ゲームボーイやゲームボーイカラーなどに対応したエミュレーター『SameBoy』の最新バージョンとなる「v1.0.4」が、2026年10月9日に公開されました。
今回のアップデートでは、RetroArchなどで利用されるlibretroコアのセーブデータ関連機能が強化されたほか、画面表示用のフィルターも改善されています。また、iOS向けの互換性向上や、新たな音声記録機能の追加なども行われています。
『SameBoy』は、ゲームボーイやゲームボーイカラー、スーパーゲームボーイなどの動作を高い精度で再現することを目指したオープンソースのエミュレーターです。単にゲームを動かすだけでなく、実機の細かな動作を再現することにも力を入れており、セーブステートや巻き戻し、画面フィルターといった便利な機能も備えています。
●SameBoy 公式ダウンロードページ
https://sameboy.github.io/downloads/
●SameBoy GitHub リリースページ
https://github.com/LIJI32/SameBoy/releases/tag/v1.0.4
libretroコアのセーブデータ関連機能を改善
今回のアップデートで注目したいのが、libretroコアにおけるセーブデータの取り扱いの改善です。
libretroとは、RetroArchなどでエミュレーターを共通の仕組みから利用するためのインターフェースです。『SameBoy』もlibretroコアとして利用でき、対応するフロントエンド上でゲームボーイのタイトルを動かすことができます。
v1.0.4では、このlibretroコアが新たなAPI拡張に対応しました。これにより、セーブデータに関する追加のメタデータを取得できるようになり、ほかの環境でも利用しやすいバッテリーセーブファイルを作成するための仕組みが整えられています。
ここでいうバッテリーセーブとは、ゲーム内で通常のセーブ操作を行った際に記録されるデータのことです。エミュレーターの機能でゲームの状態を丸ごと保存する「セーブステート」とは異なります。
ただし、今回の変更によって、あらゆるエミュレーター間でセーブデータを自由に交換できるようになったわけではありません。実際にこれらの機能を利用できるかどうかは、フロントエンド側の対応状況にも左右されます。
なお、『SameBoy』は従来からBESSと呼ばれる共通仕様のセーブステートに対応しています。公式リリースノートでは、今回のv1.0.4についても『SameBoy 0.14.3』以降や、BESS仕様に準拠したエミュレーターで作成されたセーブステートとの互換性が案内されています。
新しい画面フィルターを追加!CRT表示も改善
画面表示についても、いくつかの変更が加えられています。
まず、ブラウン管テレビのような表示を再現するCRTスケーリングフィルターが改良され、見た目が改善されました。さらに、新たに「Pixelated/Sharp Bilinear」というスケーリングフィルターも追加されています。
この新しいフィルターは、macOS向けのCocoaフロントエンドとSDLフロントエンドで標準設定として採用されています。
ゲームボーイのゲームをPCなどの大きな画面で表示する場合、元の解像度から映像を拡大する必要があります。その際、どのようなフィルターを使用するかによって、ドットの輪郭や画面全体の印象が変わってきます。
今回の変更は、ゲームそのものの内容に影響するものではありませんが、画面表示にこだわるユーザーにとっては注目したいポイントといえそうです。

iOS 27やiPhone Duoへの対応も強化
スマートフォン向けでは、iOSフロントエンドの互換性が改善されています。
公式リリースノートによると、iOS 27への対応が改善されたほか、新たにiPhone Duoへの対応も追加されました。iPhoneで『SameBoy』を利用しているユーザーにとっても、今回の更新は確認しておきたい内容です。
また、CocoaおよびSDLフロントエンドには、ゲームの音声をVGM形式のログファイルとして記録する機能が追加されました。ゲーム音楽の解析や保存などに活用できる機能です。
このほか、libretroコアではVFSへの対応やログ出力機能の追加、対応するフロントエンドのサンプリングレートに合わせた音声出力なども実装されています。
エミュレーションの精度についても、スーパーゲームボーイのコマンド処理が改善されたほか、一部の小容量ROMを誤ってMMM01カートリッジとして認識してしまう問題などが修正されています。
『SameBoy 1.0.4』のダウンロード先
『SameBoy 1.0.4』は、公式サイトやGitHubからダウンロードできます。macOS版とWindows版に加えて、iOS向けの配布も行われており、iOS版についてはApp Storeへのリンクも用意されています。
今回の更新は大型の新機能追加というよりも、セーブデータの取り扱いや画面表示、各環境での安定性を着実に改善する内容となっています。
すでに『SameBoy』を利用している人はもちろん、これからPCやiPhoneでゲームボーイのゲームを楽しみたいと考えている人も、チェックしてみてはいかがでしょうか。















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