FPGAベースのオープンソースプロジェクト『MiSTer FPGA』。今回は、数あるコアの中からゲームボーイとゲームボーイカラーに対応したものの動作チェックしてしていきたいと思います。ちなみにこちらのコアには、オープンソースのブートROMが含まれていますが、よりゲームボーイカラーの互換性と認識性を上げたい場合は、ゲームボーイカラーのBIOS/ブートROMを入手して、そちらは「boot1.rom」に変更してゲームボーイフォルダーにいれておくといいそうです。
今回の動作チェックでは、ゲームボーイカラーのBIOSを利用しています。
対応している拡張子は.gbで、こちらをGameboyフォルダに入れておきます。「Super Game Boy」という項目を「Palete」に変更すると上下が画面いっぱいに変更が可能です。「Inverted color」はON・OFFでそれぞれ映像を反転することができます。

「Palette」は映像の色味ですが、基本は「Auto」になっています。こちらを「Custom」に変更すると、「Load Palette」からカスタムパレットのファイル(拡張子は.gbp)が読み込めるようになります。ちなみにお気に入りのカスタムパレットを自動でロードしたいときは、この.gbpのファイル名を「boot0.rom」に変更しておけばOKです。
「Aspect ration」では、画面のアスペクト比を4:3、10:9、16:9に変更ができます。「Scandoubler fx」では、走査線を入れることができますが、ゲームボーイの場合はかえって不自然に見えるかもしれません。
ゲームボーイはいつでもビデオ出力を無効にすることができるため、画面遷移中やアナログビデオで問題が発生することがあります。オプションに「stabilize video(buffer)」という項目があり、こちらをONにしておくことでやや遅延は発生しますが修正することができます。

基本的には設定項目はあまり多くなく、使い方に関してあまり迷うことはないかもしれません。
たまに音が出なくなる問題が?
このゲームボーイ&ゲームボーイカラーコアとアーケードゲームコアの1部をプレイしているときに、たまに音が出力されないという問題が発生することがありました。フォーラムを検索してみると同様の問題があることがわかり、どうやらそれが「HDMI CEC」が関連している可能性があるとのこと。
こちらについては、対応周辺機器を現在手配しているため、届き次第確認して結果をご紹介していきたいと思います。
●GitHub – MiSTer-devel/Gameboy_MiSTer: Gameboy for MiSTer
https://github.com/MiSTer-devel/Gameboy_MiSTer