SFC版『シンジケート』の遊び方マニュアル

以前Wikiで作っていた、スーパーファミコン版『シンジケート』攻略Wikiですが、システムの不具合からすべての記事が消滅してしまいました。そこで、本作の遊び方を中心に、ブログ記事としてご紹介していきたいと思います。

名作揃いだった90年代のエレクトロニック・アーツのゲームたち

ここで少し横道にそれて、当時のゲーム状況をご紹介しておきましょう。90年代は様々なタイプのゲームが登場してきましたが、とりわけ洋ゲーもかなり刺激的案作品が多数出てきました。

元祖MMORPGともいえる『ウルティマオンライン』や、元祖箱庭系ゲームの『シムシティ』をはじめとするシムシリーズ、RTSの『コマンド&コンカー』に『ニード・フォー・スピード』、『ダンジョンキーパー』などなど、数え上げたらきりがありません。そうした中で、筆者が特に好んでプレイしていたのがPC版の『シンジケート』でした。

今でも英語版はプレイ可能ですが、できれば日本語版で遊んでみたいと思い探したところ、スーパーファミコン用ソフトで発売されていることがわかりました。

中古でもたまに見かける人が多いと思いますが、箱&マニュアル無しで予備知識も無しに本作を手に入れても、まったく遊び方がわからないかもしれません。それでお困りの方がいれば、こちらの記事が参考になると思います。

▲こちらがSFC版のパッケージ。

シンジケートとは?

この『シンジケート』は、近未来都市を舞台にしたサイボーグ戦士による戦争シミュレーションゲームです。オリジナルのPC版を完全移植しており、スーパーファミコン用に50のシナリオマップを新たに作っています。

さらに、マルチプレイヤー5(4つのコントローラーを繋ぐことができるマルチタップ)にも対応しており、4人で対戦や協力プレイができるというのも特徴のひとつです。

プレイヤーの目的は、シンジケート(多国籍企業)の若きボスとなって、敵対するシンジケートを一掃し、世界統一を目指すことです。

コントローラーの操作方法

■メインメニュー
十字ボタン:メニューの選択
Aボタン:メニューの決定

■作戦メニュー画面
十字ボタン:項目の選択
Aボタン:項目の決定
Bボタン:項目決定のキャンセル
Yボタン:メニューの決定
Lボタン:メニューの選択
Rボタン:メニューの選択

■ゲーム画面
【基本操作】
十字ボタン:エージェントの移動
Aボタン:兵器の使用(発射)
Bボタン:乗り物の乗降
X+十字ボタン(←→):兵器の装備替え
スタートボタン:ポーズ
A+B+X+Y:自爆(レベル2または3のボディ装備中)

【ポーズ中】
十字ボタン:マップを見る
A+B+X+Y:ミッションの強制終了

【隊列操作】
セレクトボタン:全員操作/ひとり操作の切り替え
Y+十字ボタン(←→):エージェントの切り替え

【兵器の操作】
X+十字ボタン(←→):装備している兵器を替える
X+十字ボタン(↑):兵器を拾う
X+十字ボタン(↓):兵器を捨てる
Y+十字ボタン(↑):武装解除

メインメニュー

メインメニューでは、各ゲームモードを選択することができます。

■ニューゲーム
新たにゲームを始めるときに選びます。

■コンティニュー ゲーム
ゲームの続きをプレイするときに選びます。中断したところから再開できます。ちなみにコンティニューは、ミッション(作戦)終了後にセーブしたステージから再開されます。


■トレーニング
トレーニングモードをプレイします。こちらでは、ゲームの基本的な操作を練習することが可能です。マップ内にいるすべての敵を倒すと、ゲームクリアになります。

■オプション
ゲーム環境を自分好みにカスタマイズすることもできます。各項目は十字ボタンの上下で選択し、Aボタンで決定。スタートボタンを押すとメインメニューに戻ります。

●タイセンモード
タイセンモードでは、4人のエージェントを各プレイヤーが操作します。

【協力モード】
各プレイヤーが協力して、敵のシンジケートと戦っていきます。

【対戦モード】
敵だけではなく、プレイヤー同士も攻撃ができます。全滅せずに、ミッションを達成したプレイヤーが、そのステージの勝者となります。

●サウンド
ゲーム中の効果音のON/OFF切り替え

●ミュージック
ゲーム中に流れる音楽のON/OFF切り替え

●プレイヤー
プレイヤー数を決定。1Pでは、4名1チームのエージェントをひとりで操作。2Pでは、2名ずつ2チームに分かれて、3Pでは余ったエージェントを1コンのプレイヤーが、4Pはエージェント全員をそれぞれのプレイヤーが操作します。

