ひと通りSteamゲームのチェックが終わったあと、真っ先に試したのが『オーバーウォッチ2』をインストールして動かすことができるのか? ということでした。実はいろいろな動画を見てすでに動くこと自体は知っていたものの、『オーバーウォッチ2』はSteamでは配信されておらず、デスクトップ版『Battle.net App』をインストールする必要があります。
結論から先にいうと、手間は掛かるモノのセットアップ自体はステップバイステップでやっていけばできるのですが、一番時間が掛かったのがバトルネットへのログインでした。単純にログインパスワードを忘れてたというのもありますが、入力のしづらいスクリーンキーボードでIDとパスワードを入力していくのはかなり大変です。
また、このログイン認証ですが、それに加えてロボット防止のためか、正しい画像を選ぶというものが合わせて入っています。さらに、この画面自体が『Steam Deck』の画面に収まりきっていないサイズなのです。
さらに、2段階認証でアプリ側の文字列も入力しなければ行けなく、時間切れになるとふたたび頭からやり直しになります。
そのため、こちらのセットアップを行う前に、可能ならDockとキーボード、マウス、2段階認証用のアプリを入れている場合はそちらも用意してからログインをするようにした方がいいでしょう。
と、前段が長くなりましたが、今回はSteam Deck Gaming氏の動画を参考に、作業を進めていきました。
『Lutris』を使ったセットアップもある模様
試していませんが、下記の方法とは別に『Lutris』を使ったBattle.netの追加方法もあるようです。似たようなやり方で出来ると思うので、別のサービスを追加しているものですが参考にしてみてください。
デスクトップ版『Battle.net App』をセットアップ
まずは、『Steam Deck』をデスクトップモードに切り替えて、ブラウザを立ち上げます。続いて、下記のURLにアクセスしてデスクトップ版『Battle.net App』を入手しましょう。このデスクトップ版『Battle.net App』は、『オーバーウォッチ2』以外にもアクティビジョン・ブリザードで配信されているゲームが一括管理されています。今回はためていませんが、そちらを入手して遊ぶことも可能です。
●デスクトップ版『Battle.net App』のダウンロード
https://www.blizzard.com/ja-jp/apps/battle.net/desktop
ダウンロードが終わったらブラウザを閉じ、Steamのアプリを起動します。トップの「ゲーム」から「非Steamゲームをマイライブラリに追加」を選択します。
リストが表示されるので、「参照」をクリックします。
続いて下記のフォルダまで移動します。デフォルトの状態では何も表示されませんが、ファイル形式を「All Files」にすることで、先ほどブラウザでダウンロードしたファイルが表示されます。
/home/deck/Downloads/
続いて、Steamのライブラリを表示して、左のリストから「Battle.net-Setup.exe」を選択し、歯車マークをクリックします。その中から、「プロパティ」を選択します。
「互換性」に切り替えて、「特定のSteam Play互換ツールの使用を強制する」にチェックを入れます。ここまでできたらこのウインドウを閉じて、「Battle.net-Setup.exe」の「Play」ボタンを押してインストールを開始しましょう。
「Select a Language」で日本語のところが文字化けてしていますが、中央の3文字の化け文字が「日本語」です。
インストールが完了したら、ふたたびトップの「ゲーム」から「非Steamゲームをマイライブラリに追加」を開き、「参照」をクリックします。続いて、下記にフォルダを移動しましょう。
/home/deck/.local/share/Steam/steamapps/compatdata
ここは人によって異なるポイントで、数字が書かれたフォルダが並んでいます。その中から、タイムスタンプが一番新しいものを頼りにフォルダを開きます。ちなみに、数字が小さいモノはSteamのアプリで、それ以外は数字の桁が大きくなっています。
フォルダを見つけることができたら、さらにpfx/drive_c/users/Public/Desktop/とフォルダをたどっていき、「Battle.net.lnk」を選択して「開く」→「選択しているプログラムを追加」を選びます。
Steamのライブラリに「Battle.net.lnk」が追加されているので、そちらを選び、歯車マークをクリックします。その中から、「プロパティ」を選択して互換性にチェックを入れて起きます。
「Battle.net.lnk」のショートカットの場所を設定するために、ふたたび歯車マークから「プロパティ」を選択します。ショートカット画面の「閲覧」を選び、下記のフォルダに移動します。
/home/deck/.local/share/Steam/steamapps/compatdata/先ほどのフォルダ/pfx/drive_c/Program Files (x86)/Battle.net/
そのフォルダ内にある「Battle.net.exe」を選択して「開く」を選びます。
これで準備は完了です。ライブラリの「Battle.net.lnk」から「プレイ」を選んでアカウントにログインしましょう。ちなみに、「Battle.net.lnk」自体はデスクトップモードだけではなくゲームモードからも起動可能です。
さっそくゲームをプレイしてみた印象ですが、トレーニング場では気が付きませんでしたが、プレイヤー人数が多い普通のバトルでは、場面によってはフレームレートがかなり低下します。今回は特に設定を変えていなかったということもありますが、煮詰めていけばある程度行けそうな印象です。
キーの割り当てもデフォルトのままですが、十分これで遊べそうです。パッドでエイムはややしんどいですが、気分転換に遊ぶにはちょうどいいかもしれませんね!