NINTENDO64をHDMI化できるキックスターターの『WARRIOR 64』。UltraHDMI越えのグラフィック表示能力はやはり誇大広告だった?

NINTENDO64をHDMI化できるキックスターターの『WARRIOR 64』。UltraHDMI越えのグラフィック表示能力はやはり誇大広告だった?

クラウドファンディングのキックスターターで資金を募集中の『WARRIOR 64』。こちらは、NINTENDO64の互換機ではなく、オリジナルのハードウェアを流用して新たなケースにリプレイス。ついでにHDMI出力も可能になるというものです。

完成品のほかキットも用意されているようですが、実は少し前から多くの疑念が出ていたのが、こちらのクラウドファンディングのページ内に掲載されている比較動画でした。NINTENDO64をHDMI化できる改造キットの『UltraHDMI』との比較ですが、なんとそれよりも優れていると思われる内容になっています。

▲『WARRIOR 64』のキャンペーンページで公開されている比較動画。

『UltraHDMI』は、NINTENDO64のマザーボード上にあるチップから純粋にデジタルのA/V信号を引き出していますが、『WARRIOR 64』はアナログ信号を取得してデジタル720pに変換してからHDMI経由で送信するという仕組みになっており、RetroRGBのボブなどが疑問を呈し、ネット上でその噂が広がっていました。

こうした疑問について、レトロゲーム関連の動画を多数上げていることでも有名なYouTuberのMetalJesusRocksがいち早く本機を入手。検証動画を公開しています。その結果、やはり『WARRIOR 64』のHDMI出力の画質は『UltraHDMI』使用時よりも大きく劣り、せいぜいHyperkinの簡易ケーブルと同等ということがわかりました。

唯一の救いは、ケース自体はそこそこまともだったということぐらいのようです。

via.RetroRGBnintendolife

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高島おしゃむ
ライター/編集者。コンピューターホビー雑誌「ログイン」の編集者を経て、1999年よりフリーに。 現在はゲームやホビー、IT、XR系のメディアを中心に、イベント取材やインタビュー、レビュー、コラム記事などを執筆しています。