●マスターコントロール
作戦メニューの操作等を行うプレイヤーを設定。

ゲームの流れ

基本的なゲームの流れは以下のような感じになります。

①ステージの選択(作戦メニュー)
50の地域から、攻略する地域を選択。

②ミッションの決定(作戦メニュー)
選んだ地域に対する作戦が表示されます。

③エージェントの選択(作戦メニュー)
作戦を実行する4人のエージェントを決定

④装備の選択(作戦メニュー
エージェントの兵器や装備を売買します。

⑤兵器や強化パーツの開発(作戦メニュー)
新しい装備を開発します。

⑥作戦の実行(ゲーム画面)
作戦の条件をクリアします。

⑦ミッションクリア
作戦が成功→作戦成功画面へ
作戦が失敗→作戦失敗画面へ

⑧ゲームのセーブ

⑨作戦報告
作戦結果が表示

⑩ステージクリア
次の作戦を実行する。
※エージェント全員を失うとゲームオーバーになります。

作戦メニュー画面

①戦略図画面
作戦を実行するマップ(ステージ)の選択

②任務画面
選んだマップの作戦内容が確認できます

③編成画面
作戦に参加するエージェントの選択

④装備画面
エージェントの装備・兵器の購入

⑤改造画面
強化パーツの購入

⑥開発画面
新しい兵器や強化パーツの開発

⑦作戦実行
Yボタンまたはスタートボタンを押すと、選んだマップ(ステージ)で作戦を実行します。侵攻可能なステージのみ、矢印が表示されます。

戦略図画面

50に分類された地域がマップで表示されます。白色の地域は、プレイヤーの支配下の地域を表しています。ゲーム開始時は、プレイヤーのシンジケートである「ユーロスコープ」は、支配地域をまったく持っていない状態で始まります。攻略する地域を選んでいきましょう。

最初は西ヨーロッパのみ選択できますが、支配下にした隣接する地域ならば、どこからでも攻略可能です。すべてのマップを攻略するとゲームクリアになります。

①地域名
②人口
③現在のその国の収入:現在の税率
④国の状態を6段階(VERY HAPPY、HAPPY、CONTENT、UN-HAPPY、DISCONTENT、REBELLIOUS)で表示。

地域を支配することで、設定した税率で軍資金が毎日入るようになります。このお金を元に、兵器やMODSの購入、研究開発を行っていきましょう。税率を上げればお金はたくさん入るようになりますが、その地域で反乱(REBELLIOUS)が起こる確率も高くなります。反乱が起こると、再びその地域を攻略する必要があります。税率の変更は、線楽図画面で税率を変更する地域を選択し、Aボタンで増税、Bボタンで減税できます。

エージェントの強化

改造画面でエージェントを強化することができます。強化パーツにはレベルが3つあります。研究開発が進んでいくと、より高いレベルのパーツが購入できるようになります。

レッグ(足):移動速度が上がる
アーム(腕):より重装備が可能になる
ボディ(胴):被弾時のダメージが減る
ハート(心臓):持久力が上がる
ブレーン(脳):パーシェイダーの効果やパニック時の破壊力が上がる
サイト(目):照準が正確になる

作戦実行時のステータス画面

作戦実行時のステータス画面には、4人のエージェントの武器弾数や生命力といった数値が表示されます。プレイ中は常にステータス画面をチェックするようにしましょう。

①装備している武器
②I・P・Aレベル
Aレベル・バー(赤):アドレナリン。反応力が早くなる
Pレベル・バー(青):知覚力。発砲時の命中率が上がり、危険察知能力が向上する
Iレベル・バー(緑):知能。状況判断が良くなる

エージェントの能力を表すI・P・Aは、薬物の注入量で調整することができます。レベルが上がると、エージェントは精神集中状態になり、各能力が一時的に上がります。この状態は長くは続かず、時間と共に低下していきます。何度もレベルを上げると集中力が無くなり、能力増強の効果もなくなっていきます。I・P・Aレベルを下げると、薬物投入量を増やしたときの効果が増大します。

Aレベルを上げる:Aボタン+Rボタン
Aレベルを下げる:Aボタン+Lボタン
Pレベルを上げる:Xボタン+Rボタン
Pレベルを下げる:Xボタン+Lボタン
Iレベルを上げる:Yボタン+Rボタン
Iレベルを下げる:Yボタン+Lボタン

いざというときのパニックモード

敵に包囲されてしまったり、絶体絶命の状態の時に、最後の手段として用意されているのがパニックモードです。LボタンとRボタンを同時に押すことで、I・P・Aレベルすべてが最大になり、持っている武器の中で、最も強力な兵器に自動的に持ち替えて、全力で敵を攻撃します。

ブレーンレベルによる洗脳

パーシェイダーは、敵エージェントを説得させる化学薬品が入った弾薬です。敵エージェントだけではなく、一般市民も洗脳することが可能です。

このパーシェイダーの効力は、エージェントに装着したブレーンのレベルによって変化します。

※A=常に洗脳可、数字が大きいほど洗脳しにくい

頭脳のレベル一般市民ガードマン警官エージェント
ブレーン未装備A34
ブレーンV1A235
ブレーンV2A124
ブレーンV3AA12
ABOUT US
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高島おしゃむ
ライター/編集者。コンピューターホビー雑誌「ログイン」の編集者を経て、1999年よりフリーに。 現在はゲームやホビー、IT、XR系のメディアを中心に、イベント取材やインタビュー、レビュー、コラム記事などを執筆しています。