『MegaSD』や『Super SD System 3』など、ユニークなプロダクトをリリースしているTerraonionから、セガサターンとドリームキャストに対応したマルチオプティカルディスクエミュレータ『Terraonion MODE』の先行予約が開始されました。
ドリームキャストのドライブレイス化といえば『GDEMU』が有名ですが、この『Terraonion MODE』ではSDカード以外にもハードディスクやSSD、USBメモリーなど幅広いストレージに対応しているところが特徴です。
さらに『GDEMU』では、VA1基板のドリームキャストにしか対応していませんでしたが、『Terraonion MODE』では5VのVA0基板と3.3VのVA1基板の両方に対応しています。つまり、最後期に発売されたVA2.1基板以外の本体なら問題なく使用できるということですね。
ドリームキャストとセガサターンのいずれも、ハンダ付けは不要でプラグアンドプレイでリプレイスができます。
自動領域パッチにより、ゲームにパッチなどを当てる必要なく、異なる領域からゲームのロードが可能。接続されているゲーム機は自動検出されるため、ジャンパーなどで設定する必要もありません。
RedumpとTosecイメージとの互換性もあり。対応しているイメージファイルは、CDI、GDI、CCD、MDF、bin / iso + cueです。もちろん、複数枚のディスクもサポートされています。
ディスク系ゲーム機の最大の弱点は、ドライブからの読み取り時間ですが、ドライブレス化することによりそれを最大限に短縮化することもできます。当然のことながら、駆動部分がなくなるため劣化もせずゲームディスクも痛めてしまうという心配も不要です。
なによりも、大量のストレージにゲームを入れておくことで、いちいちゲームの入れ替えを擦る必要がなく遊べるようになるというのが一番大きいポイントと言えるでしょう。
セガサターン用ムービーカードやActionReplay / PseudoSaturnKai、メモリーカードなどのオプションにも対応しています。
2020年6月下旬まで先行予約受付中で、7月上旬に発送される予定です。価格は€182.00(約2万1000円)で、別途送料がかかります。
技術データ
• 192KB RAMを備えた168MHzの32ビットMCU
• 正確なデータ転送速度を実現する高性能FPGA
• SATAおよびUSBからの高速転送のためのUSB 2.0高速PHY
• 最大12MB / sをサポートするフルスピードメモリカードインターフェイス
• SATAからUSB 2.0へのブリッジにより、高速SATAハードディスクアクセス
• 信号レベルを適切に変換し、Dreamcast VA0をサポートするレベルトランスレーター
• メインボード自動検出機能付きの土星20ピンおよび21ピンインターフェイス
• 拡張用のユーザーIOコネクタ、およびカスタムインターフェイスボードのサポート
• 土星の生成と地域の選択をリセット