ただ昔のゲームを集めたり遊んだりするだけでは、どうしても物足りなくなってくることがあります。はたして、そのゲームはどんな経緯で生まれたのかや、あるいはこのゲーム機が発売された時期はどんな時代だったのかなど。そうした自分の中の欠けた知識を補ってくれる、いわばミッシングリンクを埋める役割を果たしてくれるのが様々な書籍たちです。
ここ最近はちょっとしたレトロゲームブームと言うこともあり、様々な書籍が続々と刊行されています。また、すでに流通はされていないものの「これは読んでおいた方がいい」という良書も存在します。
そこで今回は、筆者が独断と偏見で選んだレトロゲーマー向けの書籍をいくつかピックアップし、ご紹介していこうと思います。
戦国時代のような、群雄割拠のゲーム機ハードの歴史を、順を追って学んで行くことができる書籍です。日本のゲームの夜明けともいえる『スペースインベーダー』の登場から、ファミコンをはじめとする家庭用ゲームとそのソフト。任天堂とセガや、セガとソニーの戦いなど、一見華やかに見えるゲーム業界の裏でどんなドラマが繰り広げられていたのか知りたいという人にオススメの内容となっています。
ストーリーやキャラクター、システムの変更点やチャートなど、これでもかというぐらい情報を網羅。『ドラクエ』ファンなら持っておいて損はない1冊といえます。
マリオのライバルとして、絶大な人気を得たソニックが生まれた様々な背景読めるので、興味のある人は一読しておくといいでしょう。
text.レトロゲームライター 高島おしゃむ
『死ぬまでに聴きたいアルバム1001』や『死ぬまでに観たい映画1001』などでもおなじみの、ボーンデジタルから発売されている書籍。そのタイトルの通り、「死ぬまでに遊びたいゲーム」を1001本ピックアップし、紹介しています。
この手の数を集めたモノの大半は単なるカタログに終わってしまっているものがほとんどですが、それをしっかりとレビューとして掲載しているところが本書のポイントと言えます。しかも、それを日本語で掲載しており、よくこんな本を作ることができたな~と感じるほど。やや値段は高めですが、厚さだけでも6cmもあり、読み応えは十分!