の中にいるウサギのような敵キャラ「ポルスボイス」を、Ⅱコンに息を吹きかけることで倒すことができます。

ハドソン版の『ドラえもん』では、ジャイアンがいるときにⅡコンのマイクを使うことで、1度だけ画面内にいる敵を全滅させることができます。

『スターソルジャー』では、タイトル画面でセレクトボタン×4、ⅠコンのセレクトとA、Bボタンと右キー、Ⅱコンの左を同時に押した状態でマイクに叫ぶと、裏ステージが遊べるようになります。

『タッグチームプロレスリング』では、CPUとの対戦時にパワーが残り少ない状態で相手にフォールされたときに、ⅡコンのAとBボタンを押しながらマイクに叫ぶことで、味方が助けに来てくれます。

『熱血高校ドッジボール部』では、ゲームモード選択時にくにお君が中央に来たときにマイクに向かって叫ぶと振り向いてくれます。同様に、くにお君が画面外に出たときにマイクに叫ぶと、画面上部から落ちてくるという演出が楽しめます。

『がんばれゴエモン2』では、おみくじ屋で2回引けないといわれたときにマイクを使うことで、もう1度引けるようになります。

『ファミリーベーシックV3』のサンプルプログラム『ハート』は、Ⅱコンのマイクに息や声を入力することで、画面上のハートマークを塗りつぶすという内容になっています。

近年の移植作では、こうした機能は別の入力方法に置き換えられているようですが、それにしても面白いアイデアのものが多いですね!

ファミコンのマイク付きⅡコンに関するトリビアをご紹介!
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高島おしゃむ
ライター/編集者。コンピューターホビー雑誌「ログイン」の編集者を経て、1999年よりフリーに。 現在はゲームやホビー、IT、XR系のメディアを中心に、イベント取材やインタビュー、レビュー、コラム記事などを執筆しています。